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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Robot Utilization Rate

ロボット稼働率

ロボット稼働率とは、ロボットが運転可能な時間のうち、実際に生産活動のために稼働していた時間の割合を示す指標です。産業用ロボットや協働ロボットの導入効果を評価する際に重要な数値であり、生産性や設備効率を把握するための基本的なKPI(重要業績評価指標)の一つとして広く利用されています。


ロボットを導入しても、停止時間や待機時間が長ければ、本来の能力を十分に発揮しているとはいえません。そのため、ロボットが「どれだけ有効に稼働しているか」を数値で把握することが重要になります。


一般的な計算式は次のとおりです。

ロボット稼働率(%)= 実稼働時間 ÷ 運転可能時間 × 100

例えば、1日の運転可能時間が8時間(480分)で、そのうち実際に生産していた時間が432分だった場合、

432 ÷ 480 × 100 = 90%

となります。


なお、「運転可能時間」の考え方は企業によって異なります。24時間を基準にする場合もあれば、計画された操業時間のみを対象とする場合もあります。そのため、社内で計算条件を統一して比較することが重要です。

また、ロボット稼働率はOEE(設備総合効率)を構成する「可動率(Availability)」と関連する指標ですが、OEEそのものとは異なります。


◆つまりロボット稼働率とは、

 ロボットがどれだけ効率よく生産活動に利用されているかを示す重要な指標です。



■ロボット稼働率の役割


ロボット稼働率の主な役割は、設備の活用状況を数値化し、生産性向上や設備改善につなげることです。


主に次のような目的で利用されます。

・設備効率の評価

・設備停止時間の把握

・改善活動の効果測定

・予防保全の判断

・投資効果(ROI)の評価

・生産計画の最適化

・ボトルネックの発見

・工場全体の設備管理


◆つまりロボット稼働率は、設備を最大限に活用するための基本指標です。



■なぜ重要なのか


ロボット稼働率を把握していない場合、

・設備が遊休状態になっていることに気付かない

・停止原因を分析できない

・改善活動の成果を評価できない

・設備投資の効果を判断できない

・生産能力を正確に把握できない

といった問題が発生する可能性があります。


一方、適切に管理することで、

・設備利用率を向上できる

・停止時間を削減できる

・生産性を改善できる

・設備投資の判断材料になる

・継続的な改善活動につながる

といったメリットがあります。


◆そのためロボット稼働率は、

 製造現場の改善活動やスマートファクトリー推進に欠かせない指標となっています。



■基本的な考え方


ロボット稼働率は、一般的に次のような流れで管理します。


1. 運転可能時間を決める

対象となる操業時間を設定します。


2. 実稼働時間を計測する

ロボットが実際に生産していた時間を記録します。


3. 停止時間を分類する

故障、段取り替え、材料待ち、オペレーター待ちなど停止理由を整理します。


4. 改善活動へ活用する

停止原因を分析し、設備改善や運用改善へ反映します。


◆つまりロボット稼働率は、

 単に数値を確認するだけでなく、停止要因を分析して改善につなげることが重要です。



■OEE(設備総合効率)との違い


ロボット稼働率を理解するうえで重要なのが、OEEとの違いです。


△ロボット稼働率

ロボットが運転可能時間のうち、どれだけ稼働していたかを示す指標です。


△OEE(設備総合効率)

