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Gripping Force in Industrial Robotics and Automation
把持力(把握力)
把持力(把握力)とは、グリッパーやチャックがワークを保持するために指部(ジョー)から加える力のことを指します。
ロボットハンド設計において最も重要な性能指標のひとつであり、ワークの滑り防止や落下防止に直結します。
単純に「強ければ良い」というものではなく、ワーク材質・重量・摩擦係数・加減速条件を総合的に考慮して適切に設計する必要があります。
■把持力の基本計算
把持力は、ワーク重量だけでなく慣性力を含めて算出します。
基本式の一例:
必要把持力 ≧ (ワーク重量 × 重力加速度 + 慣性力) ÷ 摩擦係数 × 安全率
特にロボット搬送では、加減速時の慣性力(F=m×a)が大きく影響します。
安全率は通常2〜3倍以上を確保することが一般的です。
■把持力に影響する要素
・ワーク重量
・重心位置
・摩擦係数
・接触面積
・加減速条件
・把持方向(水平/垂直)
例えば、垂直搬送では重力方向に対抗するため、より高い把持力が必要になります。
■過不足のリスク
・把持力不足 → ワーク滑落・飛散事故
・過大把持 → ワーク変形・外観不良・破損
特に樹脂部品や薄肉材では、過大把持による変形トラブルが発生しやすいため注意が必要です。
■協働ロボットにおける把持力
協働ロボットでは、
・ISO/TS 15066の接触力基準
・挟み込みリスク
・接触圧分散設計
を考慮する必要があります。
把持力は生産性だけでなく、安全性とも密接に関係します。
■設計者視点での重要ポイント
設計時は、
・実測テストによる確認
・摩耗による保持力低下の管理
・センサーによる力監視
・トルク制御の活用(電動グリッパー)
を行うことが重要です。
把持力は理論値だけでなく、実機評価との整合が不可欠です。
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