
Termination Resistor (Terminating Resistor)
終端抵抗
終端抵抗とは、通信ケーブルの末端に接続して信号の反射(リフレクション)を防ぐために使用される抵抗器のことです。
高速通信や差動通信では、信号がケーブルの端に到達した際に反射すると、通信波形が乱れ、通信エラーやデータ破損の原因になります。この問題を防ぐために、ケーブルの終端に特定の抵抗値を接続し、信号エネルギーを吸収させます。
この抵抗を**終端抵抗(ターミネーション抵抗)**と呼びます。
■終端抵抗の基本原理
通信ケーブルの末端では、次のような現象が起こります。
送信信号 → ケーブル → 末端 ↓ 信号反射
終端抗を接続すると
送信信号 → ケーブル → 終端抵抗
↓
信号吸収
これにより、信号の反射が抑制されます。
■終端抵抗が必要な通信方式
終端抵抗は、主に差動通信や高速通信で使用されます。
通信方式 | 抵抗値 |
RS-485 | 約120Ω |
CAN通信 | 120Ω |
Profibus | 約220Ω |
Ethernet | 内部終端 |
DeviceNet | 約121Ω |
特にRS-485通信では必須の要素です。
■RS-485通信の終端抵抗
RS-485通信では、ネットワークの両端に終端抵抗を配置します。
通信構造
終端抵抗 ── 機器 ── 機器 ── 機器 ── 終端抵抗
重要なポイント
ケーブルの両端のみ設置
中間機器には設置しない
これにより、通信品質が安定します。
■FA・産業ネットワークでの終端抵抗
工場の自動化設備では、終端抵抗は以下の通信で重要です。
通信 | 用途 |
RS-485 | Modbus RTU |
CAN | 制御通信 |
Profibus | フィールドバス |
DeviceNet | 機器通信 |
例えば、PLCと周辺機器の接続では
PLC ── センサー ── インバータ ── 終端抵抗
終端抵抗がない場合、通信エラーが発生する可能性があります。
■終端抵抗がない場合の問題
終端抵抗が正しく設置されていないと、次の問題が発生します。
問題 | 内容 |
信号反射 | 波形乱れ |
通信 エラー | データ破損 |
不安定通信 | 接続断 |
特に長距離通信では影響が大きくなります。
■まとめ
終端抵抗とは、通信ケーブルの末端に接続して信号反射を防ぐための抵抗器です。RS-485、CAN、Profibusなどの産業ネットワークで使用され、通信品質を安定させる重要な要素となっています。
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