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Robot Installation Footprint

設置フットプリント

設置フットプリントとは、ロボット、装置、制御盤、コンベア、架台などの設備を設置するために床面や設置面上で必要となる占有面積のことです。工場レイアウト、自動化設備設計、装置導入検討の場面で非常に重要な基本用語です。

一般的には、設備本体の外形寸法だけでなく、実務では・ベース寸法・架台寸法・アンカーボルト位置・必要クリアランス・安全柵や保守スペース・配線、配管スペースまで含めて考える必要があります。


たとえば、ロボット本体のベースが小さくても、動作範囲が広い、安全柵が必要、ティーチングや保守のために前後左右へスペースが必要、制御盤を横に置く必要がある、といった条件を考えると、実際の設置フットプリントは本体寸法より大きくなります。


つまり設置フットプリントとは、設備を現場へ安全かつ実用的に設置、運用するために必要な占有面積のことです。



■設置フットプリントの役割


設置フットプリントの主な役割は、設備が現場に物理的に収まるか、動線や保守スペースを確保できるかを判断することです。


主に次のような目的で使われます。


・設備導入可否の判断

・工場レイアウト設計

・ロボット配置検討

・安全柵や通路設計

・保守スペースの確保

・周辺機器との取り合い確認

・搬送動線の確保

・将来拡張余地の確認


つまり、

◆設置フットプリントは設備を現場で無理なく成立させるための基本条件です。



■なぜ重要なのか


設備導入では、本体性能やタクトばかりに注目しがちですが、実際には「置けるかどうか」が最初の成立条件です。

設置フットプリントを正しく見ていないと、


・現場に物理的に収まらない

・安全柵が付けられない

・人の通路が取れない

・制御盤の設置場所がない

・保守点検できない

・隣接設備と干渉する

・後からレイアウト変更が必要になる


といった問題が起こります。


そのため、

◆設置フットプリントは単なる外形寸法ではなく、設備導入の成立性、安全性、運用性を左右する

 重要な指標です。



■主に含めて考えるもの


設置フットプリントを考えるときは、一般的に次の要素を含めて見ます。


1. 本体外形寸法

ロボット本体、装置本体、架台そのものの占有寸法です。


2. ベース寸法

アンカー固定や設置面積の基準となるベースサイズです。


3. 制御盤や周辺機器

制御盤、空圧機器、電源装置、配線ダクトなどの配置スペースです。


4. 安全設備

安全柵、ライトカーテン、セーフティスキャナ、扉などのスペースです。


5. 保守スペース

点検、部品交換、扉開閉、フィルタ清掃、ケーブル交換のための作業空間です。


6. 動線

人、台車、AGV、ワーク搬送のための通路や作業空間です。


つまり、

◆設置フットプリントは本体寸法だけでなく、周辺条件を含めた実使用面積として考えることが重要です。



■外形寸法との違い


設置フットプリントと外形寸法は似ていますが、意味は異なります。


外形寸法

機器そのものの縦、横、高さの物理サイズです。


設置フットプリント

その機器を現場へ設置、運用するために必要な床面積や占有範囲です。


つまり、

・外形寸法=機械そのものの大きさ

・設置フットプリント=使うために必要な面積という違いがあります。



■動作範囲との違い



ロボットでは、設置フットプリントと動作範囲も混同しやすいです。


設置フットプリント

床面上で設備が占有する範囲です。


動作範囲

ロボットアームや装置が実際に動く空間範囲です。


つまり、

・設置フットプリント=置くための面積

・動作範囲=動くための空間という違いがあります。


ロボットはベースが小さくても動作範囲が大きいことがあるため、この2つを分けて考えることが重要です。



■ロボット導入での考え方


ロボット設備では、設置フットプリントを考える際に次の点が特に重要です。


1. ロボット本体だけで見ない

ロボットベースが小さくても、制御盤、安全柵、ハンド交換スペースまで考える必要があります。