可動率・性能・品質の3つの要素を組み合わせ、設備全体の効率を総合的に評価する指標です。


つまり、

・ロボット稼働率=稼働時間に着目した指標

・OEE=設備効率全体を評価する指標

という違いがあります。



■サイクルタイムとの違い


混同されやすい指標としてサイクルタイムがあります。


△サイクルタイム

製品1個を完成させるまでに必要な時間を示します。


△ロボット稼働率

ロボットがどれだけの時間、実際に稼働していたかを示します。


つまり、

・サイクルタイム=作業速度を示す指標

・ロボット稼働率=設備の利用状況を示す指標

という違いがあります。



■ロボットでの使われ方


ロボット稼働率は、特に次のような場面で利用されます。


1. 生産管理

ラインごとの稼働状況を比較します。


2. 設備改善

停止要因を分析し、改善活動へ活用します。


3. 保守管理

故障による停止時間を把握します。


4. 投資評価

ロボット導入効果やROIを評価します。


5. 多拠点比較

工場ごとの設備効率を比較します。


◆つまりロボット稼働率は、現場改善から経営判断まで幅広く利用される重要な指標です。



■主なメリット


ロボット稼働率を管理することで、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 設備利用状況を数値で把握できる

感覚ではなくデータに基づいて評価できます。


2. 停止要因を分析できる

改善すべき課題が明確になります。


3. 生産性を向上できる

設備をより効率的に活用できます。


4. 投資効果を評価できる

設備更新や増設の判断材料になります。


5. 継続的な改善活動を進められる

改善前後の効果を比較できます。



■注意点


一方で、ロボット稼働率には注意点もあります。


1. 数値だけで評価しない

最も重要なのは、稼働率が高ければ必ずしも生産性が高いとは限らないことです。不良率やサイクルタイム、品質なども合わせて評価する必要があります。


2. 計算条件を統一する

運転可能時間の定義を統一しないと、設備間の比較ができません。


3. 停止理由を分類する

故障・段取り・材料待ちなどを区別して記録します。


4. 定期的にデータを確認する

日次・週次・月次など継続的に分析します。


5. メーカーやシステム仕様を確認する

稼働時間の取得方法や定義はシステムによって異なる場合があります。



■実務で重要なポイント


ロボット稼働率を効果的に管理するには、次の点が重要です。


1. KPIを設定する

最も重要なのは、目標となる稼働率を設定し、継続的に管理することです。


2. 停止理由を記録する

停止原因を分析し、改善活動へ活用します。


3. 稼働監視と連携する

リアルタイム監視と組み合わせることで迅速な対応が可能になります。


4. OEEも確認する

品質や性能も含めて設備効率を総合的に評価します。


5. ダッシュボードで可視化する

現場や管理者が状況を把握しやすくなります。


6. 定期的に改善活動を行う

データを蓄積し、継続的な設備改善へつなげます。



■よくある課題


ロボット稼働率の管理では、次のような課題が起こりやすいです。


・運転可能時間の定義が統一されていない

・停止理由が記録されていない

・データを収集するだけで分析していない

・品質やサイクルタイムを考慮していない

・改善活動へ活用できていない

・設備間で比較条件が異なる

・KPIが明確でない

・リアルタイム監視ができていない


◆このためロボット稼働率は、

単なる数値ではなく、停止原因や品質、生産実績などと組み合わせて分析し、設備改善へ活用することが重要です。



■自動化との相性


ロボット稼働率は、自動化設備との相性が非常に良く、産業用ロボット、協働ロボット、PLC、MES、ERP、IoTプラットフォーム、ロボットダッシュボードなどと連携することで、設備の利用状況をリアルタイムで把握し、工場全体の生産性向上を実現できます。


主なメリットは次の通りです。

・設備利用率を向上できる

・設備停止時間を削減できる

・改善活動を効率化できる

・投資効果を評価できる

・多拠点管理を実現できる

・スマートファクトリー化を推進できる



■まとめ


ロボット稼働率とは、ロボットが運転可能な時間のうち、実際に生産活動へ利用された時間の割合を示す重要な指標です。設備の活用状況を数値化することで、停止要因の分析や設備改善、投資効果の評価などに活用できます。


実務では、運転可能時間の定義を統一し、停止理由を正確に記録するとともに、OEEやサイクルタイムなど他の指標と組み合わせて分析することが重要です。継続的な稼働率管理を行うことで、設備の安定稼働と生産性向上、製造現場の競争力強化につながります。

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