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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

6-Axis Robot

6軸ロボット

6軸ロボットとは、6つの独立した関節軸を持つロボットのことです。産業用ロボットや協働ロボットで最も一般的な構成の一つで、人の腕に近い柔軟な動きができるのが大きな特徴です。


一般的には、第1軸から第6軸までの関節を持ち、これらが連動することで、先端工具を空間内の任意の位置へ移動させるだけでなく、向きや角度も細かく調整できます。つまり、6軸ロボットは位置3要素と姿勢3要素を比較的自由に制御しやすいロボットです。


多くの6軸ロボットは、多関節構造を採用しており、

・ベースの旋回・アームの上下、前後動作・肘の曲げ伸ばし・手首の回転や傾き調整

といった動きを組み合わせて、複雑な作業を実現します。


つまり6軸ロボットとは、位置と姿勢を柔軟に制御できる、多関節型の代表的なロボットです。



■6軸ロボットの役割


6軸ロボットの主な役割は、単純な搬送だけでなく、複雑な姿勢制御や回り込みが必要な作業を自動化することです。

主に次のような目的で使われます。


・ワーク搬送

・マシンテンディング

・組立作業

・ねじ締め

・溶接

・塗布、接着

・検査、測定

・研磨、バリ取り

・パレタイジング

・多方向からのアクセス作業


つまり、6軸ロボットは幅広い工程に対応しやすい汎用性の高いロボットです。



■なぜ重要なのか


ロボットを使った自動化では、「届くこと」だけでなく、「どの向きで入るか」「障害物を避けながらどう動くか」が重要です。このとき、軸数が少ないロボットでは、位置には届いても姿勢が作れない、治具の奥へ回り込めない、斜め挿入ができないといった問題が起こります。


6軸ロボットが重要な理由は次の通りです。


・位置と姿勢を柔軟に制御しやすいため

・複雑な工程に対応しやすいため

・障害物を避けた動作をしやすいため

・狭い場所へ回り込みやすいため

・多品種対応や工程変更に強いため

・汎用性が高く、用途展開しやすいため


つまり、6軸ロボットは工程の自由度を高め、自動化の適用範囲を広げる重要なロボット構成です。



■6軸ロボットの基本構造


6軸ロボットは、一般的に次のような軸構成を持ちます。


1. 第1軸

ロボット全体の向きを左右に旋回させる軸です。


2. 第2軸

アームを前後、上下方向へ動かす主要軸です。


3. 第3軸

肘のような役割を持ち、リーチや姿勢調整に関わります。


4. 第4軸

手首部の回転に関わる軸です。


5. 第5軸

手首の傾きに関わる軸です。


6. 第6軸

先端工具のひねりや向き調整に関わる軸です。


この6つの軸が連動することで、先端工具を複雑な位置や姿勢へ導くことができます。



■6軸ロボットの特徴


6軸ロボットには、一般的に次のような特徴があります。


1. 姿勢自由度が高い

同じ位置でも、さまざまな向きや角度で先端を合わせやすいです。


2. 回り込み動作がしやすい

治具や設備を避けながら、狙った場所へ進入しやすくなります。


3. 汎用性が高い

搬送、組立、検査、溶接、塗布など、さまざまな用途に使いやすいです。


4. 複雑な経路に対応しやすい

連続軌道や曲線動作でも柔軟に姿勢を変えやすいです。


■4軸ロボットとの違い

6軸ロボットと4軸ロボットは、どちらも産業用ロボットですが、用途と柔軟性に違いがあります。


4軸ロボット

構造が比較的シンプルで、高速搬送や平面内作業に向くことが多いです。


6軸ロボット

位置だけでなく姿勢制御の自由度が高く、複雑な工程に向いています。


つまり、

・4軸ロボット=単純、高速、平面作業向き

・6軸ロボット=柔軟、多用途、複雑作業向きという違いがあります。


■協働ロボットとの関係


協働ロボットの多くは6軸構成です。これは、人の近くで柔軟に作業するために、比較的自由な姿勢制御が必要だからです。


たとえば協働ロボットでは、


・人の作業を避けながら動く

・多品種ワークへ柔軟に対応する

・簡易な組立や検査を行う


といった用途が多く、6軸の利点が活きやすくなります。


つまり、6軸構成は協働ロボットの柔軟性を支える基本要素の一つです。



■主な用途


6軸ロボットは、次のような用途で活用されます。


・マシンテンディング

・組立工程

・アーク溶接

・スポット溶接

・シーリング、塗布

・バリ取り、研磨

・検査、カメラ位置決め

・部品搬送

・パレタイジング

・治具への着脱作業


つまり、姿勢制御や回り込みが必要な工程と相性が良いです。



■実務で重要なポイント


6軸ロボットを正しく選定、運用するには、次の点が重要です。


1. 汎用性だけで選ばない

最も重要なのは、6軸だから何でも最適とは限らないことです。単純搬送だけなら4軸や直交ロボットのほうが適する場合もあります。


2. 姿勢が必要な工程かを確認する

6軸の価値は姿勢自由度にあります。工程でその自由度が本当に必要かを見極めることが重要です。


3. 可搬重量とリーチを確認する

6軸であっても、ワーク重量や必要範囲を満たさなければ工程は成立しません。


4. 動作範囲と干渉を確認する

柔軟に動ける反面、占有空間も広がりやすいため、周辺設備との干渉確認が重要です。


5. ティーチングや保全も考慮する

自由度が高いぶん、教示や軌道調整が複雑になる場合があります。マスタリングや原点管理も重要です。



■よくある課題


6軸ロボットの導入では、次のような課題が起こりやすいです。


・必要以上に高機能なロボットを選んでしまう

・自由度が高いぶん教示が難しくなる

・占有空間が大きくなる

・干渉チェックが不十分

・可搬重量やリーチが不足する

・工程に対して過剰仕様になる

・保全や原点管理が複雑になる

・速度優先工程では別機種のほうが有利な場合がある


このため、6軸ロボットは万能ではなく、工程の複雑さと必要自由度に応じて選ぶべきロボットです。



■自動化との相性


6軸ロボットは、自動化との相性が非常に良いロボットです。特に、単純な一方向作業ではなく、多方向からのアクセス、姿勢制御、複雑な搬送や組立が必要な工程に向いています。


主なメリットは次の通りです。


・多用途に展開しやすい

・姿勢自由度が高い

・工程変更に対応しやすい

・多品種対応に向きやすい

・協働ロボット構成とも相性が良い

・現場改善型の自動化にも使いやすい


一方で、単純作業に対してはオーバースペックになることもあるため、目的に合った選定が重要です。


■まとめ


6軸ロボットとは、6つの独立した関節軸を持ち、位置と姿勢を柔軟に制御できる多関節型ロボットです。搬送、組立、溶接、塗布、検査など幅広い工程に対応しやすく、特に複雑な姿勢制御や回り込み動作が必要な作業で強みを発揮します。


実務では、6軸という汎用性だけでなく、工程に本当に必要な自由度か、可搬重量やリーチは足りるか、干渉や保全性は問題ないかまで含めて判断することが重要です。適切に選定できれば、柔軟で拡張性の高い自動化につなげることができます。

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