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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Operating Rate / Utilization Rate / Equipment Operating Ratio

稼働率

稼働率とは、設備、機械、ライン、ロボットなどが本来動かせる時間のうち、実際にどれだけ動いていたかを示す割合のことです。


たとえば、1日8時間動かせる設備が、実際には6時間しか動いていなければ、その設備の稼働率は75%です。設備が止まっている時間には、故障、段取り替え、材料待ち、清掃、保守、異常復旧、安全停止など、さまざまな要因があります。稼働率を見ることで、設備がどれだけ活かされているかを定量的に把握できます。


※つまり稼働率とは、設備が使える時間の中で、どれだけ実際に稼働していたかを示す基本的な生産管理指標です。


製造現場では、生産性や設備効率を評価する基本指標として広く使われています。



■稼働率の役割


稼働率の主な役割は、設備が十分に活用されているかを評価し、改善活動の基準にすることです。


主に次のような目的で使われます。


・設備効率の把握

・停止ロスの見える化

・改善効果の確認

・生産能力の評価

・保全課題の抽出

・段取りや材料供給の課題把握

・投資判断の基礎資料化

・ライン全体のボトルネック把握


◆つまり、稼働率は設備がどれだけ価値を生んでいるかを測る基本指標です。



■なぜ重要なのか


設備は導入しただけでは価値を生まず、実際に安定して動いて初めて生産に貢献します。たとえ高性能な設備でも、停止が多ければ十分な投資効果は得られません。稼働率を把握することで、設備を止めている要因が見えやすくなり、改善の方向が明確になります。


稼働率が重要な理由は次の通りです。


・設備活用度を数値で把握しやすいため

・停止ロスの影響を見やすいため

・生産性向上の目標を立てやすいため

・保全や段取り改善の優先順位を決めやすいため

・設備投資判断の根拠になりやすいため

・OEE改善の基礎になるため


◆特に、自動化設備では小さな停止の積み重ねが大きなロスになるため重要です。



■基本的な考え方


稼働率は、一般的に次のような考え方で表します。


稼働率 = 実際に動いていた時間 ÷ 動かせる時間 × 100


たとえば、・設備を8時間動かせる・そのうち実際に動いていたのは6時間であれば、

6 ÷ 8 × 100 = 75%

となります。


この「動かせる時間」を何と定義するかによって、稼働率の意味が少し変わるため、社内で定義をそろえることが重要です。



■主な停止要因


稼働率を下げる主な要因には、次のようなものがあります。


・故障停止

・段取り替え

・材料待ち

・異常復旧待ち

・保守、点検停止

・安全装置作動

・操作待ち

・品質確認や手直しによる停止


◆つまり、稼働率は「止まった理由の集計結果」ともいえます。



■ダウンタイムとの関係


ダウンタイムとは、設備が止まっている時間のことです。稼働率は、このダウンタイムが多いほど下がります。


つまり、

・ダウンタイムが増える→ 稼働時間が減る→ 稼働率が下がる

という関係です。


◆そのため、稼働率を上げるには、まずダウンタイムを減らすことが基本になります。



■アワーメーターとの違い


アワーメーターは、設備が何時間動いたかを積算する「時間データ」です。一方、稼働率は、その時間をもとに割合で表した評価指標です。


つまり、

・アワーメーター=累計時間

・稼働率=その時間を割合で見たもの

という違いがあります。



■OEEとの違い


OEE(総合設備効率)は、可動率、性能、品質を組み合わせて設備効率を総合的に見る指標です。一方、稼働率は、主に設備が止まらずに動いていた割合を見るシンプルな指標です。


つまり、

・稼働率=動いていたかどうか

・OEE=動いていた上で、速さと良品率まで含める

という違いがあります。




■実務で重要なポイント


稼働率を正しく使うには、次の点が重要です。


1. 分母を明確にする

最も重要なのは、「動かせる時間」を何とするかです。シフト時間なのか、計画生産時間なのか、休憩を含むのか含まないのかで数値が変わります。


2. 停止理由を分類する

稼働率だけ見ても、原因が分からなければ改善できません。故障、段取り、材料待ち、安全停止などに分けて見ることが重要です。


3. 短時間停止も拾う

5分未満の停止を無視していると、実態より高い稼働率に見えることがあります。自動化設備では短時間停止の影響も大きいです。


4. 設備単位とライン単位を分ける

1台ごとの稼働率と、ライン全体の稼働率では意味が異なります。ボトルネック工程がどこかを見るには、両方を把握する必要があります。


5. 目標値だけで判断しない

稼働率90%だけを目指して無理に動かすと、故障や不良が増えることがあります。品質や安全と合わせて見ることが重要です。


6. 改善サイクルへつなげる

稼働率は記録して終わりではなく、下がった理由を分析し、改善結果を再度確認するために使うことが重要です。



■よくある課題


稼働率管理では、次のような課題が起こりやすいです。


・定義が人や部署で違う

・停止理由が曖昧・短時間停止を拾えていない

・数値だけ追って原因分析していない

・計画停止と突発停止が混在している

・設備単位とライン単位が混ざっている

・高稼働率を優先しすぎて品質が悪化する

・改善活動へつながっていない


◆このため、稼働率は単なる数字ではなく、定義、分類、改善活動まで含めて運用する管理指標として使う必要があります。



■自動化との相性


稼働率は、自動化設備との相性が非常に良い指標です。自動化設備は停止履歴や運転履歴を取りやすく、数値管理しやすいためです。また、停止の影響が大きいため、改善余地も見えやすくなります。


主なメリットは次の通りです。


・設備活用度を明確にできる

・停止ロスを見える化しやすい

・保全優先順位を決めやすい

・段取り改善効果を確認しやすい

・自動化投資の効果を見やすい

・OEE改善の基礎になる


◆一方で、稼働率だけを追いすぎると、品質や安全を犠牲にする危険もあるため、バランスが重要です。



■実務でのチェックポイント


・稼働率の定義が明確か

・分母に何を使うか統一しているか

・停止理由を分類しているか

・短時間停止も把握しているか

・設備単位とライン単位を分けて見ているか

・ダウンタイム改善と結び付けているか

・品質や安全とセットで評価しているか

・改善結果を再確認しているか



■関連用語


・ダウンタイム

・稼働時間(アワーメーター)

・定期点検

・予防保全(PM)

・予兆保全(予知保全)

・OEE

・設備効率

・ラインバランス



■まとめ


稼働率とは、設備が動かせる時間のうち、実際にどれだけ稼働していたかを示す割合です。設備活用度を把握し、停止ロスや保全課題を見つけるための基本指標として非常に重要です。


実務では、分母の定義、停止理由の分類、短時間停止の把握、ダウンタイム分析との連携まで含めて運用することが重要です。適切に稼働率を管理できれば、生産性向上、設備改善、保全最適化に大きく役立ちます。

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