
Shielded Cable
シールドケーブル
シールドケーブルとは、ケーブル内部の導線の周囲を金属箔(アルミホイル)や編組線(銅メッシュ)で覆い、外部からの電磁ノイズ(EMI)や電波干渉(RFI)を防ぐ構造を持つ通信ケーブルのことです。
工場や産業設備の環境では、モーター、インバータ、溶接機 などから強い電磁ノイズが発生するため、通信ケーブルがノイズの影響を受けやすくなります。
シールドケーブルは、このノイズを遮蔽(シールド)することで安定した通信品質を確保します。
■シールドケーブルの構造
基本構造
外被(ジャケット) ↓ シールド(編組線・金属箔) ↓ 絶縁体 ↓ 導線
構成 | 役割 |
導線 | 信号伝送 |
絶縁体 | 電気絶縁 |
シールド | ノイズ遮蔽 |
外被 | 保護 |
シールド層が外部ノイズを遮断する役割を持ちます。
■シールド方式の種類
シールドケーブルにはいくつかの方式があります。
種類 | 特徴 |
フォイルシールド | アルミ箔による遮蔽 |
編組シールド | 銅編組による遮蔽 |
二重シールド | 高いノイズ対策 |
S/FTP | 工業用途LAN |
工場環境では、編組シールドまたは二重シールドが多く使用されます。
■シールド付きLANケーブル
LANケーブルでは、シールド構造によって次の分類があります。
種類 | 特徴 |
UTP | シールドなし |
STP | シールドあり |
FTP | フォイルシールド |
S/FTP | 高ノイズ対策 |
産業Ethernetでは、STPやS/FTPケーブルが推奨されることがあります。
■FA・産業ネットワークでのシールドケーブル
工場の自動化設備では、次の通信で使用されます。
通信方式 | 用途 |
Ethernet | LAN通信 |
EtherNet/IP | PLC通信 |
Profinet | 産業Ethernet |
RS-485 | 制御通信 |
CAN通信 | 車載・FA通信 |
例えば
PLC ── シールドケーブル ── ロボット
などの通信接続で使用されます。
■シールドケーブルのメリット
メリット | 内容 |
ノイズ耐性 | 電磁ノイズを遮断 |
通信品質 | データエラー低減 |
信号安定性 | 長距離通信に有利 |
工場環境対応 | 高ノイズ環境で有効 |
そのため、産業用ネットワークでは重要な配線技術です。
■シールドケーブル使用時の注意点
シールドケーブルは**接地(アース)**が重要です。
注意点 | 内容 |
シールド接地 | ノイズ逃がす |
片側接地 | グランドループ防止 |
配線分離 | 電源線と分離 |
接地方法が不適切だと、逆にノイズの原因になる場合があります。
■まとめ
シールドケーブルとは、ケーブル内部の導線を金属シールドで覆い、外部からの電磁ノイズを遮蔽する通信ケーブルです。
工場や産業設備の高ノイズ環境でも安定した通信を実現するため、PLCやロボットなどのFAネットワークで広く使用されています。
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