
MAC Address (Media Access Control Address)
MACアドレス
MACアドレスとは、ネットワーク機器に物理的に割り当てられている固有の識別番号のことです。
NIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェース)に製造時から設定されており、世界中で重複しないよう管理されています。
IPアドレスが「ネットワーク上の住所」であるのに対し、MACアドレスは**機器そのものの識別番号(機器ID)**に相当します。
MACアドレスは主にEthernet(イーサネット)通信で利用され、LAN内でのデータ送受信時に通信相手の機器を識別するために使用されます。
一般的なMACアドレスは**48bit(6バイト)**で構成され、以下のような形式で表記されます。
例
00:1A:2B:3C:4D:5E
または
00-1A-2B-3C-4D-5E
前半24bitはメーカー識別番号(OUI:Organizationally Unique Identifier)で、後半24bitが機器固有番号です。
■MACアドレスとIPアドレスの違い
項目 | MACアドレス | IPアドレス |
種類 | 物理アドレス | 論理アドレス |
役割 | 機器の識別 | ネットワーク上の住所 |
変更 | 基本変更不可 | 変更可能 |
使用範囲 | LAN内通信 | ネットワーク全体 |
通信時は、次の流れでデータが送られます。
1️⃣ IPアドレスで通信先を指定2️⃣ ARPプロトコルでMACアドレスを取得3️⃣ MACアドレスを使ってLAN通信
■FA・産業機器でのMACアドレス
製造業のネットワークでは、MACアドレスは以下の場面で重要になります。
機器識別
PLC、ロボット、産業用PCなどの機器を識別
ネットワーク管理
スイッチやルーターで通信制御
セキュリティ
MACアド レスフィルタリングによる接続制限
例:工場ネットワーク
機器 | 用途 |
PLC | 設備制御 |
協働ロボット | 自動化工程 |
産業用カメラ | 画像検査 |
HMI | 操作パネル |
これらの機器はすべて固有のMACアドレスを持っています。
EtherNet/IP、Profinet、Modbus TCPなどの産業用Ethernet通信でも基盤として利用されます。
■MACアドレスの確認方法
Windowsの場合
ipconfig /all
または
getmac
Linuxの場合
ifconfig
まとめ
MACアドレスとは、ネットワーク機器に割り当てられた世界で唯一の物理識別番号です。
LAN通信ではMACアドレスを使って機器を識別し、IPアドレスと組み合わせてネットワーク通信が行われます。
スマートファクトリーや産業用Ethernet通信では、PLC、ロボット、カメラなどの機器管理・通信制御において重要な役割を持つ基本ネットワーク用語です。




