
Electric Vacuum Pump in Industrial Automation and Robotic Handling Systems
真空ポンプ(電動)
真空ポンプ(電動)とは、モーター駆動によって内部の空気を排出し、負圧(真空状態)を発生させる装置です。
主に真空パッド(サクションカップ)と組み合わせて使用され、ワークの吸着搬送や固定に用いられます。
圧縮空気を使用する真空エジェクタとは異なり、電動モーターにより連続的かつ安定した真空を生成できる点が特長です。
■動作原理と方式
電動真空ポンプは、内部機構によって空気を強制的に排出し、吸引側に負圧を生じさせます。
主な方式は以下の通りです。
・ダイヤフラム式
・ロータリーベーン式
・ドライポンプ式
・スクロール式
用途に応じて到達真空度や流量が異なり、精密用途から重量物搬送まで幅広く対応可能です。
■真空エジェクタとの違い
・真空ポンプ(電動) → モーター駆動、連続吸引向き、省エネ性高い
・真空エジェクタ → 圧縮空気駆動、高速応答、小型分散向き
長時間の吸着保持やエア供給設備がない現場では、電動真空ポンプが有利です。
特に省エネ設計が求められるラインでは、ランニングコスト面で優位性があります。
■真空ポンプのメリット
・安定した真空度を維持可能
・エア源不要
・省エネルギー設計が可能
・連続運転に適する
・大型ワークや多点吸着に対応
板金搬送、ガラス搬送、木材加工、樹脂成形工程などで広く活用されています。
■設計時の重要ポイント(プロ視点)
選定時は以下を総合的に検討します。
・到達真空度(kPa)
・吸引流量(L/min または m³/h)
・ワーク重量・漏れ量(気密性)
・保持時間
・電源仕様
・騒音レベル
特に垂直搬送や反転動作では、安全率(通常3〜5倍)を確保する設計が重要です。
また、停電時の落下対策として、
・逆止弁
・真空タンク併設
・非常保持機構
などの追加安全設計が求められます。
■ロボットシステムにおける役割
電動真空ポンプは単なる吸引装置ではなく、
・吸着状態監視
・ワーク有無検知
・吸着不良アラーム
・省エネ制御(必要時のみ駆動)
といった制御連携が重要です。
生産性・安全性・エネルギー効率を左右する中核コンポーネントといえます。
お見積り・ご相談は今すぐ!
24時間365日受付




