top of page
High-precision collaborative robot FAIRINO

Robot Log Analysis

ロボットログ解析

ロボットログ解析とは、ロボットコントローラーや周辺機器に記録されたログ(記録データ)を確認・分析し、異常や停止の原因、設備の状態を調査する作業のことです。産業用ロボットや協働ロボットでは、設備トラブルの原因究明や予防保全、品質改善のために欠かせない保守業務の一つとなっています。


ロボットは運転中にさまざまな情報を記録しています。例えば、エラーの発生時刻、アラーム番号、非常停止の履歴、サーボの状態、I/Oの変化、通信エラー、プログラム実行履歴などです。これらの情報を解析することで、「いつ」「どこで」「何が原因で」トラブルが発生したのかを把握しやすくなります。


ログとして記録される主な情報には、次のようなものがあります。

・アラーム履歴・エラーコード・イベント履歴・サーボON/OFF履歴

・非常停止(E-Stop)履歴・I/Oの状態変化・通信エラー履歴

・プログラム実行履歴・システム起動・停止履歴・メンテナンス履歴(機種による)


例えば、

・突然ロボットが停止した

・同じアラームが繰り返し発生している

・通信エラーが頻発している

・設備が特定の時間帯だけ停止する

といった場面でログ解析を行うことで、原因究明や対策の検討が可能になります。


◆つまりロボットログ解析とは、ロボットが記録した運転履歴を分析し、設備の状態やトラブルの原因を明らかにする作業です。



■ロボットログ解析の役割


ロボットログ解析の主な役割は、設備トラブルを正確に把握し、再発防止や安定稼働につなげることです。


主に次のような目的で利用されます。

・故障原因の特定

・異常発生状況の確認

・予防保全・設備改善・品質改善

・保守作業の効率化

・停止時間の短縮

・再発防止策の立案


◆つまりロボットログ解析は、設備の信頼性を向上させるための重要な分析作業です。



■なぜ重要なのか


ログ解析を行わない場合、


・故障原因が分からない

・同じトラブルが繰り返される

・復旧に時間がかかる

・不要な部品交換をしてしまう

・設備停止時間が長くなる

といった問題が発生する可能性があります。


一方、適切にログ解析を行うことで、

・原因を短時間で特定しやすくなる

・効率的な修理や調整ができる

・設備停止時間を短縮できる

・再発防止策を立てやすくなる

・予防保全につなげられる

といったメリットがあります。


◆そのためロボットログ解析は、保守・品質管理・生産性向上のすべてに関わる重要な業務となっています。



■基本的な考え方


ロボットログ解析は、一般的に次のような流れで行います。


1. ログを取得する

コントローラーや周辺機器からログデータを取得します。


2. 発生時刻を確認する

トラブルが起きた日時やタイミングを確認します。


3. アラームやイベントを分析する

エラーコードやイベント履歴から原因を調査します。


4. 対策を実施する

原因を取り除き、再発防止策を実施します。


◆つまりロボットログ解析は、記録されたデータをもとに原因を調査し、改善へつなげる仕組みです。



■アラーム履歴との違い


ログ解析を理解するうえで重要なのが、アラーム履歴との違いです。


△アラーム履歴

発生したアラームやエラー情報を一覧で確認する機能です。


△ロボットログ解析

アラームだけでなく、イベント履歴、I/O、通信、プログラム実行状況なども含めて総合的に分析します。


つまり、

・アラーム履歴=エラー情報の確認

・ログ解析=設備全体の運転状況を分析

という違いがあります。



■故障診断との違い


故障診断とも役割が異なります。


△故障診断

実際の設備や部品を点検して故障箇所を特定する作業です。


△ロボットログ解析

記録されたデータから異常の原因や発生状況を分析する作業です。


つまり、

・故障診断=設備を直接確認する

・ログ解析=記録データを分析する

という違いがあります。



■ロボットでの使われ方


ロボットログ解析は、特に次のような場面で利用されます。


1. 突発停止

停止直前のイベントを調査します。


2. 通信異常

ネットワークや通信エラーの履歴を確認します。


3. 品質不良

