
Magnetic Gripper for Industrial Robotics and Metal Handling
磁器グリッパ-(マグネット)
磁気グリッパーとは、磁力を利用して鉄系ワークを吸着・保持するロボット用エンドエフェクターです。
機械的に挟むのではなく、磁束による吸引力でワークを固定するため、薄板や複雑形状の金属部品搬送に適しています。
主に板金加工、自動車部品製造、プレス工程、レーザー加工ラインなどで活用されています。
■磁気グリッパーの種類
磁気グリッパーは、磁力発生方式によって分類されます。
・永久磁石タイプ
・電磁石タイプ(通電時のみ磁力発生)
・電磁式+永久磁石併用タイプ
永久磁石は停電時でも保持力を維持できますが、ワーク解放に機械的動作が必要です。
電磁石タイプはON/OFF制御が容易ですが、停電時の落下対策が必要になります。
■磁気グリッパーのメリット
・薄板や打ち抜き部品の搬送に適する
・凹凸形状でも保持可能
・吸着面の気密性不要
・機械的把持による傷が少ない
・高速搬送に対応可能
特に板金工程では、複数枚重なりのリスク管理と合わせて活用されます。
■真空パッドとの違い
・磁気グリッパー → 鉄系材料専用、非接触吸着
・真空パッド → 材質不問、気密性が必要
磁気方式は材質制限がありますが、油分や粉塵環境下でも安定しやすい特長があります。
■設計時の重要ポイント(プロ視点)
磁気グリッパー選定時には、以下を総合的に評価します。
・ワーク材質(SS400、S45Cなど鉄系か)
・板厚
・表面状態(塗装・酸化皮膜)
・ワーク重量
・加減速条件
・残留磁気の影響
特に重要なのは、**慣性力を含めた保持力計算と安全率(通常3倍以上)**です。
また、電磁式の場合は、
・停電時の落下対策
・非常保持回路
・二重電源設計
などの安全設計が不可欠です。
■協働ロボットでの注意点
協働用途では、
・落下リスク評価
・エッジ部との接触リスク
・挟み込み防止設計
・ISO/TS 15066に基づく力評価
を実施する必要があります。
磁気保持は視覚的に把持状態が分かりにくいため、センサーによるワーク有無検知の併用が推奨されます。




