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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

6-Axis Force Torque Sensor

6軸力覚センサ―

6軸力覚センサーとは、ロボット先端や治具部に加わる3方向の力と、3方向のモーメント(回転方向の力)を同時に検出できるセンサーのことです。産業用ロボット、協働ロボット、精密組立、研磨、検査、自動化設備などで使われる重要なセンシング部品です。


ここでいう6軸とは、一般的に次の6成分を指します。

・X方向の力・Y方向の力・Z方向の力・X軸まわりのモーメント・Y軸まわりのモーメント・Z軸まわりのモーメント

つまり、単に「押された」「引かれた」だけでなく、どの方向にどれだけ力がかかっているかどの方向にひねりやねじれが発生しているかまで分かるのが特徴です。


ロボットでは、位置制御だけでは難しい作業があります。たとえば、

・部品を無理なく挿入したい・ワークへ一定荷重で押し当てたい・接触した瞬間を検知したい・人が押した方向へ動かしたい・組立時のズレを力で検知したい

といった場面です。こうしたとき、6軸力覚センサーを使うと、ロボット先端にかかる力とモーメントを詳細に把握できます。


つまり6軸力覚センサーとは、ロボット先端に加わる3方向の力と3方向の回転モーメントを同時に検出できるセンサーのことです。



■6軸力覚センサ―の役割


6軸力覚センサーの主な役割は、ロボット先端に加わる力とモーメントを高精度に検知し、接触を伴う作業や力を意識した制御を可能にすることです。


主に次のような目的で使われます。


・接触検知

・押し付け力の制御

・挿入補助

・研磨、バリ取り荷重制御

・組立時の位置ずれ検知

・協働作業の補助

・衝突検知

・力制御の高精度化


◆つまり、6軸力覚センサーは位置だけでは分からない接触状態や荷重状態を見える化するための重要センサーです。



■なぜ重要なのか


ロボット作業では、位置が合っているだけでは不十分な場面があります。

たとえば、


・穴へ部品を入れるときに少しズレる

・ワーク表面へやさしく当てたい

・一定荷重で磨きたい

・接触方向を判断したい

・工具へ偏った負荷がかかっているか知りたい

といった場面です。


もし6軸力覚センサーがなければ、


・当たり方が強すぎる

・接触方向が分からない

・押し込みすぎる

・モーメントの偏りに気づけない

・精密組立で無理な力がかかる

・ばらつきに対応しにくい

といった問題が起こります。


一方、6軸力覚センサーを使えば、


・接触した方向が分かりやすい

・押し付け力を安定させやすい

・挿入のズレを検知しやすい

・研磨品質を安定させやすい

・衝突や異常負荷を検知しやすい

といったメリットがあります。


そのため、

◆6軸力覚センサーは単なる高機能センサーではなく、

 精密作業、接触作業、力制御、安全性を支える重要な要素です。



■基本的な考え方


6軸力覚センサーは、一般的に次のような考え方で使われます。


1. 力を3方向で測る

X、Y、Z方向にどれだけ押されているか、引かれているかを測ります。


2. モーメントを3方向で測る

ひねり、傾き、ねじれのような回転方向の負荷を測ります。


3. 接触状態を判断する

どの方向から力がかかっているかを見て、接触やズレを判断します。


4. 制御へ反映する

押し付けを弱める、追従する、停止するなどの動きに利用します。


◆つまり6軸力覚センサーは、力と回転負荷の両方を見て接触状態を理解するためのセンサーです。



■トルクセンサーとの違い


6軸力覚センサーを理解するうえで重要なのが、トルクセンサーとの違いです。


△トルクセンサー

関節トルクや一方向の回転負荷を主に見ることがあります。


△6軸力覚センサー

先端に加わる3方向の力と3方向のモーメントをまとめて測れます。


つまり、

・トルクセンサー=回転負荷中心

・6軸力覚センサー=先端の総合的な力とモーメントという違いがあります。


実務では、関節トルク推定よりも、先端で直接力を見たいときに6軸力覚センサーが有利になることがあります。



■衝突検知との違い


6軸力覚センサーは衝突検知にも使えますが、それだけが目的ではありません。


△衝突検知

異常な接触を見つけて停止や減速を行うことが目的です。


△6軸力覚センサー

衝突検知に加えて、押し付け、挿入、研磨、接触方向判断などにも使えます。


つまり、

・衝突検知=安全目的中心

・6軸力覚センサー=安全も含む幅広い接触制御用途という違いがあります。



■力制御との関係


6軸力覚センサーは、力制御やコンプライアンス制御と深く関係しています。


△力制御

目標荷重を保つようにロボットを動かす考え方です。


△6軸力覚センサー

