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High-precision collaborative robot FAIRINO

Interlock Signal

インタロック信号

インタロック信号とは、ロボットや周辺設備が安全な条件を満たしていることを確認し、動作の許可・禁止を制御するための信号のことです。産業用ロボットや協働ロボット、自動化設備では、安全性と設備保護を確保するために欠かせない仕組みとして広く利用されています。


「インタロック(Interlock)」には「相互に連動させる」「条件が満たされるまで動作を制限する」という意味があります。ロボットは、必要なインタロック信号が成立していなければ動作を開始せず、条件が満たされた場合のみ次の工程へ進みます。


例えば、次のような条件がインタロック信号として利用されます。

・安全扉が閉まっている

・非常停止が解除されている

・エリアセンサーが安全を確認している

・治具が正しく固定されている

・ワークがセットされている

・コンベアが停止している

・PLCから運転許可信号が出ている

・周辺設備の準備が完了している


これらの条件がすべて満たされることで、ロボットは安全に作業を開始できます。


なお、インタロック信号は、PLCや安全PLC、ロボットコントローラー、各種センサーなどを介して制御されることが一般的です。また、安全目的のインタロックと、生産設備同士の動作順序を制御する一般インタロックでは、目的や使用する機器が異なる場合があります。


◆つまりインタロック信号とは、設備同士を連携させ、安全な条件が整ったときだけロボットを動作させるための制御信号です。



■インタロック信号の役割


インタロック信号の主な役割は、ロボットや周辺設備が安全かつ正しい順序で動作するよう制御することです。


主な役割は次のとおりです。

・安全確認・設備保護・誤動作防止

・工程間の連携・動作順序の管理

・設備同士の同期・異常時の停止・作業者の安全確保


◆つまりインタロック信号は、安全性と設備運用の両方を支える重要な制御信号です。



■なぜ重要なのか


インタロック信号が適切に機能しない場合、


・ロボットが予期せず動作する

・設備同士が衝突する

・ワークを破損する

・設備故障につながる

・ライン全体が停止する

・作業者が危険な状況にさらされる

といった問題が発生する可能性があります。


一方、適切に設計・運用することで、

・安全性を向上できる

・設備故障を防止できる

・工程間の連携が安定する

・品質を維持できる

・設備停止を最小限に抑えられる

など、多くのメリットがあります。


◆そのためインタロック信号は、ロボットシステムの安全運転と安定稼働に欠かせない仕組みとなっています。



■基本的な考え方


インタロック信号は、一般的に次の流れで動作します。


1. 条件を監視する

センサーやPLCが安全扉や治具、周辺設備などの状態を確認します。


2. 条件を判定する

必要な条件がすべて成立しているかを判断します。


3. 動作を許可する

条件が満たされた場合のみ、ロボットへ運転許可信号を送ります。


4. 異常時は停止する

条件が崩れた場合はロボットを停止、または次工程への進行を禁止します。


◆つまりインタロック信号は、「条件確認」と「動作許可」を連動させる仕組みです。



■非常停止信号との違い


混同されやすい用語として非常停止信号があります。


△インタロック信号

安全条件や設備条件が成立しているかを確認し、動作を許可または禁止するための信号です。


△非常停止信号

危険が発生した際に、ロボットや設備を直ちに停止させるための安全信号です。


つまり、

・インタロック信号=動作条件を管理する信号

・非常停止信号=緊急時に停止させる信号

という違いがあります。



■I/O信号との違い


もう一つ混同されやすいのがI/O信号です。


△I/O信号

入力信号(Input)と出力信号(Output)の総称であり、設備間のさまざまな情報をやり取りします。


△インタロック信号

I/O信号の一種であり、特に安全確認や動作許可を目的とした信号です。


つまり、

・I/O信号=すべての入出力信号

・インタロック信号=その中でも安全や動作条件を制御する信号

という違いがあります。



■ロボットでの使われ方