2. 動作範囲も合わせて確認する

床面積だけ足りても、アーム動作が周辺設備へ干渉する場合があります。


3. 人の作業スペースを残す

ティーチング、ワーク補給、保守点検を行う人の立ち位置も考慮が必要です。


4. 将来変更も見込む

ワーク変更、設備追加、ハンド交換が起こる場合は、多少の余裕を持たせると有利です。



■主なメリット


設置フットプリントを正しく把握することには、次のようなメリットがあります。


1. 導入可否を早く判断しやすい

現場スペースに対して、設備が収まるかを早い段階で確認できます。


2. レイアウトを最適化しやすい

人、設備、搬送装置の位置関係を整理しやすくなります。


3. 安全性を確保しやすい

安全柵や通路を無理なく配置しやすくなります。


4. 保守しやすい設備にしやすい

扉開閉や部品交換のためのスペース不足を防ぎやすくなります。


5. 将来拡張しやすい

増設や工程変更時の余地を持たせやすくなります。



■主な注意点


一方で、設置フットプリントを考えるときには注意点もあります。


1. カタログ値だけで判断しない

最も重要なのは、カタログ上の本体寸法だけで置けると考えないことです。


2. 制御盤や配線を見落とさない

本体以外の機器が意外と大きなスペースを必要とすることがあります。


3. 保守スペースを削りすぎない

詰め込みすぎると、導入後の点検や修理が非常にやりにくくなります。


4. 動線と干渉を確認する

人や搬送物の通路を塞がないか、安全に運用できるかを確認する必要があります。


5. 高さ方向も考える

床面積だけでなく、天井高さ、天吊り機器、ケーブルラックとの関係も重要です。



■実務で重要なポイント


設置フットプリントを正しく評価するには、次の点が重要です。


1. 本体寸法と実使用面積を分けて考える

最も重要なのは、機械そのものの大きさと、運用に必要な面積を分けて整理することです。


2. 安全設備込みで見積もる

安全柵、ライトカーテン、扉スペースまで含めないと、実際の設備サイズは見誤りやすいです。


3. 保守性を犠牲にしない

省スペースを優先しすぎると、故障時や部品交換時に大きなロスが出ることがあります。


4. 周辺設備との取り合いを立体で確認する

床面だけでなく、高さ方向や開閉方向も含めて干渉確認する必要があります。


5. 将来拡張余地を持つ

現時点でギリギリにすると、後の改善や増設が難しくなることがあります。



■よくある課題


設置フットプリントの検討では、次のような課題が起こりやすいです。


・本体寸法だけで判断する

・制御盤や安全柵を見落とす

・保守スペースが不足する

・通路や動線が取れない

・動作範囲との関係を見ていない

・高さ方向の干渉を見落とす

・将来拡張余地がない

・導入後にレイアウト変更が必要になる


このため、

◆設置フットプリントは単なる寸法確認ではなく、設備全体の成立性を判断するためのレイアウト指標として扱う必要があります。



■自動化との相性


設置フットプリントは、自動化設備との相性が良いというより、自動化設備を成立させるための前提条件です。いくら高性能な設備でも、フットプリント設計が不十分だと現場では使いにくくなります。


主なメリットは次の通りです。


・導入可否を判断しやすい

・レイアウトを整理しやすい

・安全性を確保しやすい

・保守しやすい設備にしやすい

・人と設備の共存を考えやすい

・将来拡張に備えやすい



■まとめ


設置フットプリントとは、ロボットや装置を現場へ設置、運用するために必要な占有面積のことです。外形寸法だけでなく、ベース、制御盤、安全柵、保守スペース、動線まで含めて考える必要があります。特にロボット設備では、本体寸法が小さくても動作範囲や安全設備で必要面積が大きくなることがあるため注意が必要です。


実務では、カタログ寸法だけでなく、実使用面積、安全、保守、将来拡張まで含めて評価することが重要です。適切に設計できれば、設備導入の失敗を防ぎ、無理のないレイアウトと安定した運用につなげることができます。


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