
Pneumatic Gripper (Air Gripper) in Industrial Automation
エアグリッパ-(空気圧)
エアグリッパーとは、圧縮空気(コンプレッサー供給)を動力源として指を開閉させるロボット用エンドエフェクターです。
空気圧シリンダーの直線運動やリンク機構を利用して把持動作を行います。
産業用ロボット分野では最も一般的なグリッパー方式であり、大量生産ラインや高速搬送工程で広く採用されています。
■エアグリッパーの構造と動作原理
エアグリッパーは、内部のエアシリンダーに圧縮空気を供給することでピストンを作動させ、その動きをリンク機構で指の開閉に変換します。
動作方式には主に以下があります。
・単動式(スプリングリターン)
・複動式(両側エア駆動)
複動式は開閉両方向を空圧で制御でき、安定した把持力が得られます。
■エアグリッパーのメリット
・高速開閉が可能
・構造がシンプルで堅牢
・初期コストが比較的低い
・耐環境性に優れる(粉塵・油分環境)
・メンテナンス性が高い
特に自動車部品や金属加工部品の搬送ラインでは、耐久性とスピードの面で優位性があります。
■電動グリッパーとの違い
・エアグリッパー → 高速・低コスト・大量生産向き
・電動グリッパー → 力制御可能・精密把持向き・協働用途適合
エアグリッパーは力制御が圧力調整に依存するため、精密な把持力管理には限界があります。
そのため、電子部品や樹脂部品などの繊細なワークには注意が必要です。
■設計時の重要ポイント(プロ視点)
エアグリッパー選定時は、以下を総合的に検討します。
・供給圧力(通常0.4〜0.6MPa)
・最大把持力
・ワーク重量
・摩擦係数
・加減速時の慣性力
・安全率(通常2〜3倍)
・エア消費量
また、エア遮断時の挙動(保持維持か開放か)を確認することが重要です。
特にロボット停止時や緊急停止時の挙動を考慮しなければ、安全リスクにつながる可能性があります。
■協働ロボットでの注意点
協働ロボット用途では、
・挟み込みリスク評価
・指先エッジ処理
・ISO/TS 15066の接触力基準
を考慮する必要があります。
空圧式は力制御が限定的であるため、安全設計との整合が重要になります。
お見積り・ご相談は今すぐ!
24時間365日受付




