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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Robot Teach Pendant

ティーチペンダント

ティーチペンダントとは、産業用ロボットや協働ロボットを教示、操作、設定、確認するための手元操作端末のことです。ロボット現場では非常に基本的な機器で、ロボットの動作点を教える、プログラムを作る、手動で動かす、エラー内容を確認する、各種設定を変更するといった用途で使われます。


一般的には、画面、操作ボタン、非常停止ボタン、イネーブルスイッチなどを備えた専用端末で、ロボットコントローラーや制御盤と接続して使います。以前は物理ボタン中心の機種が多くありましたが、近年はタッチパネル型も増えています。


ティーチペンダントは、ロボットそのものを制御する頭脳ではありません。実際の制御演算やモーション制御はロボットコントローラー側で行い、ティーチペンダントはそれを人が操作、教示するためのインターフェースとして機能します。


つまりティーチペンダントとは、ロボットを教える、動かす、確認するための手元操作機です。


■ティーチペンダントの役割


ティーチペンダントの主な役割は、ロボットへ動作位置や条件を教え、現場で安全に操作、確認、調整できるようにすることです。


主に次のような目的で使われます。


・ロボットの教示

・手動操作

・プログラム作成、編集

・動作確認

・エラー表示、履歴確認

・設定変更

・座標、ツール情報確認

・保守、点検時の操作


つまり、


◆ティーチペンダントは現場でロボットを扱うための基本操作端末です。



■なぜ重要なのか


ロボットは、設置しただけでは動けません。どこへ行くか、何をするか、どの速度で動くか、どの順番で作業するかを教える必要があります。その教示や確認の中心になるのがティーチペンダントです。


また、立上げ時だけでなく、段取り替え、位置微調整、異常復旧、保守点検の場面でも使われるため、現場運用における重要度は非常に高いです。


ティーチペンダントが重要な理由は次の通りです。


・ロボットへ動作を教えるため

・現場で安全に手動操作するため

・プログラムや設定を確認、変更するため

・異常時に状態確認しやすいため

・立上げや段取り替えに必要なため

・保守、点検時の基本操作機になるため


つまり、


◆ティーチペンダントはロボット運用の入口になる重要機器です。



■主な機能


ティーチペンダントには、一般的に次のような機能があります。


1. 手動操作

ロボット各軸や先端を手動で少しずつ動かすことができます。位置合わせや教示時に使います。


2. 教示点登録

ロボットを目的位置へ動かし、その位置をプログラム点として登録できます。


3. プログラム編集

動作順序、条件分岐、待機条件、速度設定などを編集できます。


4. 座標確認

現在位置、ツール座標、ワーク座標、軸角度などを表示、確認できます。


5. エラー確認

アラーム内容や異常履歴を表示し、復旧判断に使います。


6. 設定変更

ツール情報、安全条件、通信設定、I/O割付などを変更できる場合があります。


7. 試運転

作成したプログラムを低速で確認し、動作に問題がないかチェックできます。


■ロボットコントローラーとの違い


ティーチペンダントとロボットコントローラーは混同されやすいですが、役割は異なります。


ティーチペンダント

人がロボットを操作、教示、確認するための手元端末です。


ロボットコントローラー

ロボット各軸を実際に制御し、プログラムを実行する中核制御装置です。


つまり、

・ティーチペンダント=操作、教示するための端末

・ロボットコントローラー=実際に制御する本体という違いがあります。


■HMIとの違い

HMIは設備全体を監視、操作するための画面装置です。一方、ティーチペンダントは、ロボットそのものを教示、操作するための専用端末です。


つまり、

・HMI=設備全体の操作、監視向け

・ティーチペンダント=ロボット専用の教示、操作向けという違いがあります。



■主な操作内容


ティーチペンダントでは、実務上次のような操作を行います。


1. ジョグ操作

各軸または先端を少しずつ動かして位置を合わせます。


2. 点登録

目的位置をプログラム上の点として保存します。


3. 速度調整

教示時や試運転時に速度を下げて安全に確認します。


4. I/O確認

ハンドの開閉、センサ入力、外部信号状態を確認します。


5. 原点復帰や復旧操作

異常時の復帰手順の一部をティーチペンダントから実施することがあります。


6. エラーログ確認

異常内容や履歴を確認し、原因切り分けに使います。



■安全面での重要性


ティーチペンダントは、ロボットを近くで操作する機器であるため、安全面が非常に重要です。多くのティーチペンダントには、次のような安全機能が備わっています。


1. 非常停止ボタン

危険時に即座に停止させるためのボタンです。


2. イネーブルスイッチ

教示中に意図したときだけ動作を許可するスイッチです。


3. 低速動作

教示時や試運転時は速度を制限して安全性を高めます。


つまり、


◆ティーチペンダントは単なる操作端末ではなく、安全に教示、確認するための安全操作機器でもあります。


■実務で重要なポイント


ティーチペンダントを正しく使うには、次の点が重要です。


1. 教示と制御を混同しない

最も重要なのは、ティーチペンダントはロボットを直接制御する本体ではなく、操作、教示するための端末だと理解することです。


2. 安全確認を徹底する

教示中は人がロボットの近くにいるため、低速動作、周囲確認、イネーブル使用を徹底する必要があります。


3. 点だけでなく経路も確認する

教示点が正しくても、その間の移動経路で干渉することがあります。試運転確認が重要です。


4. 変更履歴を残す

誰が、いつ、どの点や設定を変えたかを記録すると、トラブル時の切り分けに役立ちます。


5. エラー表示を活用する

異常が出たときは、ペンダント表示の内容を確認し、ログや履歴を活用して原因を整理することが重要です。


6. バックアップとセットで考える

教示点、プログラム、設定値を変更する前後でバックアップを取ることが重要です。



■よくある課題


ティーチペンダントの運用では、次のような課題が起こりやすいです。


・手動操作だけで教示の考え方が分かっていない

・安全確認不足で近接操作してしまう

・教示点だけ見て経路確認しない

・誰が変更したか分からない

・バックアップなしで設定変更する

・エラー履歴を見ずに復旧だけしてしまう

・ペンダント操作を属人化してしまう

・HMIやコントローラーとの役割を混同する


このため、


◆ティーチペンダントは単なるリモコンではなく、ロボット運用、教示、安全確認、保守の中心となる重要端末として扱う必要があります。



■自動化との相性


ティーチペンダントは、自動化との相性が良いというより、ロボット自動化を立上げ、維持、改善するための必須ツールです。立上げ、段取り替え、復旧、保守のどの場面でも欠かせません。


主なメリットは次の通りです。


・現場で教示しやすい

・手動確認しやすい

・プログラムを調整しやすい

・異常内容を確認しやすい

・復旧作業に使いやすい

・保守や改善を進めやすい



■まとめ


ティーチペンダントとは、ロボットを教示、操作、確認するための手元操作端末です。手動操作、教示点登録、プログラム編集、エラー確認、設定変更などを行い、立上げ、段取り替え、復旧、保守の場面で重要な役割を持ちます。


実務では、単なる操作器ではなく、安全機能を備えた重要端末として扱い、教示後の経路確認、変更履歴管理、バックアップ、エラーログ活用まで含めて運用することが重要です。適切に使いこなせれば、ロボット自動化の立上げと安定運用を大きく支えます。

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