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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Batteryless Encoder

バッテリーレスエンコーダ

バッテリーレスエンコーダとは、バックアップ用の電池を使わずに位置情報を保持、または再取得できるエンコーダのことです。産業用ロボット、協働ロボット、サーボモーター、自動機、工作機械、搬送装置などで使われ、特に保守負担を減らしたい設備原点管理の信頼性を高めたい用途で重要になります。


通常、絶対値エンコーダでは、電源を切っても現在位置を覚えておくためにバッテリーを使う方式があります。これに対し、バッテリーレスエンコーダは、電池に頼らずに絶対位置を保持、または電源再投入時に位置を再認識できる仕組みを持っています。


これにより、電池交換の手間や、バッテリー切れによる原点喪失リスクを減らしやすくなります。ロボットでは、各関節の位置情報が失われると、原点復帰や再設定に時間がかかることがあるため、バッテリーレス化は実務上大きなメリットになります。


つまりバッテリーレスエンコーダとは、バックアップ電池なしで位置情報管理を行えるエンコーダのことです。



■バッテリーレスエンコーダの役割


バッテリーレスエンコーダの主な役割は、電源断後でも位置情報管理を安定して行いながら、保守負担とトラブルリスクを減らすことです。


主に次のような目的で使われます。


・絶対位置の管理

・電源再投入後の位置再認識

・原点喪失リスク低減

・バッテリー交換作業の削減

・保守工数の低減

・復旧時間の短縮

・位置情報の安定運用

・設備信頼性向上


つまり、

◆バッテリーレスエンコーダは位置情報を安定して扱いながら保守を軽くするためのエンコーダ方式です。



■なぜ重要なのか


ロボットや自動機では、今どこにいるかが分からなければ正確に動けません。

たとえば、


・各関節の現在角度を把握する

・電源再投入後に復旧する

・原点ずれを防ぐ

・再起動後すぐ運転を再開する

・誤位置での動作を防ぐ

といったことが必要です。


バッテリー式の絶対値エンコーダでは、電池が切れると位置保持に問題が出ることがあり、


・原点喪失

・再設定作業の発生

・停止時間増加

・保守忘れによるトラブル

・交換作業ミス

などのリスクがあります。


そのため、

◆バッテリーレスエンコーダは単に便利なだけでなく、原点管理の安定化と保守リスク低減に大きく関わる重要技術です。



■基本的な考え方


バッテリーレスエンコーダは、一般的に次のような考え方で位置情報を扱います。


1. 電池に頼らない

バックアップ用バッテリーで記憶を維持する方式ではありません。


2. 絶対位置を持つ

多くの場合、絶対位置検出の考え方を使います。


3. 電源再投入時に位置を再取得できる

方式によっては、内部機構や演算により現在位置を再認識します。


4. 保守部品を減らす

バッテリー交換が不要になることで、保守対象を減らしやすくなります。


つまり、

◆バッテリーレスエンコーダは位置情報管理を電池依存から切り離した方式です。



■バッテリー式絶対値エンコーダとの違い


バッテリーレスエンコーダを理解するうえで重要なのが、バッテリー式との違いです。


※バッテリー式絶対値エンコーダ

バックアップ電池を使って、電源断中も位置情報を保持する方式です。


※バッテリーレスエンコーダ

バックアップ電池を使わず、別の仕組みで位置情報を扱う方式です。


つまり、

・バッテリー式=電池で保持

・バッテリーレス=電池なしで管理という違いがあります。

この違いにより、保守性やトラブル要因が大きく変わります。



■インクリメンタルエンコーダとの違い


バッテリーレスエンコーダは、インクリメンタル方式とも異なります。


※インクリメンタルエンコーダ

どれだけ動いたかを相対的に検出し、電源断後は原点情報を失いやすい方式です。


※バッテリーレスエンコーダ

多くは絶対位置を扱う考え方で、電池なしでも位置再認識しやすい方式です。


つまり、

・インクリメンタル=移動量管理中心

・バッテリーレス絶対値エンコーダ=位置管理中心という違いがあります。



■ロボットとの関係


ロボットでは、各関節の現在位置を把握することが非常に重要です。

バッテリーレスエンコーダを使うことで、


・バッテリー交換管理を減らせる

