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Continuity Test / Electrical Continuity Testing / Conduction Test

導通テスト

導通テストとは、配線、基板、ハーネス、端子、コネクタ、回路パターンなどが正しく電気的につながっているかを確認する検査のことです。

電気が流れるべき箇所が確実に接続されているか、逆に流れてはいけない箇所が短絡していないかを確認するため、電気製品、制御盤、電子基板、ワイヤハーネス、設備配線の品質保証で広く行われています。


見た目では正常に見えても、配線の断線、圧着不良、半田不良、端子抜け、パターン断線などがあると、実際には電気が流れず、製品や設備が正常に動作しません。

そのため導通テストは、電気回路が成立しているかを最も基本的に確認する検査として重要です。


◆導通テストの役割


導通テストの主な役割は、電気的な接続不良を見つけることです。たとえば次のような異常を検出するために使われます。


・配線の断線

・端子の接触不良

・圧着不良

・半田付け不良

・コネクタの挿し忘れ

・回路パターン断線

・ハーネス配線ミス

・ショートの有無確認


◆つまり、導通テストは電気回路が図面どおりにつながっているかを確認する基礎検査です。


■なぜ重要なのか


導通不良は、設備停止や製品不良の直接原因になります。たとえば、1本の断線でモータが動かない、センサ信号が届かない、基板の一部機能が動作しないといった問題が起こります。また、見た目では分からない不良が多いため、外観確認だけでは品質保証として不十分です。


導通テストが重要な理由は次の通りです。


・断線や接続不良の早期発見

・設備や製品の動作不良防止

・組立や配線ミスの流出防止

・不具合解析の手がかり取得

・出荷前品質保証の強化

・トラブル発生時の切り分け効率向上


◆特に、制御配線や電子機器では、導通テストが最初の品質確認として非常に重要です。


■主な対象


導通テストの対象には、次のようなものがあります。


・ワイヤハーネス

・制御盤内配線

・コネクタ、端子台

・プリント基板(PCB)

・フレキシブル基板

・センサケーブル

・モータ配線

・機器内部配線

・接地線やボンディング線


◆対象によって、単純な通電確認だけでなく、配線順や端子番号まで含めて確認する場合があります。


■主な導通テスト方式


導通テストにはいくつかの代表的な方法があります。


1. テスターによる手動確認

マルチメータや導通チェッカーを使って、2点間がつながっているかを手作業で確認する方法です。簡易確認や現場保守でよく使われます。


2. ブザー式導通確認

テスターが導通時に音を出す方式で、作業者が目視と音で確認しやすいのが特長です。簡易な断線確認に向いています。


3. 自動導通試験機

複数回路をまとめて確認できる装置です。ハーネス検査、端子配列確認、量産品検査などで使われます。配線順序や誤配線、短絡も含めて確認できる場合があります。


4. ICTや基板検査との連携

電子基板では、導通確認を含めたインサーキットテスト(ICT)や機能検査の中で確認することがあります。


5. 高電圧・絶縁試験との組み合わせ

単なる導通確認だけでなく、隣接回路との絶縁や耐圧も合わせて確認する場合があります。安全性が重要な製品では特に重要です。


■実務で重要なポイント


導通テストを正しく行うには、次の点が重要です。


1. 何を確認したいのか明確にする

単純に「つながっているか」だけを見たいのか、誤配線まで確認したいのか、ショートも検出したいのかで、必要な試験方法は変わります。


2. 接触条件の安定

プローブや端子の接触が不安定だと、良品でもNG判定されることがあります。試験治具やプローブ圧、接触面の清浄度が重要です。


3. 配線図との照合

導通していても、接続先が間違っていれば不良です。そのため、実務では単なる通電確認だけでなく、正しい端子同士がつながっているかを確認することが大切です。


4. ショート確認

電気が流れるべきところだけでなく、流れてはいけない回路同士がつながっていないかも重要です。特にハーネスや基板では短絡確認が欠かせません。


5. 検査治具の管理

量産現場では、導通テスト用の専用治具を使うことがあります。治具自体の摩耗や断線があると誤判定の原因になるため、定期点検が必要です。


■よくある課題


導通テストでは、次のような課題が起こりやすいです。


・接触不安定で誤判定が出る

・断線しか見ず、誤配線を見逃す

・ショート確認が不十分

・ハーネス品種切替で設定ミスが起こる

・端子の半挿入を見逃す

・基板上の微小断線を安定して検出しにくい

・治具やプローブの摩耗で精度が落ちる

・量産時に全数検査の負荷が大きい


◆このため、導通テストは単純な通電確認ではなく、接触条件、誤配線、短絡、治具管理まで含めた検査設計として考える必要があります。


■自動化との相性


導通テストは、自動化との相性が良い検査工程です。特にワイヤハーネスや配線ユニットでは、自動試験機を使うことで、検査時間短縮と判定ばらつき低減が期待できます。


自動化の主なメリットは次の通りです。


・複数回路を一括検査できる

・誤配線や短絡も同時に確認しやすい

・検査履歴を残しやすい

・作業者依存を減らせる

・量産時の全数検査に向いている


◆一方で、品種ごとの治具切替、設定管理、接触信頼性の確保が重要になるため、自動化しても運用設計は欠かせません。


■実務でのチェックポイント


・断線確認だけでなく誤配線や短絡も確認するか明確か

・対象製品に合った試験方式を選べているか

・試験治具やプローブの接触が安定しているか

・配線図や端子表と正しく照合できているか

・品種切替時の設定管理ができているか

・検査履歴を残せる仕組みがあるか

・治具や測定器の点検ルールがあるか

・導通不良発生時の切り分け方法が明確か


■関連用語


・絶縁試験

・耐圧試験

・ICT

・電子基板検査

・ハーネス検査

・接地確認

・端子圧着検査

・品質保証


■まとめ


導通テストとは、配線、基板、端子、ハーネスなどが正しく電気的につながっているかを確認する検査です。断線、接触不良、誤配線、短絡の発見に役立ち、電気製品や設備の品質保証で非常に重要な役割を持ちます。


実務では、単に電気が流れるかを見るだけでなく、正しい接続先か、不要な短絡がないか、接触条件が安定しているかまで含めて確認することが重要です。安定した導通テストを実施できれば、不良流出防止とトラブル低減に大きくつながります。

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