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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Uninterruptible Power Supply / UPS / Backup Power Unit

無停電電源装置(UPS)

無停電電源装置(UPS)とは、停電や瞬時電圧低下、電源断が発生した際に、内部バッテリーなどを使って一定時間電力を供給し、機器を安全に停止させたり、短時間運転を継続させたりするための電源保護装置のことです。


サーバー、PC、制御盤、PLC、ネットワーク機器、監視装置、医療機器、自動化設備などで広く使われています。

工場や設備では、突然の停電や瞬低が発生すると、データ消失、制御異常、装置停止、ワーク不良、復旧作業増大などの問題が起こります。

UPSはこうした電源トラブルに対して、機器へ直ちにバックアップ電力を供給し、最低限必要な時間を確保するための装置です。


つまり無停電電源装置(UPS)とは、停電時でも機器を即停止させず、安全な継続運転や安全停止を実現するためのバックアップ電源装置です。



■UPSの役割


UPSの主な役割は、停電や瞬低時に機器の電源を維持し、設備や情報を守ることです。


主に次のような目的で使われます。


・停電時の電源バックアップ

・瞬時電圧低下への対応

・PLCやPCの安全停止

・制御データ消失防止

・ネットワーク機器の通信維持

・設備の異常停止回避

・復旧作業負担の軽減

・重要機器の保護


◆つまり、UPSは電源異常から設備と情報を守るための保護装置です。



■なぜ重要なのか


突然の停電は、単に機械が止まるだけでは済まないことがあります。たとえば、加工途中のワークが不良になる、制御データが消える、ロボットが異常停止する、設備復旧に長時間かかるといった問題が発生します。UPSがあれば、こうした影響を緩和しやすくなります。


UPSが重要な理由は次の通りです。


・突然の停電から機器を守りやすいため

・瞬低による誤動作を防ぎやすいため

・安全停止の時間を確保しやすいため

・データ消失を防ぎやすいため

・設備復旧をスムーズにしやすいため

・重要設備の継続性を高めやすいため


◆特に、PLC、PC、ネットワーク、監視装置、計測装置では重要性が高くなります。



■主な用途


UPSは、次のような用途でよく使われます。


・PLCや制御盤のバックアップ

・産業用PCや外部モニタの保護

・監視カメラやネットワーク機器の電源維持

・データ収集装置やサーバーの保護

・装置の安全停止用電源確保

・検査装置や計測装置の電源保護

・ロボットコントローラ周辺の補助電源


◆つまり、電源断で困る機器や、急停止させたくない機器に使われます。



■主な種類


UPSにはいくつかの代表的な方式があります。


1. 常時商用給電方式(オフライン方式)

通常時は商用電源をそのまま使い、停電時だけバッテリーへ切り替える方式です。比較的シンプルで小規模用途に向いています。


2. ラインインタラクティブ方式

通常時も一定の電圧補正を行いながら運転し、停電時にバッテリーへ切り替える方式です。オフライン方式より電源品質に強いです。


3. 常時インバータ給電方式(オンライン方式)

常にインバータを介して安定した電力を供給する方式です。電源品質が高く、重要機器向けに使われます。


■主な構成


UPSは、一般的に次の要素で構成されます。


1. バッテリー

停電時に電力を供給するための蓄電部です。保持時間は容量で決まります。


2. インバータ

バッテリー電力を交流出力へ変換する部分です。


3. 充電回路

通常時にバッテリーを充電しておく回路です。


4. 切替回路

停電や瞬低を検知し、バッテリー給電へ切り替える部分です。


5. 監視、警報部

バッテリー状態、異常、停電発生などを知らせる機能です。



■発電機との違い


UPSは、停電直後から瞬時に電力を供給する装置です。一方、発電機は、燃料を使って長時間電力を供給する装置ですが、起動まで時間がかかることがあります。


つまり、

・UPS=瞬時バックアップ、短時間保護

・発電機=長時間供給向き

という違いがあります。


◆実務では、UPSで瞬時保護し、その後発電機へつなぐ構成もあります。



■非常用電源との違い


非常用電源は、広い意味では停電時に使う電源全般を指します。UPSはその中でも、瞬時無停電で給電を継続することに特化した装置です。


つまり、

・非常用電源=停電時に使う電源全般

・UPS=瞬断なく即時にバックアップする電源装置

という違いがあります。



■実務で重要なポイント


UPSを適切に使うには、次の点が重要です。


1. 何を守るかを明確にする

最も重要なのは、どの機器をUPSで守る必要があるかを明確にすることです。設備全体を守るのか、PLCとPCだけ守るのかで容量が大きく変わります。


2. 必要バックアップ時間

数十秒でよいのか、数分必要なのか、10分以上必要なのかを整理する必要があります。安全停止だけなら短時間で足りる場合もあります。


3. 出力容量

接続する機器の消費電力に対して、十分な容量が必要です。余裕がないと停電時に保持できません。


4. 突入電流

電源投入時の突入電流が大きい機器では、UPS容量だけでなく立上り条件も考慮する必要があります。


5. バッテリー寿命

UPSは入れて終わりではなく、バッテリー交換が必要です。定期点検と交換計画が重要です。


6. 設置環境

高温環境ではバッテリー寿命が短くなりやすいため、設置場所の温度管理が重要です。


7. 停電時の動作設計

UPSが電力を供給しても、その時間内に設備がどう動くかを決めていなければ意味がありません。安全停止、保存処理、アラーム通知などを事前設計する必要があります。



■よくある課題


UPSでは、次のような課題が起こりやすいです。


・容量不足で保持できない

・想定よりバックアップ時間が短い

・バッテリー劣化に気づかない

・高温環境で寿命が短くなる

・停電時の停止シーケンスが決まっていない

・設備全体を守ろうとして過大投資になる

・発電機や他電源との連携が不十分

・UPSがあることで逆に安心しすぎて保守を怠る


◆このため、UPSは単なるバックアップ箱ではなく、保護対象、保持時間、停止手順、保守管理まで含めて設計すべき電源保護設備です。



■自動化との相性


UPSは、自動化設備との相性が非常に良い装置です。特に、PLC、産業用PC、監視システム、ネットワーク機器を守ることで、設備全体の安全性と復旧性を高めやすくなります。


主なメリットは次の通りです。


・制御系の突然停止を防ぎやすい

・データ保存時間を確保しやすい

・安全停止を実現しやすい

・瞬低への耐性を高めやすい

・設備復旧時間を短縮しやすい

・重要機器保護に向いている


◆一方で、機械全体を長時間動かす用途には向かないため、役割を明確にすることが重要です。



■実務でのチェックポイント


・何の機器を守るのか明確か

・必要なバックアップ時間を決めているか

・出力容量は十分か

・停電時の停止手順を設計しているか

・バッテリー交換計画があるか

・設置温度環境に問題はないか

・発電機や他電源との役割分担が明確か

・定期点検を実施しているか



■関連用語


・外部モニタ(表示装置)

・HMI(ヒューマンマシンインターフェース)

・制御盤

・安全プラグ

・表示灯

・音声合成報知器

・産業用PC

・ネットワーク機器



■まとめ


無停電電源装置(UPS)とは、停電や瞬低時に内部バッテリーで電力を供給し、機器の安全停止や短時間運転継続を実現する装置です。自動化設備では、PLC、PC、ネットワーク機器、監視装置などの保護に非常に重要な役割を持ちます。


実務では、保護対象、必要保持時間、容量、バッテリー寿命、停電時の停止シーケンスまで含めて設計することが重要です。適切なUPSを導入できれば、設備の安全性、データ保全性、復旧性を大きく高めることができます。

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