・電池切れによる原点喪失リスクを下げやすい

・再起動後の復旧性を高めやすい

・保守工数を減らしやすい

・長期運用時の管理を簡素化しやすい

といったメリットがあります。


つまり

◆バッテリーレスエンコーダは、ロボット関節の位置管理をより保守しやすくする技術といえます。



■主なメリット


バッテリーレスエンコーダには、一般的に次のようなメリットがあります。


1. バッテリー交換が不要

定期交換や交換忘れによるトラブルを減らしやすいです。


2. 原点喪失リスクを減らしやすい

バッテリー切れに起因する位置情報喪失を避けやすいです。


3. 保守負担を軽減しやすい

交換計画、在庫管理、作業管理が簡単になります。


4. 復旧性を高めやすい

再起動後の位置再認識がしやすく、設備復旧を進めやすいです。


5. 長期運用に向きやすい

保守対象が減ることで、設備管理を安定させやすいです。



■注意点


一方で、バッテリーレスエンコーダには注意点もあります。


1. すべての方式が同じではない

最も重要なのは、バッテリーレスといっても位置再取得の仕組みや復旧条件は機種ごとに異なることです。


2. 電池不要でも原点管理不要とは限らない

機械交換や分解、異常時には基準確認が必要になることがあります。


3. 機械的ズレまでは防げない

減速機損傷、カップリング緩み、固定部ズレがあれば、エンコーダ方式だけで完全には保証できません。


4. 故障時の切り分けは必要

エンコーダ本体だけでなく、ケーブル、コネクタ、サーボ系の確認も重要です。


5. 導入機種によって仕様差が大きい

ロボットメーカーやサーボメーカーごとに扱いが異なるため、仕様確認が必要です。



■実務で重要なポイント


バッテリーレスエンコーダを正しく理解、運用するには、次の点が重要です。


1. バッテリーレスの仕組みを確認する

最も重要なのは、その機種がどのように位置情報を保持、再取得しているかを理解することです。


2. 復旧手順を把握する

電源再投入時にどのような確認が必要か、原点確認が要るのかを整理する必要があります。


3. 機械側のズレも疑う

位置異常が出た場合、エンコーダ方式だけでなく、減速機、固定部、カップリングなども確認することが重要です。


4. ケーブルや接続部を点検する

バッテリーがなくても、配線異常や接触不良で位置情報トラブルは起こり得ます。


5. バッテリー不要の利点を保全計画に反映する

交換作業が減るぶん、他の重点点検項目へ工数を回しやすくなります。


6. メーカー仕様を必ず確認する

機種によって、電池不要でも扱い方や制約が異なるため、仕様書確認が重要です。



■よくある課題


バッテリーレスエンコーダの運用では、次のような課題が起こりやすいです。


・バッテリー不要だから原点管理も不要と思い込む

・仕組みを理解せずに使う

・実は機械側ズレを見落とす

・ケーブル異常を疑わない

・機種ごとの差を見ていない

・復旧手順を標準化していない

・バッテリー式との違いを曖昧に理解している

・異常時に原因切り分けができない


このため、

◆バッテリーレスエンコーダは便利な一方、位置管理の仕組みと機械側要因を合わせて理解して使うべきエンコーダ方式です。



■自動化との相性


バッテリーレスエンコーダは、自動化設備との相性が非常に良い方式です。特に、ロボット、多軸装置、保守負担を減らしたい設備、原点管理を安定させたいラインで効果があります。


主なメリットは次の通りです。


・バッテリー交換管理を減らしやすい

・原点喪失リスクを減らしやすい

・復旧を進めやすい

・長期運用に向いている

・保全工数を抑えやすい

・設備全体の信頼性向上につながりやすい



■まとめ


バッテリーレスエンコーダとは、バックアップ電池を使わずに位置情報を保持、または再取得できるエンコーダです。特にロボットや自動機では、バッテリー交換作業の削減、原点喪失リスクの低減、復旧性向上といった面で大きなメリットがあります。バッテリー式絶対値エンコーダとは異なり、電池依存を減らせることが大きな特徴です。


実務では、バッテリーレスの仕組み、復旧条件、機械側ズレ、ケーブル異常、メーカー仕様差まで含めて理解することが重要です。適切に活用できれば、ロボットや自動化設備の保守性と信頼性を大きく高めることができます。

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