top of page
高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Pneumatic Gripper

エアグリッパー

エアグリッパーとは、圧縮空気(エア)の力を利用して開閉し、ワークをつかんだり、保持したり、離したりするロボット用の把持装置です。産業用ロボットや協働ロボットのエンドエフェクタとして広く採用されており、搬送、組立、工作機械へのワーク供給、パレタイジングなど、さまざまな自動化工程で使用されています。


エアグリッパーは、エアシリンダーの動力によってフィンガー(爪)を開閉するシンプルな構造が特徴です。動作速度が速く、耐久性にも優れていることから、多くの製造現場で標準的なグリッパーとして利用されています。


主な種類には次のようなものがあります。

・平行開閉式エアグリッパー

・角度開閉式エアグリッパー

・三つ爪エアグリッパー・内径把持タイプ・外径把持タイプ

・ロングストロークタイプ・高把持力タイプ・防塵・防滴タイプ


例えば、

・金属部品の搬送

・自動車部品の組立

・工作機械へのワーク投入

・取り出し・段ボール箱の搬送

・治具へのワークセット

・大量生産ラインでの搬送

など、高速で繰り返し作業を行う工程で多く使用されています。


また、エアグリッパーは構造が比較的簡単で、導入コストやメンテナンスコストを抑えやすいことも大きな特長です。


◆まりエアグリッパーとは、

 圧縮空気を動力として高速かつ安定した把持を実現するロボット用グリッパーです。



■エアグリッパーの役割


エアグリッパーの主な役割は、ワークを確実につかみ、保持し、搬送することです。


主な役割は次のとおりです。

・ワークの把持・搬送・保持・位置決め・組立補助

・加工機への供給・パレタイジング・デパレタイジング


◆つまりエアグリッパーは、高速で安定した搬送や組立作業を実現する重要な装置です。



■なぜ重要なのか


適切なエアグリッパーを選定しない場合、

・ワークを確実につかめない

・製品を落下させる

・位置ズレが発生する

・サイクルタイムが延びる

・設備停止が増える

・生産性が低下する

といった問題が発生する可能性があります。


一方、用途に合ったエアグリッパーを採用することで、

・高速搬送ができる

・安定した把持ができる

・設備コストを抑えられる

・耐久性が向上する

・大量生産に対応しやすい

など、多くのメリットがあります。


◆そのためエアグリッパーは、

 量産ラインや高速搬送工程で重要な役割を果たしています。



■基本的な考え方


エアグリッパーは、一般的に次の流れで選定・使用します。


1. ワークを確認する

重量、形状、サイズ、材質、表面状態を確認します。


2. 把持方式を決める

外径把持、内径把持、平行開閉など適切な方式を選びます。


3. 把持力を決定する

エア圧やグリッパーサイズを考慮して必要な把持力を設定します。


4. 動作確認を行う

実際のワークで保持力や開閉速度、サイクルタイムを確認します。


◆つまりエアグリッパーは、ワークに適した把持方式と十分な把持力を確保することが重要です。



■電動グリッパーとの違い



混同されやすい装置として電動グリッパーがあります。


△エアグリッパー

圧縮空気を利用して開閉し、高速動作とシンプルな構造が特徴です。


△電動グリッパー

モーターで開閉し、把持力や開閉位置、速度を細かく制御できます。


つまり、

・エアグリッパー=高速・耐久性・低コスト

・電動グリッパー=高精度・高機能・柔軟な制御

という違いがあります。



■真空グリッパーとの違い


もう一つ混同されやすいのが真空グリッパーです。


△エアグリッパー

フィンガー(爪)でワークを挟んで保持します。


△真空グリッパー

吸着パッドと真空圧でワークを吸着して保持します。


◆つまり、

・エアグリッパー=挟んで保持する

・真空グリッパー=吸着して保持する

という違いがあります。



■ロボットでの使われ方


エアグリッパーは、次のような用途で利用されています。


1. 工作機械へのワーク供給

加工前後のワークを自動で搬送します。


2. ピックアンドプレース

部品を高速で搬送します。


3. 自動車部品の組立

金属部品を安定して保持・組み付けます。


4. パレタイジング

箱や部品を把持して積み付けます。


5. 検査工程

製品を保持しながら外観検査や寸法測定を行います。



つまりエアグリッパーは、高速かつ繰り返し精度が求められる工程で広く利用されています。



■主なメリット


エアグリッパーを導入することで、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 動作速度が速い

サイクルタイムの短縮につながります。


2. 構造がシンプル

故障が少なく、保守しやすい構造です。


3. 導入コストを抑えやすい

比較的安価に導入できます。


4. 耐久性が高い

大量生産ラインでも長期間使用できます。


5. 幅広い製品に対応できる

さまざまな形状やサイズのワークに対応できます。



■注意点


一方で、エアグリッパーには注意点もあります。


1. エア源が必要

最も重要なのは、コンプレッサーやエア配管などの圧縮空気設備が必要になることです。エア供給が不安定になると、把持力の低下や動作不良の原因になります。


2. 把持力を適切に設定する

エア圧が高すぎると製品を傷付け、低すぎると落下する可能性があります。


3. エア漏れを点検する

配管や継手からの漏れは性能低下やエネルギーロスにつながります。


4. 可搬重量を確認する

グリッパーとワークの総重量がロボットの可搬重量以内であることを確認します。


5. TCPを確認する

交換時はツール中心点(TCP)を再設定します。



■実務で重要なポイント


エアグリッパーを効果的に運用するには、次の点が重要です。


1. ワークに適したフィンガーを設計する

最も重要なのは、市販品のままではなく、ワーク形状に合わせた専用フィンガーを製作・調整することです。


2. エア圧を管理する

適切な圧力を維持し、把持力を安定させます。


3. エア漏れを定期点検する


配管や継手、シール部品を定期的に確認します。


4. 消耗部品を交換する

シールやガイド部品などを計画的に交換します。


5. 保守履歴を管理する

点検・交換履歴を残し、予防保全につなげます。


6. サイクルタイムを最適化する

開閉速度やストロークを調整し、生産性を向上させます。



■よくある課題


エアグリッパーでは、次のような課題が発生しやすくなります。


・エア漏れが発生する

・把持力が不足する

・ワークを傷付ける

・エア消費量が多い

・可搬重量を超えている

・フィンガー形状が適切でない

・コンプレッサー能力が不足している

・保守管理が不十分


◆このためエアグリッパーは、

 エア供給設備の管理と定期的な点検・メンテナンスを継続し、安定した把持性能を維持することが重要です。



■自動化との相性


エアグリッパーは、自動化設備との相性が非常に良く、産業用ロボット、協働ロボット、PLC、工作機械、コンベア、ビジョンシステムなどと組み合わせることで、高速かつ安定した搬送・組立・加工工程を実現できます。


主なメリットは次のとおりです。

・高速搬送ができる

・大量生産に適している

・設備コストを抑えやすい

・耐久性が高い

・メンテナンスしやすい

・安定した自動化ラインを構築できる



■まとめ


エアグリッパーとは、圧縮空気を利用してワークを把持・保持・搬送するロボット用グリッパーです。高速動作と耐久性、シンプルな構造を備えており、自動車、機械加工、電子部品などの量産ラインで幅広く利用されています。

実務では、ワークの重量や形状、必要な把持力、エア供給能力、可搬重量などを考慮して選定することが重要です。また、エア漏れ点検やシール部品の交換などの予防保全を行うことで、安定した生産性と設備稼働率の向上につながります。

お見積り・ご相談は今すぐ!

24時間365日受付

bottom of page