
Cable Duct / Wiring Duct / Cable Raceway
ケーブルダクト
ケーブルダクトとは、電線・通信ケーブル・制御配線などを整理しながら安全に収納・保護するための配線部材です。制御盤内、設備フレーム、装置周辺などに設置され、配線の乱雑化防止、メンテナンス性向上、断線・摩耗リスク低減を目的として使用されます。
製造設備や自動化装置では、電源線、I/O配線、センサ線、通信 ケーブル、エア配管などが複雑に入り組むため、配線を適切に管理しないと、トラブル発生時の原因特定が難しくなります。ケーブルダクトを使うことで、配線ルートを明確化し、設備の信頼性と保守性を高めることができます。
特に制御盤内では、端子台、PLC、サーボアンプ、ブレーカ、リレーなどの間を結ぶ配線をきれいに整理する役割が大きく、配線ミス防止や熱対策、増設時の作業性向上にもつながります。また、装置外周では、ケーブルを外部衝撃や擦れから守る保護部材としても重要です。
ケーブルダクトには、樹脂製のスリットダクト、フタ付きダクト、金属製ダクト、床配線用ダクトなど複数の種類があり、用途や設置環境によって使い分けます。制御盤内で多く使われるスリットダクトは、途中で配線を分岐しやすく、整線しやすいのが特長です。一方で、油・粉塵・高温環境では、材質や密閉性も考慮する必要があります。
ロボット設備や協働ロボット周辺でも、ケーブルダクトは重要です。電源ケーブル、通信線、ハンド配線、センサ配線を適切に収 納しないと、可動部への巻き込み、擦れ、断線、ノイズ干渉の原因になります。特に固定部と可動部の境界では、ケーブルベアや保護チューブとの組み合わせまで含めて設計することが重要です。
実務では、単に「配線を隠す部材」ではなく、配線品質・安全性・保守性・拡張性を支えるインフラ部品として捉えるべきです。きれいな配線は見た目だけでなく、トラブル低減、点検性向上、工期短縮にも直結します。
◆主な役割
・配線の整理整頓
・電線の保護
・断線や摩耗の防止
・保守点検のしやすさ向上
・増設や改造時の作業効率向上
・見た目の整備と品質向上
◆実務でのチェックポイント
・配線本数に対してダクト幅が適切か
・電源線と信号線を分離できているか
・放熱性を妨げないか
・分岐や取り回しがしやすい構造か
・可動部付近で無理な曲げが発生していないか
・油、粉塵、熱など周辺環境に適した材質か
◆関連用語
・ケーブルベア
・配線ダクト
・制御盤
・端子台
・PLC配線
・ノイズ対策
・結束バンド
・保護チューブ
■まとめ
ケーブルダクトとは、電線や通信ケーブルを安全かつ整理して収納するための配線部材です。制御盤内や装置周辺の配線品質を高め、断線防止、保守性向上、ノイズ対策、見た目の改善に役立ちます。自動化設備やロボットシステムでは、安定稼働を支える基本部品の一つです。
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