インタロック信号は、次のような用途で利用されています。


1. コンベアとの連携

搬送完了後にロボットへ作業開始を許可します。


2. 自動ドア・安全扉

扉が閉じていることを確認してから運転を開始します。


3. 治具との連携

ワーク固定完了後にロボットを動作させます。


4. PLCとの連携

設備全体の運転条件を管理します。


5. 複数ロボットの協調動作

互いの作業完了を確認して次の動作へ進みます。


◆つまりインタロック信号は、

 ロボットと周辺設備を安全かつ効率的に連携させるために利用されています。



■主なメリット


インタロック信号を適切に利用することで、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 安全性を向上できる

危険な状態での動作を防止できます。


2. 設備故障を防げる

誤動作や衝突のリスクを低減できます。


3. 品質を安定化できる

正しい工程順序で作業を進められます。


4. ライン全体を同期できる

設備同士が適切なタイミングで動作します。


5. 自動化レベルを高められる

人の確認作業を減らし、自動運転を実現しやすくなります。



■注意点


一方で、インタロック信号には注意点もあります。


1. 安全回路と一般制御回路を区別する

最も重要なのは、安全機能が必要な箇所では、安全規格に適合した安全回路や安全PLC、安全リレーなどを使用することです。通常のI/O信号だけで安全機能を代用してはいけません。


2. 条件を複雑にしすぎない

必要以上に多くの条件を設定すると、トラブル時の原因特定が難しくなります。


3. 信号名称を統一する

設備全体で分かりやすい命名ルールを採用します。


4. 異常時の動作を明確にする

信号断線や通信異常時の処理を事前に決めておきます。


5. 定期点検を行う

センサーや配線、PLCプログラムを定期的に確認します。



■実務で重要なポイント


インタロック信号を効果的に運用するには、次の点が重要です。


1. 信号一覧表を作成する

最も重要なのは、すべてのインタロック信号を一覧化し、役割を明確にすることです。


2. PLCとロボットで名称を統一する

同じ信号名を使用し、保守性を向上させます。


3. タイミングチャートを作成する

信号の入出力タイミングを可視化します。


4. エラー発生時の処理を決める

どの信号で停止し、どのように復旧するかを標準化します。


5. シミュレーションで確認する

設備立ち上げ前に動作を検証します。


6. 保守資料を整備する

配線図やI/Oマップ、インタロック一覧を最新状態で管理します。



■よくある課題


インタロック信号では、次のような課題が発生しやすくなります。


・信号名称が統一されていない

・条件が複雑すぎる

・復旧手順が分からない

・配線ミスがある

・PLCとロボットで信号定義が異なる

・タイミングのズレが発生する

・保守資料が更新されていない

・安全回路と一般制御回路を混同している


◆このためインタロック信号は、

 分かりやすい設計と適切な文書管理、定期的な点検を行い、安全性と保守性を両立させることが重要です。



■自動化との相性


インタロック信号は、自動化設備との相性が非常に良く、PLC、安全PLC、産業用ロボット、協働ロボット、コンベア、AGV・AMR、ビジョンシステムなどと連携することで、安全かつ効率的な自動運転を実現できます。

主なメリットは次のとおりです。


・設備間を安全に連携できる

・誤動作を防止できる

・設備停止を減らせる

・ライン全体を自動制御できる

・保守性を向上できる

・スマートファクトリー化を推進できる



■まとめ


インタロック信号とは、ロボットや周辺設備が安全な条件や運転条件を満たしていることを確認し、動作の許可・禁止を制御するための信号です。設備同士を連携させ、安全性と安定した生産を実現するために欠かせない仕組みとなっています。


実務では、安全回路と一般制御回路を適切に区別し、信号一覧やタイミングチャートを整備するとともに、定期的な点検と保守を行うことが重要です。インタロック信号を正しく設計・運用することで、安全性、生産性、設備信頼性の向上につながります。

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