
Publish-Subscribe (Pub/Sub)
パブリッシュ・サブスクライブ
パブリッシュ・サブスクライブ(Pub/Sub)とは、ネットワーク通信においてデータを配信する側(Publisher)と、データを受信する側(Subscriber)が直接接続せずに通信を行うメッセージ配信モデルのことです。
この通信方式では、Publisher(発行者)がデータを公開(Publish)し、そのデータを購読(Subscribe)している機器が自動的に受信します。通信相手を個別に指定する必要がないため、柔軟で拡張性の高い通信システムを構築できます。
多くの場合、PublisherとSubscriberの間には**メッセージブローカー(Broker)**と呼ばれる仲介サーバが存在し、データ配信を管理します。
■Pub/Sub通信の基本構造
通信構造は次のようになります。
Publisher → Broker → Subscriber
役割 | 内容 |
Publisher | データを送信(公開) |
Broker | メッセージ仲介 |
Subscriber | データを受信(購読) |
Publisherは、誰が受信するかを意識する必要がありません。
■通信の流れ
Pub/Sub通信は次のように行われます。
1️⃣ Subscriberが特定のトピックを購読
2️⃣ Publisherがトピックにデータを公開
3️⃣ Brokerがデータを配信
4️⃣ 購読しているSubscriberが受信
この仕組みにより、1つのデータを複数機器へ同時配信できます。
■Pub/Sub方式の特徴
特徴 | 内容 |
非同期通信 | リアルタイム配信 |
疎結合 | 機器間の依存が少ない |
拡張性 | 受信側を簡単追加 |
分散システム | IoTに最適 |
従来の通信方式より、柔軟でスケーラブルなネットワーク構築が可能です。
■FA・産業ネットワークでのPub/Sub
スマートファクトリーやIoTシステムでは、Pub/Sub通信が重要な役割を持っています。
代表的なプロトコル
通信方式 | 特徴 |
MQTT | IoT通信 |
OPC UA PubSub | 産業通信 |
DDS | リアルタイム通信 |
例えば、工場では次のようなデータ配信が行われます。
センサー → MQTT Broker → SCADAMESクラウドAI分析
1つのセンサーデータが複数のシステムへ同時配信されます。
■クライアント・サーバとの違い
項目 | Pub/Sub | クライアント・サーバ |
通信方式 | メッセージ配信 | リクエスト応答 |
通信相手 | 指定不要 | 指定必要 |
拡張性 | 高い | 中程度 |
用途 | IoT / データ配信 | ITシステム |
IoTやスマートファクトリーでは、Pub/Subモデルが主流になりつつあります。
■まとめ
パブリッシュ・サブスクライブ(Pub/Sub)とは、データ発行者(Publisher)が公開した情報を、購読者(Subscriber)が受信するメッセージ配信型の通信モデルです。
IoTやスマートファクトリーで広く使用され、MQTTやOPC UA PubSubなどの産業通信で重要な通信方式となっています。
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