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Kitting / Parts Kitting / Kit Assembly and Packing

キット詰め(キッティング)

キット詰め(キッティング)とは、組立や出荷に必要な複数の部品、材料、付属品を、決められた組み合わせで1セットにまとめる作業のことです。

製造業、物流、医療、電子部品、設備組立、通販出荷など幅広い分野で使われており、必要な物を必要な数だけまとめておくことで、後工程の作業効率を高める役割があります。


単に部品を箱へ入れる作業ではなく、品種、数量、順番、欠品防止、誤混入防止まで含めて管理することが重要です。

現場では、ネジ、ワッシャー、樹脂部品、ラベル、説明書、治具部品、補用品などをまとめて1キット化するケースが多く、組立や出荷の準備工程として重要な意味を持ちます。


■キット詰めの役割


キット詰めの主な役割は、後工程で必要な部品をあらかじめまとめておくことで、作業者が部品を探したり数えたりする手間を減らすことです。たとえば、1台分の組立部品を1セットにしておけば、現場ではそのまま組立作業に入れます。


主な役割は次の通りです。


・組立工程への部品供給を効率化する

・部品の取り忘れや入れ間違いを防ぐ

・作業者のピッキング時間を減らす

・多品種生産での工程管理をしやすくする

・出荷前のセット品管理をしやすくする

・後工程の生産性を安定させる


◆つまり、キット詰めは、後工程をスムーズに進めるための事前準備工程です。


■なぜ重要なのか


多品種少量生産や部品点数の多い組立では、必要部品をその都度集めるだけでも大きな負担になります。人手で毎回ピッキングすると、数え間違い、取り違え、欠品、工程停止が起きやすくなります。


キット詰めを行うことで、次のようなメリットがあります。


・組立作業の標準化

・部品探し時間の削減

・欠品や誤組付けの防止

・作業者教育の簡略化

・工程ごとの進捗管理がしやすくなる

・出荷セット品の品質安定化


◆特に、部品種類が多い現場や、人手不足で作業を効率化したい現場では、キッティングの有効性が高くなります。


■主な対象


キット詰めの対象は、次のようなものです。


・組立用部品セット

・保守用補修部品セット

・出荷用付属品セット

・医療や検査の作業用セット

・工事、施工用の部材セット

・通販や販促用の同梱セット

・ロボットや装置のユニット組立部品


◆製造業では、ネジ・ボルト類から、樹脂部品、シール材、ラベル、説明書まで、異なる種類の部品をまとめるケースが多くあります。


■キット詰めの基本構成


キット詰め工程は、一般的に次の流れで行われます。


1. 部品準備

必要な部品を在庫や前工程から集めます。部品番号、数量、品種違いの管理が重要です。


2. ピッキング

決められた部品を必要数だけ取り出します。棚、トレー、フィーダー、ケースなどから取り出す方法があります。


3. 確認

数量、品番、外観、左右違い、色違いなどを確認します。ここが不十分だと誤キットの原因になります。


4. セット化

箱、トレー、袋、仕切り容器などへまとめて入れます。取り出しやすさや次工程の使いやすさも重要です。


5. 識別

ラベル、バーコード、QRコード、品番票などで、どの製品用のキットかを明確にします。


■実務で重要なポイント


キット詰めを安定運用するには、次の点が重要です。


1. 欠品防止

キット詰めで最も重要なのは、必要部品が不足しないことです。1点不足しているだけで後工程が止まる場合もあるため、数量確認の仕組みが重要です。


2. 誤混入防止

似た部品、左右違い部品、サイズ違い部品が混ざると、組立不良やクレームの原因になります。見た目が似ている部品ほど識別方法を工夫する必要があります。


3. 作業しやすいレイアウト

棚配置、部品配置、トレーの並び順が悪いと、作業者が迷いやすくなります。取りやすさと間違いにくさを両立した設計が必要です。


4. 次工程での使いやすさ

キットは作ること自体が目的ではなく、使われることが目的です。組立順に並べる、仕切りを付ける、部品が傷まない包装にするなど、後工程視点が重要です。


5. トレーサビリティ

どのキットに、いつ、誰が、どの部品を入れたかを追跡できる仕組みがあると、不具合発生時の原因調査がしやすくなります。


■自動化との相性


キット詰めは人手作業が多い工程ですが、近年は自動化や半自動化も進んでいます。たとえば、次のような方法があります。


・ピッキング支援システム

・デジタル表示による作業ガイド

・重量確認による数量チェック

・画像認識による部品照合

・ロボットによるピック&プレース

・AGVやAMRによる部材搬送


◆ただし、部品の種類が多く、不定形で、品種切替が頻繁な場合は、完全自動化が難しいこともあります。そのため、実務では人作業+確認自動化の組み合わせが現実的なことが多いです。


■よくある課題


キット詰めでは、次のような課題が起こりやすいです。


・数量不足や入れ忘れ

・類似部品の取り違え

・左右違い、色違いの誤混入

・作業者ごとの品質ばらつき

・棚配置が悪く作業効率が低い

・部品変更時の情報更新漏れ

・工程負荷が高く残業や滞留が発生する

・後工程で開けにくい、使いにくいキットになる


◆このため、キット詰めは単なる梱包作業ではなく、部品管理・工程設計・品質保証を含む工程設計として考える必要があります。


■実務でのチェックポイント


・キットごとの部品構成表が明確か

・欠品や誤混入を防ぐ確認方法があるか

・似た部品の識別方法が決まっているか

・棚配置や作業順が最適化されているか

・次工程で使いやすい梱包、配置になっているか

・品種変更時の更新ルールがあるか

・トレーサビリティを確保できるか

・自動化すべき工程と人作業の役割分担が明確か


■関連用語


・ピッキング

・部品供給

・トレーサビリティ

・ピック&プレース

・バーコード管理

・誤投入防止

・組立工程

・部品セット化


■まとめ


キット詰め(キッティング)とは、組立や出荷に必要な部品を決められた組み合わせで1セットにまとめる作業です。後工程の効率化、欠品防止、誤混入防止に大きく貢献する重要な準備工程です。


実務では、単に部品を集めるのではなく、数量管理、識別、確認方法、次工程の使いやすさまで含めて設計することが重要です。安定したキッティングを実現できれば、組立品質と生産効率を大きく向上させることができます。

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