そのために必要な力とモーメントの情報を与えるセンサーです。


◆つまり、6軸力覚センサーは力制御を高精度に行うための代表的な入力源です。



■ロボットでの使われ方


6軸力覚センサーは、特に次のような場面で使われます。


1. 精密組立

部品挿入時のズレや接触を検知しながら組み立てます。


2. 研磨、バリ取り

ワークへ一定荷重で押し付けながら加工します。


3. 接触検査

接触方向や反力を見て、検査や探索を行います。


4. 協働作業

人が加えた力を検知して、ロボットを誘導することがあります。


5. 衝突、異常負荷監視

想定外の接触や偏荷重を検知して安全側へ反応します。


◆つまりロボットでは、

6軸力覚センサーが接触を伴う高度な作業を成立させるための重要な先端センサーになります。



■主なメリット


6軸力覚センサーには、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 接触方向を細かく把握しやすい

どの方向から力がかかったか分かりやすいです。


2. モーメントも見られる

押された力だけでなく、ひねりや傾きも把握しやすいです。


3. 精密組立に向いている

ズレや引っ掛かりを検知しやすいです。


4. 押し付け制御を安定させやすい

研磨や検査で荷重管理しやすいです。


5. 高度な力制御に応用しやすい

コンプライアンス制御やハンドガイディングに活用しやすいです。



■注意点


一方で、6軸力覚センサーには注意点もあります。


1. センサーを付ければ何でも解決するわけではない

最も重要なのは、位置、姿勢、速度、機械剛性が整っていないと、力情報だけでは安定した作業になりにくいことです。


2. ノイズやゼロ点補正が重要

微小な力を扱うほど、オフセット補正やノイズ対策が重要になります。


3. ツール重量の影響を受ける

先端工具の重さや重心が測定値へ影響するため、補正が必要になることがあります。


4. 取付剛性が重要

センサー周辺がたわむと、正しい力を読み取りにくくなることがあります。


5. 工程ごとに使い方が違う

組立、研磨、安全停止では、重視する軸成分や制御条件が異なります。



■実務で重要なポイント


6軸力覚センサーを正しく活用するには、次の点が重要です。


1. 何を検知したいかを明確にする

最も重要なのは、押し付け力を見たいのか、挿入時のズレを見たいのか、衝突を見たいのかを整理することです。


2. 力とモーメントを分けて考える

押し付け力だけでなく、傾きやねじれも意味があることを理解する必要があります。


3. ゼロ点補正とツール補正を行う

工具重量、重心、取り付け方向を考慮して補正することが重要です。


4. 実機でしきい値を調整する

理論値だけでなく、実際のワークばらつきや摩擦条件で感度調整する必要があります。


5. 機械剛性も確認する

アーム、ツール、治具のたわみが結果に影響することがあります。


6. 位置制御と組み合わせる

力覚だけではなく、進入方向、姿勢、速度設計と一緒に考えることが重要です。



■よくある課題


6軸力覚センサーの運用では、次のような課題が起こりやすいです。


・力情報だけで工程を成立させようとする

・ゼロ点補正やツール補正を軽視する

・モーメント成分を見ていない

・ノイズ対策不足

・取付剛性不足を見落とす

・感度設定が高すぎる、または低すぎる

・工程ごとの目的整理が曖昧

・実機ばらつき条件で確認していない


このため、

◆6軸力覚センサーは便利な高機能センサーですが、

 位置、姿勢、機械条件、補正条件まで含めて設計すべき重要な接触制御要素として扱う必要があります。



■自動化との相性


6軸力覚センサーは、自動化設備との相性が非常に良いセンサーです。特に、精密組立、研磨、接触検査、協働ロボット、安全監視、力制御工程で大きな効果があります。


主なメリットは次の通りです。


・接触方向を把握しやすい

・モーメントも見やすい

・精密組立に向いている

・押し付け制御を安定させやすい

・協働用途と相性が良い

・高度な力制御に活用しやすい



■まとめ

6軸力覚センサーとは、ロボット先端に加わる3方向の力と3方向のモーメントを同時に検出できるセンサーです。押し付け力の管理、精密組立、研磨、接触検査、協働作業、衝突監視などに活用され、位置制御だけでは難しい接触を伴う作業を安定させる重要な要素です。一方で、ノイズ対策、ゼロ点補正、ツール重量補正、取付剛性、位置制御との組み合わせが重要です。


実務では、何を検知したいかを明確にし、力とモーメントを分けて見て、実機条件で補正と感度調整を行うことが重要です。適切に活用できれば、ロボットや自動化設備の精密性、安全性、柔軟性を大きく高めることができます。

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