
Type Examination Certification in Industrial Equipment Compliance
型式検定
型式検定とは、機械や設備が法令・技術基準に適合しているかを、公的機関または登録検査機関があらかじめ審査・確認する制度を指します。
主に労働安全衛生法に基づき、一定の危険性を有する機械・器具について実施されます。代表例としては以下があります。
・プレス機械
・クレーン
・フォークリフト
・防爆機器
・安全装置付き機械
型式検定を受け、基準適合が確認された機器のみが市場投入や使用許可の対象となります。
■型式検定の目的
型式検定の本質的な目的は、「市場に出る前に安全性を担保すること」です。
事故発生後の対応ではなく、設計段階での適合確認を制度化することで、重大災害の未然防止を図る仕組みです。
審査では主に以下が確認されます。
・設計図面の妥当性
・構造強度
・安全装置の性能
・制御回路の安全性
・法令基準との整合性
■型式検定と型式指定の違い
混同されやすい用語に「型式指定」があります。
・型式検定 → 公的機関による技術審査・試験を経て適合を確認
・型式指定 → 製造者の品質管理体制が一定基準を満たすことで簡略化される制度
いずれも安全性確保を目的としますが、審査プロセスが異なります。
■ロボット・自動化設備との関係
産業用ロボット自体は原則として型式検定対象ではありませんが、以下のような設備構成では法規対応が必要になります。
・プレス機とロボットの組み合わせ
・クレーン連動システム
・防爆エリア内ロボット設備
・安全装置付き自動機
重要なのは、単体機械ではなく「システム全体」での法令適合確認です。
設計者は、型式検定対象機器が含まれているかを初期段階で確認する必要があります。
■設計者・メーカー視点での重要ポイント
型式検定を想定する場合、設計段階から以下を意識することが重要です。
・該当法令の確認
・安全規格との整合
・図面・仕様書の
・トレーサビリティ確保
後工程での設計変更は大きなコスト増加につながるため、初期設計段階での法規適合確認が極めて重要です。
型式検定は「申請業務」ではなく、“安全設計の証明プロセス”といえます。




