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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Granular Jamming Gripper (Bag-Type Adaptive Gripper) for Robotic Handling

袋状グリッパー(ジャミング転移)

袋状グリッパー(ジャミング転移方式)とは、内部に粒子(樹脂ビーズや微細粒子)を充填した柔軟な袋体をワークに押し当て、内部を減圧することで粒子を硬化状態に変化させ、形状に沿って固定・保持するロボット用エンドエフェクターです。


この「柔らかい状態から硬い状態へ変化する現象」を**ジャミング転移(Granular Jamming)**と呼びます。


不定形物やばらつきの大きいワークを、特別な爪設計なしで安定把持できる革新的な方式です。


■動作原理(ジャミング転移)


通常状態では、袋内部の粒子は流動性を持ち、柔軟に変形します。


  1. ワークに押し当てる

  2. 真空ポンプで内部を減圧

  3. 粒子同士が密着し硬化状態へ転移

  4. ワーク形状に沿って固定保持


減圧解除により再び柔軟状態に戻ります。


機械的リンクや複雑な可動部を持たない点が大きな特長です。


■袋状グリッパーのメリット


・不定形ワークに自動追従

・専用爪設計が不要

・段取り替え削減

・表面へのダメージ低減

・多品種混載対応


食品、物流、農業分野、研究用途などで注目されています。


■従来グリッパーとの違い


・袋状グリッパー → 受動適応型、形状自由度が高い

・平行/3爪グリッパー → 機械的把持、高精度向き


高精度位置決めよりも、柔軟性と汎用性を優先する工程で有効です。


■設計時の重要ポイント(プロ視点)


選定時は以下を評価します。


・ワーク重量

・接触面積

・表面摩擦係数

・減圧レベル

・保持時間

・真空到達時間

・安全率(通常3倍以上)


特に慣性力を考慮した保持力計算が重要です。


また、袋材の耐久性・衛生性(食品用途)も検討項目です。


■協働ロボットとの親和性


袋状グリッパーは、


・接触力分散

・衝撃吸収

・挟み込みリスク低減


といった特長から協働用途との相性が良好です。


ただし、真空喪失時の落下リスク評価とISO/TS 15066に基づく安全評価は必須です。

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