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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Inertia Ratio

イナーシャ比

イナーシャ比とは、モーターの慣性モーメントと、駆動対象となる負荷側の慣性モーメントの比率を示す値のことです。

モーション制御においては、サーボモーターと負荷(機械)のバランスを評価する重要な設計指標となります。


イナーシャ比は次の式で表されます。

■イナーシャ比 = 負荷慣性 ÷ モーター慣性


この値が適切な範囲に収まっているほど、モーターは安定した加速・減速制御を行うことができます。


■イナーシャ比の基本概念


モーション制御では、モーターと負荷の慣性バランスが重要です。


構成イメージ

モーター慣性            ↓ カップリング / 減速機            ↓   負荷慣性


モーターが回転する際、この負荷慣性を加速・減速する必要があります。


■イナーシャ比の目安


一般的な設計目安

◆イナーシャ比

状態◆

1 : 1

理想

1 : 3

非常に良好

1 : 5

良好

1 : 10

許容範囲

1 : 20以上

制御が不安定

一般的なサーボシステムでは

1 : 3 ~ 1 : 5


程度が理想とされています。


■イナーシャ比が大きい場合


負荷慣性が大きすぎると次の問題が発生します。

◆問題

◆内容

加速性能低下

動作が遅い

制御不安定

振動発生

サーボハンチング

制御振動

トルク不足

モーター負荷増加

そのため、適切なイナーシャ比に設計することが重要です。


■イナーシャ比を改善する方法


装置設計では次の方法で改善できます。

◆方法

◆内容

モーター大型化

慣性増加

減速機使用

慣性変換

軽量設計

負荷慣性低減

機構最適化

回転半径縮小

特に減速機による慣性変換はよく使用されます。


■FA・ロボットでのイナーシャ比


工場の自動化設備では、次の用途で重要です。

◆用途

◆内容

ロボット関節

高速動作

搬送装置

加速性能

回転テーブル

回転制御

工作機械

主軸制御

例えば

サーボモーター           ↓  減速機           ↓ ロボット関節


この場合、減速機によってイナーシャ比を最適化します。


■イナーシャマッチング


モーター設計では、次の概念が重要です。


イナーシャマッチング

モーター慣性 ≒ 負荷慣性


この状態に近いほど、高性能なモーション制御が可能になります。


■まとめ


イナーシャ比とは、モーターの慣性モーメントと負荷慣性の比率を示す値です。


ロボットやFA設備のモーション制御では、加速性能や制御安定性に大きく影響する重要な設計パラメータとなります。

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