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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Explosion-proof Frame / Explosion-proof Equipment Stand / ATEX-rated Frame

防爆架台

防爆架台とは、可燃性ガス、蒸気、粉じんなどが存在する危険場所(防爆エリア)で使用される機器や装置を安全に支持・設置するための架台のことです。化学工場、塗装工程、溶剤使用設備、粉体設備、石油・ガス関連設備、電池材料工程などで使用され、機械的な支持性能だけでなく、防爆環境に適合した安全性が求められます。


通常の架台は、荷重を支える、機器を固定する、位置を決めるといった構造的役割が中心ですが、防爆架台はそれに加えて、着火源を生まないこと、静電気や火花のリスクを抑えること、防爆機器との組み合わせに適していることが重要になります。つまり、単なる「頑丈な架台」ではなく、防爆設備の一部として設計・施工・運用される支持構造です。


防爆エリアでは、架台そのものが電気を発するわけでなくても、周辺機器の固定状態不良、振動による金属接触、接地不良、腐食による緩み、静電気の蓄積などが安全上の問題につながる可能性があります。そのため、防爆架台には十分な剛性、確実な固定、適切な材質選定、接地設計、耐環境性が求められます。


実務では、防爆架台の上に設置される対象として、防爆モータ、防爆操作箱、防爆センサ、防爆照明、防爆制御ボックス、防爆ポンプ、防爆計装機器などがあります。これらの機器は、防爆認証を持っていても、取付架台の構造や設置状態が不適切であれば、本来の安全性を十分に発揮できません。たとえば、振動で配線接続部に負荷がかかる、接地が不十分で静電気が逃げない、腐食で支持強度が低下する、といった問題が起こり得ます。


防爆架台の設計では、まず設置場所の危険場所区分を把握することが重要です。可燃性ガス雰囲気なのか、粉じん雰囲気なのか、ZoneやClass/Divisionの区分は何かによって、求められる機器仕様や施工要件が変わります。架台単体に認証が必要なケースばかりではありませんが、少なくとも架台はその危険場所での使用条件に適合し、設置機器や配線方式を妨げない構造でなければなりません。


材質選定も重要です。一般的には鋼製の溶接架台やステンレス架台が多く使われますが、腐食環境、薬液、屋外暴露、洗浄環境などによって適切な材質を選ぶ必要があります。腐食が進むと導通不良や機械強度低下を招き、防爆上も保守上も問題になります。また、塗装や表面処理についても、導通確保や耐薬品性との両立を考える必要があります。


さらに、防爆架台では接地と等電位ボンディングが非常に重要です。危険場所では、静電気の蓄積が着火源になる可能性があるため、架台、機器、配管、ケーブルトレイなどを適切に接地し、必要に応じて等電位化することが求められます。塗装面越しの接続や、ゆるみのあるボルト接合では十分な導通が得られないことがあるため、接地端子や導通確保方法まで含めて設計しなければなりません。


また、防爆架台は保守性も大切です。危険場所では、点検や交換作業そのものに制約があるため、機器の取り外し、清掃、ケーブル処理、接地確認がしやすい構造にしておくことが望まれます。狭すぎる架台や無理な配線経路は、保守品質低下や誤施工の原因になります。


ロボットや自動化設備との関係では、防爆エリア内に設置するセンサユニット、操作盤、搬送装置、周辺機器の支持部として防爆架台が必要になる場合があります。このとき、単に防爆機器を載せるだけでなく、振動、位置精度、ケーブル保護、防爆配管や防爆ケーブルグランドとの整合まで含めて設計することが重要です。


つまり、防爆架台とは、危険場所で使用される機器や設備を安全かつ安定して支持するための架台であり、構造強度だけでなく、接地、導通、耐腐食性、施工性、保守性まで含めて防爆環境に適合させる必要がある支持構造です。防爆設備では目立たない部位ですが、安全性と長期信頼性を支える重要な基礎要素です。


◆主な役割

・防爆機器や設備の安全な支持

・危険場所での安定設置

・振動や荷重に対する機械的支持

・接地、等電位ボンディングの基盤

・配線、配管、保守作業の成立

・防爆設備全体の安全性向上


◆実務でのチェックポイント

・危険場所区分に応じた設計条件を把握しているか

・設置機器の防爆仕様と整合しているか

・架台の強度、剛性が十分か

・接地や等電位ボンディングが確実に取れる構造か

・腐食環境や薬液環境に適した材質か

・塗装や表面処理が導通を妨げていないか

・配線、配管、防爆ケーブルグランドとの取り合いに無理がないか

・保守点検や機器交換がしやすい構造か


◆関連用語

・防爆構造

・危険場所

・接地

・等電位ボンディング

・防爆操作箱

・防爆配管

・耐圧防爆

・本質安全防爆


■まとめ

防爆架台とは、可燃性ガスや粉じんが存在する危険場所で、防爆機器や設備を安全に支持するための架台です。

通常の架台と違い、強度や剛性だけでなく、接地、導通、耐腐食性、保守性まで含めて防爆環境に適合させる必要があります。

防爆設備では、見えにくい部分であっても安全性と信頼性を支える重要な基礎要素です。

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