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Electrostatic Gripper for Semiconductor and Precision Handling
静電吸着ハンド
静電吸着ハンドとは、電極に高電圧を印加することで発生する静電力を利用し、ワークを非機械的に吸着・保持するロボット用エンドエフェクターです。
真空吸着や機械的把持とは異なり、静電引力によりワークを保持するため、薄板や微細部品、半導体ウェハ、フィルムなどの精密搬送に適しています。
■動作原理
静電吸着ハンドは、電極とワーク間に電位差を与えることでクーロン力(静電引力)を発生させます。
方式は主に以下の2種類です。
・クーロン力型(導電性ワーク向け)
・ジョンセン
・ラーベック型(誘電体向け)
誘電体材料でも吸着可能な点が大きな特長です。
吸着力は、印加電圧、電極面積、材料特性に依存します。
■静電吸着ハンドのメリット
・非接触に近い保持が可能
・薄物
・超薄板に適する
・パーティクル発生を抑制
・真空設備不要
・クリーンルーム対応
半導体、液晶パネル、フィルム加工工程などで広く活用されています。
■真空吸着との違い
・静電吸着 → 電気力による保持、気密性不要
・真空吸着 → 圧力差による保持、気密性が必要
静電方式は微細ワークや薄膜材で有効ですが、導電特性や環境湿度の影響を受ける場合があります。
■設計時の重要ポイント(プロ視点)
選定時には以下を検討します。
・ワーク材質(導電性/誘電性)
・ワーク厚み
・吸着面積
・印加電 圧
・保持力と慣性力
・放電対策
・ESD(静電気放電)管理
特に半導体工程では、ESD対策が最重要事項となります。
■協働ロボットでの注意点
協働用途では、
・高電圧部の絶縁設計
・誤接触時の安全評価
・停電時の吸着解除挙動
・ISO/TS 15066に基づくリスク評価
が必要です。
電気的安全と機械的安全の両面評価が不可欠です。




