
Maximum Composite Speed / Maximum TCP Speed
合成最大速度
合成最大速度とは、ロボットのツール先端(TCP)が空間内を移動できる最大速度を示す仕様です。
各関節軸の回転速度を組み合わせた結果として得られる先端速度を指し、ロボット全体としての移動性能を表します。
産業ロボットでは、各軸の最大回転速度とは別に、TCP(Tool Center Point)の移動速度として合成最大速度が定義されます。
この値は通常 mm/s(ミリ毎秒)または m/s で表され、高いほど高速動作が可能です。
合成最大速度はサイクルタイムや生産性に大きく影響する重要な仕様です。
■合成最大速度の意味
ロボットは複数軸が同時に動きます。
J1 + J2 + J3 + J4 + J5 + J6= TCP移動
この結果の速度が
《合成最大速度》
です。
■TCP速度のイメージ
ロボット先端 → → → → →
速度 = mm/s
ツール先端の直線速度を示します。
■各軸速度との違い
◆項目 | ◆各軸速度 | ◆合成速度 |
単位 | °/s | mm/s |
対象 | 関節 | TCP |
意味 | 回転速度 | 移動速度 |
実作業では合成速度が重要です。
■ 合成最大速度に影響する要素
◆要素 | ◆内容 |
軸回転速度 | モーター性能 |
リーチ | 長いほど速い |
姿勢 | 軸組合せ |
ペイロード | 重いと遅い |
加速度制限 | 安全制御 |
最大値は常に出るとは限りません。
■合成最大速度が重要な理由
◆理由 | ◆内容 |
サイクルタイム | 短縮 |
生産性 | 向上 |
搬送速度 | 高速化 |
自動化効率 | 向上 |
高速ラインでは重要です。
■高速時の注意点
◆問題 | ◆内容 |
振動 | 精度低下 |
慣性 | 負荷増 |
トルク不足 | アラーム |
安全制限 | 協働低速 |
協働ロボットは制限あり。
■協働ロボットの速度制限
安全規格による制限があります。
◆状態 | ◆速度 |
協働モード | 低速 |
非協働 | 高速 |
フェンスあり | 高速 |
ISO安全規格に従います。
■ロボット仕様例
◆ロボット | ◆合成最大速度 |
協働ロボット | 約1〜3 m/s |
中型産業 | 3〜5 m/s |
高速ロボット | 6 m/s以上 |
メーカー仕様に記載。
■関連用語
◆用語 | ◆内容 |
サイクルタイム | 作業時間 |
可搬重量 | 負荷 |
リーチ | 長さ |
加速度 | 応答 |
軌跡精度 | 精度 |
■まとめ
合成最大速度とは、ロボットのツール先端が移動できる最大速度を示す仕様です。
各軸の回転速度を組み合わせた結果として決まり、生産性やサイクルタイムに大きく影響する重要な性能指標です。
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