
Quasi-Static Contact: Safety Assessment in Collaborative Robot Interaction
準静的接触
準静的接触(Quasi-Static Contact)とは、ロボットと人体が接触した際に、身体の一部が固定物とロボットの間に挟まれ、一定時間押圧が継続する接触状態を指します。
ISO/TS 15066では、協働ロボットの接触リスク評価において、
準静的接触(Quasi-Static)
過渡的接触(Transient Contact)
の2種類を区別しています。
■ 準静的接触の特徴
接触が持続する
押圧が継続する
挟み込みが発生しやすい
痛み・組織損傷リスクが高い
特に、
壁や治具との間に人体が挟まれるケース
が代表例です。
■ 過渡的接触との違い
項目 | 準静的接触 | 過渡的接触 |
接触時間 | 継続 | 瞬間的 |
代表例 | 挟み込み | 軽い衝突 |
リスク | 圧迫損傷 | 打撲中心 |
準静的接触の方が重篤なリスクにつながりやすいです。
■ 安全設計への影響
準静的接触を想定する場合、
低速設定
フ ォースリミット厳格化
圧力制限値遵守
可動範囲制限
ピンチポイント排除
が必要です。
■ ISO/TS 15066との関係
ISO/TS 15066では、
人体部位別の最大接触力
最大接触圧力
が、準静的接触を前提に規定されています。
つまり、
持続的押圧に耐えられる限界値
を基準としています。
■ ロボット分野での代表例
協働ロボットが作業台に押し付ける
治具との間に腕が挟まれる
垂直軸動作中の押圧
これらは準静的接触に該当します。
■ 設計上の重要ポイント
想定挟み込み箇所の洗い出し
接触面積の拡大設計
丸み形状採用
実機圧力測定
妥当性確認(Validation)
準静的接触は、協働安全設計で最も厳しく評価されます。
■ 現場目線での意義
準静的接触を考慮しない設計は、
協働安全不適合
安全審査不合格
労災リスク増大
につながります。
協働ロボット安全設計の“核心リスク”です。
■ まとめ
準静的接触とは、
ロボットと人体が固定物との間で持続的に押圧される接触状態
であり、ISO/TS 15066に基づく接触安全評価の重要分類です。
協働ロボット設計では最も厳格に評価される接触形態です。
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