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Gravity Compensation in Industrial and Collaborative Robotics
重力補償
重力補償(Gravity Compensation)とは、ロボットの各リンクやエンドエフェクターに作用する重力をあらかじめ計算し、それを打ち消すトルクを関節に与える制御技術です。
ダイナミクスモデルに基づき、重力項をリアルタイムで算出することで、姿勢保持時の負荷を軽減し、滑らかな動作を実現します。
■なぜ重力補償が必要か?
ロボットは姿勢によって各関節に異なる重力トルクが発生します。
重力補償を行わない場合、
サーボ負荷増大
姿勢保持不安定
微小振動発生
消費電力増加
が起こります。
特に多軸ロボットでは影響が顕著です。
■制御方式
重力補償は以下の流れで実行されます。
ダイナミクスモデルによる重力トルク算出
関節角度から重力項を計算
トルク指令へ加算(フィードフォワード)
高度なモデル精度が必要です。
■協働ロボットでの重要性
協働ロボットでは、
手動教示(ダイレクトティーチ)
力制御安定化
接触応答の滑らかさ
に重力補償が活用されます。
オペレータが軽く押すだけで動くのは重力補償のおかげです。
■設計時の重要ポイント(プロ視点)
検討すべき要素は以下です。
ツール重量設定
重心位置精度
パラメータ同定
摩擦補正との整合
サンプリング周期
特に重要なのは、ツール交換後の重量・重心再設定です。
誤差は制御安定性を損ないます。
■ダイナミクスモデルとの関係
重力補償はダイナミクスモデルの一部であり、
慣性項
コリオリ項
重力項
のうち、重力項のみを抽出して補正します。
高精度制御の基礎技術です。




