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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Soldering / Solder Jointing / Soldering Process

はんだ付け

はんだ付けとは、はんだ合金を溶かして金属同士を電気的・機械的に接続する接合方法のことです。電子基板、配線、端子、コネクタ、電装部品、センサ、制御機器など、電気・電子分野を中心に幅広く使われています。


溶接のように母材そのものを溶かして接合するのではなく、比較的低い温度で溶けるはんだを介して接続するのが特徴です。そのため、微細な電子部品や熱に弱い部材にも適用しやすく、導通確保と固定を同時に行える実用的な方法として広く普及しています。


つまり、はんだ付けとは、電気を流す接続と部品固定を両立するための代表的な接合工程です。



■はんだ付けの役割


はんだ付けの主な役割は、導体同士を確実につなぎ、必要な電気信号や電力を安定して伝えることです。


主に次のような目的で使われます。


・電子部品と基板の接続

・配線と端子の接続

・コネクタやリード線の固定

・電気回路の導通確保

・微小部品の実装固定

・振動や取り扱いに耐える接続形成


◆つまり、はんだ付けは電子機器や電装品の機能を成立させる基礎工程です。



■なぜ重要なのか


はんだ付け不良は、見た目では小さく見えても、接触不良、断線、発熱、信号異常、製品故障の原因になります。特に電子基板では、1か所のはんだ不良で製品全体が動作しないこともあります。


はんだ付けが重要な理由は次の通りです。


・電気的接続を確実にするため

・振動や経年変化でも接触を維持するため

・微小部品を安定実装するため

・製品の信頼性を確保するため

・量産時の接合品質を安定させるため

・不良解析や品質保証の基礎になるため


◆特に、電子基板や電装ユニットでは、はんだ品質がそのまま製品信頼性に直結します。



■主な対象


はんだ付けの対象には、次のようなものがあります。


・プリント基板(PCB)

・チップ部品

・スルーホール部品

・リード線

・端子、コネクタ

・センサ配線

・電源ユニット

・制御盤内の小型基板

・電子機器の修理箇所


◆対象物のサイズ、熱容量、材質、部品密度によって、適したはんだ付け方式が変わります。



■主なはんだ付け方式


はんだ付けには、いくつかの代表的な方法があります。


1. 手はんだ

はんだごてを使って作業者が手作業で接合する方法です。試作、修理、少量生産、配線接続で広く使われます。柔軟性は高いですが、作業者技量の影響を受けやすいです。


2. リフローはんだ付け

はんだペーストを印刷し、部品を搭載した後、加熱炉で一括加熱して接合する方式です。表面実装部品(SMD)の量産で一般的です。


3. フローはんだ付け

基板下面へ溶融はんだを流して接合する方式です。スルーホール部品や混載基板で使われます。


4. ロボットはんだ付け

自動はんだ付け装置やロボットが、決められた位置へはんだ付けする方式です。品質の安定化と省人化に有効です。


5. レーザ・選択はんだ

必要箇所だけを局所的に加熱する方式です。熱影響を抑えたい場合や高密度基板で使われることがあります。



■実務で重要なポイント


はんだ付けを安定して行うには、次の点が重要です。


1. 加熱条件

最も重要なのは、適切な熱を適切な時間だけ与えることです。熱が不足すると濡れ不良や冷えはんだになり、熱が過大だと部品損傷や基板劣化の原因になります。


2. 濡れ性

はんだが母材へしっかり広がることが必要です。酸化、汚れ、表面処理不良があると濡れが悪くなり、接合強度や導通が不安定になります。


3. フラックス管理

フラックスは酸化膜除去や濡れ性向上に重要ですが、多すぎると残渣問題が起こり、少なすぎると接合不良が起こります。適正量の管理が必要です。


4. 部品位置とギャップ

部品がずれていたり、リードや端子が浮いていたりすると、良好なフィレット形状が得られません。位置決め精度が重要です。


5. はんだ量

多すぎるとはんだブリッジやショートの原因になり、少なすぎると接続不良や強度不足になります。適量管理が必要です。


6. 熱影響への配慮

熱に弱いコネクタ、樹脂部品、微細部品では、過熱による変形や損傷に注意が必要です。基板全体の熱設計も重要です。



■よくある不良


はんだ付けでは、次のような不良が起こりやすいです。


・冷えはんだ

・濡れ不良

・はんだブリッジ

・はんだ不足

・はんだ過多

・部品浮き

・リード未接合

・クラック

・ボイド

・フラックス残渣による不具合


◆これらは外観で見える場合もありますが、内部不良や長期信頼性低下として後から現れることもあります。



■自動化との相性


はんだ付けは、自動化との相性が非常に良い工程です。特に量産基板では、リフロー、フロー、選択はんだ、ロボットはんだ付けが広く使われています。


自動化の主なメリットは次の通りです。


・品質ばらつきの低減

・量産対応

・微細部品への安定接合

・作業者依存の低減

・温度条件や時間条件の再現性向上

・検査工程との連携がしやすい


◆一方で、自動化しても、部品位置ズレ、基板汚れ、温度プロファイル不適合があれば不良は発生します。そのため、前工程と後工程を含めた管理が重要です。



■実務でのチェックポイント


・対象部品と基板に合った方式を選んでいるか

・加熱温度と時間が適切か

・フラックスやはんだ量を管理できているか

・部品位置やリード状態が安定しているか

・熱に弱い部材への影響を考慮しているか

・はんだ不良の検査方法を決めているか

・作業者教育または装置条件管理ができているか

・導通テストや外観検査と連携できているか



■関連用語


・電子基板検査

・導通テスト

・AOI

・フローはんだ

・リフロー

・フラックス

・冷えはんだ

・実装不良


■まとめ


はんだ付けとは、はんだ合金を使って金属同士を電気的・機械的に接続する接合工程です。電子基板や配線の品質を支える基本技術であり、接触不良や故障を防ぐうえで非常に重要です。


実務では、単にはんだを溶かすだけではなく、加熱条件、濡れ性、はんだ量、部品位置、検査方法まで含めて管理することが重要です。安定したはんだ付け工程を実現できれば、製品信頼性、量産品質、省人化の向上に大きくつながります。

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