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High-precision collaborative robot FAIRINO

Multi-Finger Gripper

多指ハンド

多指ハンドとは、**人の手のように複数の指(フィンガー)を備え、ワークを柔軟かつ高精度に把持・操作できるロボット用ハンド(エンドエフェクタ)**です。産業用ロボットや協働ロボット、研究開発用ロボット、サービスロボットなどで使用されており、従来の2爪・3爪グリッパーでは対応が難しい複雑な形状のワークを扱うことができます。


一般的なロボットグリッパーは2本または3本の爪でワークを挟んで保持しますが、多指ハンドは4本、5本、またはそれ以上の指を独立して制御できるモデルもあり、人間の手に近い動きを再現できます。

駆動方式にはサーボモーターや電動アクチュエータが多く採用されており、各指を個別に制御することで、つかむだけでなく、回転・持ち替え・向きの変更などの複雑なハンドリングも可能になります。


主な種類には次のようなものがあります。

・3指ハンド・4指ハンド・5指ハンド

・人型ロボットハンド・電動多指ハンド

・サーボ多指ハンド・力覚センサー搭載多指ハンド・AI制御対応多指ハンド


例えば、

・電子部品の組立

・医療機器の組立

・食品のハンドリング

・研究開発

・サービスロボット

・人型ロボット(ヒューマノイド)

など、高い柔軟性が求められる作業で利用されています。


◆つまり多指ハンドとは、

  複数の指を独立制御し、人間の手に近い把持や操作を実現するロボット用ハンドです。



■多指ハンドの役割


多指ハンドの主な役割は、複雑な形状のワークを柔軟かつ安定して把持し、搬送や組立、操作を行うことです。


主な役割は次のとおりです。

・ワークの把持・保持・搬送・位置決め

・姿勢変更・持ち替え・精密組立・複雑なハンドリング


◆つまり多指ハンドは、人の手に近い柔軟な作業を実現する重要なエンドエフェクタです。



■なぜ重要なのか


従来の2爪・3爪グリッパーでは、

・複雑な形状を保持しにくい

・持ち替えができない

・繊細な操作が難しい

・多様なワークへ対応しにくい

といった課題があります。


一方、多指ハンドを採用することで、

・複雑な形状にも対応できる

・人の手に近い動作ができる

・持ち替え作業が可能になる

・多品種生産へ対応しやすい

・作業の柔軟性が向上する

など、多くのメリットがあります。


◆そのため多指ハンドは、高度な自動化や人型ロボットの実現に欠かせない技術となっています。



■基本的な考え方


多指ハンドは、一般的に次の流れで導入・設定します。


1. ワークを確認する

重量、形状、材質、把持方法を確認します。


2. 指の動きを設定する

各指の開閉位置や動作順序を設定します。


3. 把持力を調整する

ワークに適した把持力を設定します。


4. 動作確認を行う

実際のワークで把持や姿勢変更が正しく行えるか確認します。


◆つまり多指ハンドは、指ごとの動作と把持力を適切に制御することが重要です。



■2爪グリッパーとの違い


混同されやすい装置として2爪グリッパーがあります。


△多指ハンド

複数の指を個別に制御し、複雑な把持や操作ができます。


△2爪グリッパー

2本の爪でワークを挟み、高速かつシンプルに搬送します。


つまり、

・多指ハンド=柔軟性・多機能

・2爪グリッパー=高速・シンプル

という違いがあります。



■サーボハンドとの違い


もう一つ混同されやすいのがサーボハンドです。


△多指ハンド

複数の指を独立して制御できる構造を持つハンドです。


△サーボハンド

サーボモーターで駆動するハンド全般を指し、2爪・3爪・多指タイプなどがあります。


つまり、

・多指ハンド=指の構造による分類

・サーボハンド=駆動方式による分類

という違いがあります。



■ロボットでの使われ方


多指ハンドは、次のような用途で利用されています。


1. 精密組立

複雑な部品を持ち替えながら組み立てます。


2. 医療分野

医療器具や試験管などを丁寧に扱います。


3. 食品搬送

形状が不揃いな食品を把持します。


4. 研究開発

AIや力覚制御の研究で利用されます。


5. ヒューマノイドロボット

人間の手の動きを再現します。


◆つまり多指ハンドは、高度な操作が必要な工程で幅広く活用されています。



■主なメリット


多指ハンドを導入することで、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 複雑なワークを把持できる

多方向から安定して保持できます。


2. 人の手に近い動作が可能

持ち替えや姿勢変更ができます。


3. 多品種生産へ対応しやすい

幅広いワークに対応できます。


4. 力を分散できる

複数の指で保持するため、ワークへの負荷を抑えられます。


5. 将来のAI制御との親和性が高い

高度な認識・制御技術と組み合わせやすくなります。



■注意点


一方で、多指ハンドには注意点もあります。


1. 制御が複雑になる

最も重要なのは、各指を個別に制御するため、プログラムや制御システムが複雑になりやすいことです。


2. 導入コストが高い

2爪グリッパーや空圧ハンドより高価になる傾向があります。


3. 動作速度が遅くなる場合がある

複雑な動作ではサイクルタイムが長くなることがあります。


4. メンテナンスが必要

可動部が多く、定期的な点検が重要です。


5. 可搬重量を確認する

ハンド重量が増えるため、ロボットの可搬重量を確認します。



■実務で重要なポイント


多指ハンドを効果的に運用するには、次の点が重要です。


1. 必要な自由度を見極める

最も重要なのは、必要以上に多機能なハンドを選ばず、用途に適した指の本数や自由度を選定することです。


2. 把持テストを実施する

実際のワークで把持状態を確認します。


3. 力覚制御を活用する

繊細なワークでは把持力を最適化します。


4. 動作プログラムを最適化する

サイクルタイムを短縮します。


5. 定期点検を行う

各指の駆動部やセンサーを確認します。


6. 保守履歴を管理する

点検・交換履歴を記録し、予防保全につなげます。



■よくある課題


多指ハンドでは、次のような課題が発生しやすくなります。

・導入コストが高い

・制御が複雑

・プログラム作成に時間がかかる

・可動部が多い

・サイクルタイムが長くなる

・重量が増える

・保守が複雑

・操作習得に時間がかかる


◆このため多指ハンドは、

  用途に応じた適切な自由度を選定し、制御プログラムや保守体制を整えることが重要です。



■自動化との相性


多指ハンドは、自動化設備との相性が非常に良く、産業用ロボット、協働ロボット、AI画像認識、力覚センサー、ビジョンシステムなどと組み合わせることで、高度な自動化を実現できます。


主なメリットは次のとおりです。

・複雑なワークに対応できる

・多品種生産へ対応しやすい

・人の手に近い作業を自動化できる

・AIとの組み合わせがしやすい

・品質を安定化できる

・将来のスマートファクトリーに対応できる



■まとめ


多指ハンドとは、複数の指を独立して制御し、人間の手のような柔軟な把持や操作を実現するロボット用ハンドです。従来の2爪・3爪グリッパーでは難しい複雑な作業にも対応でき、精密組立や医療分野、研究開発、ヒューマノイドロボットなど幅広い分野で活用されています。


実務では、ワークの形状や重量、必要な自由度を考慮して最適なハンドを選定し、把持力や動作プログラムを適切に設定することが重要です。AIや力覚センサーとの連携により、今後さらに活用が広がるロボット技術の一つといえます。

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