
Maximum Reach (Maximum Working Radius)
最大リーチ(最大作業半径)
最大リーチ(最大作業半径)とは、ロボットのベース中心からツール先端(TCP)まで到達できる最大距離を示す仕様です。
産業ロボットや協働ロボットでは、作業できる範囲を表す重要な指標であり、ワークの配置位置、装置レイアウ ト、治具位置などを決定する際の基準になります。
最大リーチは通常 mm(ミリメートル)で表され、ロボットのアーム長や関節構造によって決まります。
リーチが長いほど広い範囲をカバーできますが、その分トルク負荷や慣性が大きくなり、可搬重量や精度に影響する場合があります。
■最大リーチのイメージ
ベース ●───────→ TCP 距離 = 最大リーチ
ロボットが腕を最大まで伸ばしたときの距離です。
■最大リーチと作業範囲の違い
◆用語 | ◆意味 |
最大リーチ | 最も遠くまで届く距離 |
作業範囲 | 実際に動ける空間 |
可動範囲 | 各軸の動作角度 |
最大リーチ = 作業範囲の外周
■最大リーチが影響する要素
◆要素 | ◆内容 |
アーム長 | リーチ決定 |
軸数 | 可動範囲 |
関節構造 | 到達姿勢 |
ツール長 | TCP位置 |
設置位置 | ベース高さ |
TCP設定で変わることもあります。
■リーチが長いほど起こる影響
◆項目 | ◆影響 |
トルク増加 | 負荷増 |
慣性増加 | 制御難 |
精度低下 | たわみ |
可搬重量低下 | 制限 |
振動増加 | 不安定 |
長ければ良いとは限りません。
■ロボット仕様の例
◆ロボット | ◆リーチ |
小型協働 | 600 mm |
中型協働 | 900 mm |
中型産業 | 1400 mm |
大型ロボット | 2000 mm以上 |
FAIRINOなどもリーチで分類されます。
■リーチと可搬重量の関係
<一般的な傾向>
リーチ ↑ → 可搬 ↓ リーチ ↓ → 可搬 ↑
長いほど負荷が増えます。
■FA・ロボット選定でのポイント
◆チェック項目 | ◆内容 |
ワーク位置 | 届くか |
治具位置 | カバー範囲 |
安全距離 | 干渉 |
重心 | モーメント |
TCP | ツール長 |
レイアウト設計で重要です。
■関連用語
◆用語 | ◆内容 |
可搬重量 | 重量 |
慣性モーメント | 回転負荷 |
許容トルク | 軸負荷 |
TCP | ツール先端 |
可動範囲 | 動作空間 |
セットで確認します。
■まとめ
最大リーチとは、ロボットのベース中心からツール先端まで到達できる最大距離を示す仕様です。
作業範囲を決める重要な指標であり、可搬重量や精度、軸トルクにも影響するため、ロボット選定で重要な項目です。
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