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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Stack Light / Tower Light / Signal Tower Light

積層信号灯(パトライト)

積層信号灯(パトライト)とは、赤・黄・緑・青・白などの表示灯を縦方向に積み重ねて、設備やラインの状態を遠くからでも分かりやすく知らせる表示装置のことです。自動機、ロボット設備、検査装置、搬送ライン、制御盤、組立設備など、製造現場のほぼあらゆる場所で使われています。


一般的な単独の表示灯よりも視認性が高く、複数の状態を色分けして同時に表現しやすいのが特長です。現場では「パトライト」という呼び方が広く使われますが、これは特定メーカーの製品名として知られつつ、実務上は積層信号灯の総称のように使われることもあります。


つまり積層信号灯とは、設備状態を色と点灯パターンで分かりやすく可視化するための代表的な現場用表示装置です。


■積層信号灯の役割


積層信号灯の主な役割は、設備や工程の状態を遠くからでも一目で判断できるようにすることです。


主に次のような目的で使われます。


・運転中、停止中の表示

・異常や警報の通知

・材料切れや呼び出しの表示

・待機状態や段取り中の表示

・工程完了の通知

・保守中や手動運転中の表示

・ライン全体の見える化


◆つまり、積層信号灯は設備と作業者、管理者の間で状態共有を行うための現場向け視覚信号装置です。



■なぜ重要なのか


工場では、装置の前に常に人が立っているわけではありません。そのため、設備の異常や停止、呼び出しを遠くからでも把握できる仕組みが必要です。積層信号灯があれば、作業者や管理者が巡回中でも状態を瞬時に把握しやすくなり、異常対応や補給対応を早めることができます。


積層信号灯が重要な理由は次の通りです。


・遠方からでも状態が見やすいため

・異常や停止にすぐ気づきやすいため

・設備監視を効率化しやすいため

・複数設備の状態を色で比較しやすいため

・ライン全体の見える化に向くため

・作業者呼び出しや補給指示にも使いやすいため


◆特に、複数台の設備を少人数で管理する現場では、非常に重要な表示機器です。



■主な構成


積層信号灯は、一般的に次のような要素で構成されます。


1. 発光ユニット

赤、黄、緑などの色ごとに分かれた表示部です。LED式が主流です。


2. 支柱・本体

表示ユニットを縦に積み重ねて支える本体です。制御盤上や装置上へ取り付けます。


3. ブザー部

必要に応じて音で注意喚起するためのブザーを一体化したタイプがあります。


4. 接続部

PLCや制御回路からの信号を受けて点灯・点滅・ブザー制御を行う配線部です。


5. 取付金具

設備や制御盤へ固定するためのブラケットです。見やすい位置へ設置することが重要です。



■主な表示例


積層信号灯は、一般的に次のような意味で使われることが多いです。

・緑:運転中、正常

・黄:待機、注意、段取り中

・赤:異常、停止、危険

・青:保守中、呼び出し、特定状態

・白:電源ON、状態確認用


◆ただし、現場によって意味が異なることもあるため、設備全体でルールを統一することが重要です。



■主な種類


積層信号灯にはいくつかの代表的な種類があります。


1. 常時点灯型

信号入力に応じて各色が点灯する基本タイプです。


2. 点滅型

点灯だけでなく点滅表示ができるタイプです。異常や注意状態をより強く伝えたいときに使われます。


3. ブザー付き型

光だけでなく音でも異常や呼び出しを知らせるタイプです。離れた場所でも気づきやすくなります。


4. 多段積層型

3段、4段、5段など複数色を積み重ねたタイプです。設備状態を細かく分けて表示できます。


5. ネットワーク対応型

PLCや通信機器と連携し、状態データに基づいて制御しやすいタイプです。見える化システムと組み合わせることもあります。



■主な用途


積層信号灯は、次のような用途でよく使われます。


・自動機の運転状態表示

・ロボットセルの異常表示

・検査装置の合否、警報表示

・搬送ラインの詰まりや停止表示

・材料補給の呼び出し

・段取り、保守中の状態表示

・ライン稼働監視

・工程完了の通知


◆つまり、設備状態を遠方から瞬時に共有したい用途で非常に有効です。



■実務で重要なポイント


積層信号灯を適切に使うには、次の点が重要です。


1. 色の意味を統一する

最も重要なのは、設備ごとに色の意味がバラバラにならないことです。赤、黄、緑の意味が設備ごとに違うと、現場が混乱しやすくなります。工場全体やライン全体で統一することが望ましいです。


