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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Moment of Inertia (Inertia)

慣性モーメント(イナーシャ) 

慣性モーメント(イナーシャ)とは、物体が回転運動をするときに、回転の変化に対してどれだけ抵抗するかを表す物理量のことです。簡単に言うと、回転しにくさ(回転の重さ)を示す値です。


モーターやロボットのモーション制御では、慣性モーメントは加速・減速性能や制御安定性に大きく影響する重要なパラメータとなります。


単位は kg·m²(キログラム平方メートル) で表されます。


■慣性モーメントの基本概念


慣性モーメントは、物体の質量と回転半径によって決まります。


◆基本式


J = m × r²

◆記号

◆意味

J

慣性モーメント

m

質量

r

回転半径

つまり


  • 質量が大きい

  • 回転半径が大きい


ほど、慣性モーメントは大きくなります。


■慣性モーメントのイメージ


例えば次の2つの回転体を比較します。

◆回転体

◆慣性モーメント

小さな円盤

小さい

大きな円盤

大きい

慣性モーメントが大きいほど


  • 加速しにくい

  • 減速しにくい


という特徴があります。


■モーター制御と慣性モーメント


モーション制御では、次の関係が重要です。


トルク = 慣性モーメント × 角加速度


つまり


  • 慣性モーメントが大きい→ 大きなトルクが必要


になります。


■イナーシャ比(慣性比)


モーター制御では「イナーシャ比」が重要です。


負荷慣性 ÷ モーター慣性


一般的な目安

◆イナーシャ比

◆制御性

1~3

非常に安定

5以下

良好

10以上

制御難しい

ロボットではイナーシャマッチングが重要になります。


■FA・ロボットでの慣性モーメント


工場の自動化設備では、次の用途で重要です。

◆用途

◆内容

ロボット関節

動作制御

搬送装置

加速性能

回転テーブル

回転安定性

工作機械

主軸制御

例えば


モーター慣性+負荷慣性↓モーション制御


という関係になります。


■慣性モーメントが大きい場合


◆影響

◆内容

加速

遅くなる

減速

停止距離増加

制御

振動発生

トルク

大きなトルク必要

そのため、装置設計では慣性低減が重要です。


■まとめ


慣性モーメント(イナーシャ)とは、物体が回転運動の変化に対してどれだけ抵抗するかを示す物理量です。


ロボットやFA設備のモーション制御では、加速性能や制御安定性を左右する重要な設計パラメータとなります。

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