
Standard Cycle Time
標準サイクルタイム
標準サイクルタイムとは、ロボットが一定の条件下で指定された動作を1回行うのにかかる基準時間を示す性能指標です。
主にロボットの動作速度や生産能力を比較するために使用され、メーカー仕様では共通条件で測定された値が公開されています。
一般的に標準サイクルタイムは、一定距離の往復動作(ピック&プレース動作)を繰り返した場合の時間で定義され、単位は 秒(s)で表されます。
数値が小さいほど高速動作が可能であり、生産性の高いロボットであることを意味します。
■標準サイクルタイムのイメージ
典型的な測定動作
A → B → A → B
この往復1回の時間
= サイクルタイム
です。
■標準測定条件(一般例)
多くのメーカーで次の条件が使われます。
◆条件 | ◆内容 |
水平移動 | 約300 mm |
垂直移動 | 約25 mm |
負荷 | 定格の一部 |
動作 | 往復 |
姿勢 | 標準姿勢 |
※ISO9283などで定義あり
■標準サイクルタイムの例
◆ロボット | ◆サイクルタイム |
協働ロボット | 0.4〜0.8 s |
小型高速 | 0.3〜0.5 s |
SCARA | 0.3 s前後 |
高速ロボット | 0.2 s以下 |
用途によって異なります。
■合成最大速度との違い
◆項目 | ◆合成最大速度 | ◆サイクルタイム |
単位 | mm/s | 秒 |
内容 | 最大速度 | 作業時間 |
実作業 | 関係する | 直接影響 |
サイクルタイムの方が実用的。
■サイクルタイムに影響する要素
◆要素 | ◆内容 |
加速度 | 重要 |
可搬重量 | 重いと遅い |
リーチ | 長いと遅い |
制御性能 | 応答 |
姿勢 | 軸負荷 |
減速機 | 応答性 |
最大速度だけでは決まりません。
■FA・ロボットで重要な理由
◆理由 | ◆内容 |
生産性 | 向上 |
タクトタイム | 設計 |
ライン設計 | 台数決定 |
ROI | 投資判断 |
設備設計で必須。
■協働ロボットの場合
安全制限あり
◆状態 | ◆速度 |
協働 | 低速 |
フェンスあり | 高速 |
非協働 | 最大 |
条件で変わります。
■実務での注意
標準値 ≠ 実運転
◆原因 | ◆内容 |
ワーク重量 | 増 |
ツール長 | 増 |
姿勢 | 制限 |
干渉 | 回避 |
安全制御 | 低速 |
実際は遅くなります。
■関連用語
◆用語 | ◆内容 |
合成最大速度 | 最大速度 |
可搬重量 | 負荷 |
リーチ | 長さ |
加速度 | 応答 |
軌跡精度 | 精度 |
■まとめ
標準サイクルタイムとは、一定条件でロボットが往復動作を行う際の基準時間です。
ロボットの動作性能や生産能力を比較する重要な指標であり、設備設計やライン設計で必ず確認する仕様です。
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