
UDP (User Datagram Protocol)
UDP
UDPとは、TCP/IP通信で使用されるトランスポート層の通信プロトコルの一つで、高速かつシンプルなデータ通信を行うための方式です。
正式名称は User Datagram Protocol で、TCPと並ぶ代表的な通信プロトコルとして広く利用されています。
UDPの最大の特徴は、**通信の確認や再送制御を行わない「コネクションレス通信」**である点です。
TCPのようにデータの到達確認(ACK)を行わないため、通信処理が軽く、非常に高速にデータを送信できます。
そのため、多少のデータ欠落が許容されるリアルタイム性の高い通信で利用されます。
■UDP通信の特徴
特徴 | 内容 |
高速通信 | 通信処理がシンプル |
コネクションレス | 接続確立処理なし |
再送制御なし | パケットロスの可能性 |
低遅延 | リアルタイム通信に適する |
つまりUDPは、**「信頼性より速度を重視する通信」**と言えます。
■TCPとUDPの違い
項目 | TCP | UDP |
通信方式 | コネ クション型 | コネクションレス |
信頼性 | 高い | 低い |
通信速度 | やや遅い | 高速 |
再送制御 | あり | なし |
用途 | Web・ファイル転送 | 動画・音声・リアルタイム通信 |
TCPは確実な通信、UDPは高速通信に適しています。
■UDP が使用される代表的な通信
UDPはリアルタイム性が求められる通信で多く利用されています。
通信 | 内容 |
VoIP | インターネット電話 |
動画配信 | ストリーミング |
DNS | ドメイン名前解決 |
オンラインゲーム | リアルタイム通信 |
■FA・産業ネットワークでのUDP
工場の自動化設備でも、UDPはリアルタイム通信で利用されます。
例
通信システム | 内容 |
EtherNet/IP | I/O通信 |
Profinet | リアルタイム通信 |
OPC UA(UDP PubSub) | データ配信 |
画像処理通信 | カメラデータ |
例えば次のような用途があります。
PLCのリアルタイムI/O通信
ロボットの状態データ送信
産業用カメラ通信
IoTセンサーデータ配信
リアルタイム制御が求められるFAネットワークでは、UDP通信が重要な役割を持っています。
■UDPの注意点
UDPは高速通信が可能ですが、次のような特徴があります。
注意点 | 内容 |
パケットロス | データ欠落の可能性 |
順序保証なし | 受信順が変わる場合あり |
再送なし | アプリ側で処理が必要 |
そのため、重要データ通信にはTCPが使用されることが多いです。
■まとめ
UDPとは、TCP/IP通信で使用される高速な通信プロトコルで、接続確立や再送制御を行わないシンプルな通信方式です。
リアルタイム性が重要な動画配信や音声通信、FAネットワークのリアルタイム制御などで広く利用されています。
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