2. 設置高さと視認性

見える位置へ設置しなければ意味がありません。設備の影に隠れないか、遠くから見えるか、作業者動線から確認しやすいかを考える必要があります。


3. 必要以上に情報を増やさない

色や点灯パターンを増やしすぎると、かえって意味が分かりにくくなります。現場では「正常」「注意」「異常」など、直感的に理解できる設計が重要です。


4. 音との使い分け

異常時だけブザーを鳴らす、材料補給だけ音を出すなど、光と音の役割分担が重要です。常に音が鳴ると、逆に注意喚起効果が下がることがあります。


5. 周囲環境

明るい工場、屋外、粉じん環境では、光量、防塵、防滴性能も重要です。一般的なタイプでは見えにくい場合があります。


6. HMIや監視システムとの連携

積層信号灯は状態を大まかに伝えるのに優れていますが、詳細原因までは分かりません。そのため、HMIや外部モニタと組み合わせて使うことが重要です。



■よくある課題


積層信号灯では、次のような課題が起こりやすいです。


・色の意味が設備ごとに違う

・高すぎる、低すぎる位置で見づらい

・異常と注意の区別が曖昧

・常時点灯しすぎて重要性が薄れる

・ブザーが多すぎて現場が騒がしくなる

・明るい環境で見えにくい

・詳細異常内容が分からない

・設備追加時に表示ルールが崩れる


◆このため、積層信号灯は単なるランプではなく、現場運用全体の見える化ルールの一部として設計する必要があります。



■表示灯との違い


表示灯は、単一のランプや小型表示器として使われることが多く、局所的な状態表示に向いています。一方、積層信号灯は、複数色を縦に積み重ねて遠方からでも見やすくした表示装置です。


つまり、

・表示灯=局所表示向き

・積層信号灯=遠方監視、設備全体の状態表示向き

という違いがあります。



■外部モニタやHMIとの違い


積層信号灯は、色や点灯で状態を瞬時に伝えるのに向いています。一方、HMIや外部モニタは、異常内容、数値、画面操作などの詳細情報表示に向いています。


つまり、

・積層信号灯=瞬時に状態共有

・HMI、外部モニタ=詳細確認、操作

という役割分担になります。



■自動化との相性


積層信号灯は、自動化設備との相性が非常に良いというより、自動化設備の状態を現場へ伝えるための標準装備に近い存在です。


主なメリットは次の通りです。


・遠方から設備状態を把握しやすい

・複数設備の監視に向いている

・異常対応を早めやすい

・補給や呼び出しを見える化しやすい

・比較的低コストで導入しやすい

・ライン全体の見える化を進めやすい


◆一方で、色や意味のルールを整備しないと、逆に現場が混乱する原因になります。



■実務でのチェックポイント


・色の意味を統一しているか

・遠くから見える位置に設置しているか

・明るさは環境に合っているか

・異常、注意、運転中の区別が明確か

・ブザー併用の必要性を整理しているか

・HMIや外部モニタと役割分担できているか

・設備追加時も同じルールを維持できるか

・保守や交換がしやすいか



■関連用語


・表示灯

・外部モニタ(表示装置)

・HMI(ヒューマンマシンインターフェース)

・ダッシュボード

・警報ブザー

・制御盤

・ロボットセル

・見える化



■まとめ


積層信号灯(パトライト)とは、赤、黄、緑など複数色の灯を縦に積み重ねて、設備やラインの状態を遠くからでも分かりやすく知らせる表示装置です。自動化現場では、運転中、待機中、異常、呼び出しなどを見える化する重要な役割を持ちます。


実務では、色の意味統一、設置位置、視認性、音との使い分け、HMIとの役割分担まで含めて設計することが重要です。適切な積層信号灯設計ができれば、設備監視、異常対応、現場運用のしやすさを大きく向上させることができます。

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