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Emergency Stop (E-Stop): Mandatory Safety Function in Industrial Robots and Machinery
非常停止(Emergency Stop)
非常停止(Emergency Stop:E-Stop)とは、危険が差し迫った状況において、人が手動で作動させ、機械やロボットを即時に安全状態へ移行させるための緊急停止機能です。
ISO 13850において定義 される、機械安全の基本機能の一つです。
■ 非常停止の目的
非常停止の目的は、
危険の発生を可能な限り迅速に回避すること
です。
生産性よりも安全を最優先し、すべての通常制御より優先して作動します。
■ 主な特徴
赤色キノコ型押しボタン
黄色背景
押すと保持(ラッチ構造)
手動復帰必須
安全回路直結(カテゴリ3/4設計)
■ ロボット分野での動作内容
非常停止が押下されると、
Safe Torque Off(STO)作動
モータ電源遮断
制御出力停止
により、ロボットは即座に停止します。
停止方式は通常、**カテゴリー0停止(即時電源遮断)**です。
■ 保護停止との違い
項目 | 非常停止 | 保護停止 |
作動者 | 人 | システム |
優先度 | 最優先 | 条件依存 |
復帰 | 手動復帰必須 | 原因解除で復帰可 |
非常停止は「最終手段」です。
■ 設計上の重要ポイント
PL d / e または SIL適合
二重化回路
自己診断機能
応答時間測定
再始動防止設計
また、
非常停止は“リスク低減手段”ではなく“補助的安全手段”
と位置付けられています。
■ ISO規格との関係
ISO 13850(非常停止)
ISO 13849-1(PL評価)
ISO 10218(ロボット安全)
IEC 60204-1(電気安全)
設置義務と性能要件が規定されています。
■ 現場目線での注意点
押しやすい位置への設置
複数箇所配置
死角防止
定期点検
形だけ設置しても、安全は確保できません。
■ まとめ
非常停止(Emergency Stop)とは、
危険時に人が手動で作動させ、機械やロボットを即時に安全状態へ移行させる最優先の安全機能
です。
ロボット安全設計の“最後の砦”と言えます。