異常発生時の動作履歴を分析します。


4. 定期保守

異常傾向や部品劣化の兆候を確認します。


5. 設備改善

停止原因を分析し、改善策を検討します。


◆つまりロボットログ解析は、トラブル対応から設備改善まで幅広い場面で活用されています。



■主なメリット


ロボットログ解析には、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 原因を特定しやすい

感覚ではなく、記録データをもとに原因を調査できます。


2. 停止時間を短縮できる

復旧までの時間を短くできます。


3. 再発防止につながる

同じトラブルへの対策を立てやすくなります。


4. 保守性を向上できる

設備管理を効率化できます。


5. 品質改善につながる

異常発生時の状況を分析し、品質の安定化に役立てられます。



■注意点


一方で、ロボットログ解析には注意点もあります。


1. ログだけで原因を断定しない

最も重要なのは、ログは原因究明の有力な手掛かりである一方、ログだけで故障原因を断定できるとは限らないことです。実機の状態や周辺設備の状況も合わせて確認する必要があります。


2. 時刻設定を正確にする

コントローラーの日時が正しく設定されていないと、ログの時系列を正しく分析できません。


3. ログを定期的に保存する

保存容量には限りがあり、古いログが上書きされる機種もあります。


4. 周辺設備のログも確認する

PLC、ビジョンシステム、センサーなどのログと照合すると原因を特定しやすくなります。


5. メーカー仕様を確認する

取得できるログの種類や保存期間、解析ツールはメーカーによって異なります。



■実務で重要なポイント


ロボットログ解析を効果的に行うには、次の点が重要です。


1. 発生時刻を記録する

最も重要なのは、トラブルが発生した時刻や状況を正確に記録することです。


2. アラーム番号を残す

エラーコードやメッセージを記録しておきます。


3. 周辺設備も同時に確認する

ロボットだけでなくPLCやセンサーの状態も確認します。


4. ログを定期保存する

定期的にバックアップを取得し、履歴を残します。


5. 原因と対策を文書化する

解析結果と対応内容を保守記録として管理します。


6. 傾向分析を行う

同じアラームの発生頻度を分析し、予防保全につなげます。



■よくある課題


ロボットログ解析では、次のような課題が起こりやすいです。


・ログが上書きされている

・日時設定が正しくない

・アラーム番号だけで判断してしまう

・周辺設備のログを確認していない

・解析結果を記録していない

・メーカー仕様を理解していない

・担当者ごとに解析方法が異なる

・予防保全へ活用できていない


◆このためロボットログ解析は、単にエラーを確認するだけではなく、

ロボット・PLC・周辺設備を含めたシステム全体の運転履歴を分析し、継続的な改善につなげることが重要です。



■自動化との相性


ロボットログ解析は、自動化設備との相性が非常に良く、産業用ロボット、協働ロボット、自動組立ライン、搬送設備、溶接設備、ビジョンシステム、PLCなどと組み合わせることで、設備全体の稼働状況を可視化し、トラブル対応や予防保全に役立てることができます。


主なメリットは次の通りです。

・故障原因を迅速に特定できる

・設備停止時間を短縮できる

・予防保全を実現できる

・品質改善につながる

・保守性を向上できる

・設備全体の稼働率向上に貢献できる



■まとめ


ロボットログ解析とは、ロボットコントローラーや周辺機器に記録されたログデータを分析し、設備トラブルの原因や異常の発生状況を把握する作業です。アラーム履歴だけでなく、イベント、I/O、通信、プログラム実行履歴などを総合的に確認することで、迅速な復旧や再発防止、予防保全に役立ちます。


実務では、トラブル発生時刻の記録、アラーム番号の保存、PLCやビジョンシステムなど周辺設備とのログ照合、解析結果の文書化が重要です。適切なログ解析を継続することで、設備の安定稼働と生産性向上を実現できます。

Get a quote and consultation now!

Reception 24 hours a day, 365 days a year

bottom of page