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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Downtime / Equipment Downtime / Production Downtime

ダウンタイム

ダウンタイムとは、設備、機械、ライン、システムなどが本来稼働できる時間に停止し、正常な生産や処理ができなくなっている時間のことです。


設備は止まると、その間は製品を作れず、搬送も進まず、検査もできません。この停止時間が長いほど、生産性は低下します。ダウンタイムには、故障停止だけでなく、段取り替え、材料待ち、異常復旧待ち、安全装置作動、通信不良なども含まれることがあります。


※つまりダウンタイムとは、設備やラインが止まって価値を生まない時間、または本来の能力を発揮できない時間を指します。


製造業では、工作機械、ロボット、搬送装置、検査装置、工場システムなど、あらゆる設備管理で使われる重要な用語です。



■ダウンタイムの役割


ダウンタイム自体は「役割」を持つものではありませんが、設備管理では、生産ロスを数値で把握し、改善につなげるための重要な管理指標として使われます。


主に次のような目的で扱われます。


・設備停止時間の見える化

・生産ロス要因の把握

・故障頻度や停止傾向の分析

・保全優先順位の決定

・稼働率改善の基礎データ化

・OEE改善活動への活用

・投資判断や設備更新判断の材料化


◆つまり、ダウンタイムは設備改善の出発点になる重要指標です。



■なぜ重要なのか


生産設備では、1分の停止でも積み重なると大きなロスになります。しかも、停止原因を正しく把握していないと、故障対策をしても実際には段取りロスが多い、といったズレが起こります。ダウンタイムを正確に見える化することで、本当に改善すべきポイントが見えてきます。


ダウンタイムが重要な理由は次の通りです。


・生産性低下の原因を把握しやすいため

・改善優先順位を決めやすいため

・設備効率を数値で評価しやすいため

・保全と生産課題を切り分けやすいため

・無人運転や自動化の弱点を見つけやすいため

・経営指標と現場指標をつなげやすいため


◆特に、自動化が進んだラインほど、停止の見える化が重要になります。



■主な原因


ダウンタイムには、一般的に次のような原因があります。


1. 故障停止

モーター、センサ、電磁弁、配線、PLC、ネットワーク異常などによる停止です。


2. 段取り替え

品種変更、治具交換、条件変更、清掃切替などによる停止です。


3. 材料待ち

ワーク、部品、ラベル、資材不足によって設備が止まるケースです。


4. 異常復旧待ち

アラーム解除、再起動、原点復帰、調整作業などで停止している時間です。


5. 保守停止

定期点検、清掃、給油、部品交換など、計画的な停止です。


6. 安全停止

非常停止、ライトカーテン、安全マット、扉開放などで設備が止まるケースです。



■主な分類


実務では、ダウンタイムを次のように分類して管理することが多いです。


・計画停止

・突発停止

・故障停止

・段取り停止

・資材待ち停止

・品質確認停止

・安全起因停止


◆この分類を明確にすることで、改善の方向性が見えやすくなります。



■停止時間との違い


停止時間は、単純に設備が止まっていた時間全体を指すことが多いです。一方、ダウンタイムは、その停止を生産ロスとして捉える改善視点を含んだ言葉として使われることが多いです。


つまり、

・停止時間=止まっていた時間

・ダウンタイム=ロスとして見る停止時間

という違いがあります。



■稼働率との関係


ダウンタイムは、設備稼働率を直接下げる要因です。

ダウンタイムが多いほど、設備が動いている割合は下がります。


そのため、

稼働率改善=ダウンタイム削減

と言ってよいほど、両者は密接に関係しています。



■OEEとの関係


OEE(総合設備効率)は、可動率、性能、品質の3つで設備効率を評価する考え方です。このうちダウンタイムは、主に可動率を下げる要因になります。


◆つまり、ダウンタイムを減らすことは、OEE改善の基本施策の一つです。



■実務で重要なポイント


ダウンタイムを改善へつなげるには、次の点が重要です。


1. 原因分類を明確にする

最も重要なのは、「止まった」という事実だけで終わらず、なぜ止まったかを分類することです。故障と段取りと資材待ちを混ぜると改善がぶれます。


2. 短時間停止も拾う

1〜2分程度の停止でも、回数が多ければ大きなロスになります。短時間停止を軽視しないことが重要です。


3. 記録しやすい仕組みを作る

現場入力が複雑すぎると正しいデータが集まりません。分類精度と入力負荷のバランスが必要です。


4. 計画停止と突発停止を分ける

段取り替えや定期保全のような計画停止と、故障や異常による突発停止は分けて評価する必要があります。


5. 件数と時間の両方を見る

停止件数が多い問題と、1回の停止時間が長い問題は対策が異なります。両方を見て判断することが大切です。


6. 改善活動へつなげる

記録だけでは意味がありません。停止時間が長い要因、発生頻度が高い要因から優先的に改善する必要があります。



■よくある課題


ダウンタイム管理では、次のような課題が起こりやすいです。


・停止理由が曖昧

・短時間停止を拾えていない

・現場で入力が定着しない

・計画停止と故障停止が混在している

・件数だけで判断している

・記録しても改善へつながらない

・現場と管理部門で定義が違う

・優先順位が決められない


◆このため、ダウンタイムは単なる停止記録ではなく、改善に活かせる形で定義、分類、運用することが重要です。



■自動化との相性


ダウンタイム管理は、自動化設備との相性が非常に良い管理手法です。自動化設備は停止履歴や異常履歴を取りやすく、設備効率を数値管理しやすいためです。


主なメリットは次の通りです。


・設備停止の原因を見える化しやすい

・弱点設備を見つけやすい

・保全優先順位を決めやすい

・無人運転の課題を把握しやすい

・OEE改善へつなげやすい

・投資対効果を判断しやすい


◆一方で、分類が曖昧なままだと、正しい改善につながらないため注意が必要です。



■実務でのチェックポイント


・ダウンタイムの定義が明確か

・停止原因を分類しているか

・短時間停止も記録しているか

・計画停止と突発停止を分けているか

・件数と停止時間の両方を見ているか

・上位原因へ改善アクションを取っているか

・現場で入力しやすい仕組みか

・稼働率やOEEと連動して見ているか



■関連用語


・稼働時間(アワーメーター)

・定期点検

・日常点検

・予防保全(PM)

・予兆保全(予知保全)

・事後保全(BM)

・OEE

・異常復旧



■まとめ


ダウンタイムとは、設備やラインが停止して、本来の生産活動ができなくなっている時間のことです。故障だけでなく、段取り替え、材料待ち、異常復旧なども含まれ、生産性改善や設備効率向上の重要な管理指標となります。


実務では、原因分類、短時間停止の把握、計画停止との区別、改善活動への接続まで含めて運用することが重要です。適切にダウンタイムを管理できれば、設備稼働率、保全精度、生産性を大きく高めることができます。

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