
Client-Server Model
クライアント・サーバ
クライアント・サーバとは、ネットワーク通信においてサービスを提供する側(サーバ)と、サービスを利用する側(クライアント)に役割を分けて通信を行うシステム構成のことです。
このモデルでは、クライアントがサーバへ要求(リクエスト)を送り、サーバがその要求に応じてデータやサービスを提供します。
例えば、WebブラウザでWebサイトを閲覧する場合、
ブラウザ(クライアント)がページ表示を要求
Webサーバがページデータを送信
という仕組みで通信が行われます。
■クライアント・サーバ通信の基本構造
通信構造は次のようになります。
Client → Request → ServerClient ← Response ← Server
役割 | 内容 |
クライアント | サービス利用側 |
サーバ | サービス提供側 |
クライアントは必要な情報を要求し、サーバはその要求に応答します。
■クライアント・サーバ通信の流れ
通信は次のような手順で行われます。
1️⃣ クライアントがサーバへ接続
2️⃣ サービス要求(リクエスト)を送信
3️⃣ サーバが要求を処理
4️⃣ 結果データをクライアントへ返信
この仕組みにより、複数のクライアントが同時にサーバへアクセスできます。
■クライアント・サーバ方式の特徴
特徴 | 内容 |
集中管理 | サーバでデータ管理 |
拡張性 | クライアント追加が容易 |
管理性 | セキュリティ管理がしやすい |
高負荷 | サーバに負荷集中 |
企業ネットワークやインターネットサービスの多くが、この方式で構築されています。
■FA・産業ネットワークでのクライアント・サーバ
工場の自動化システムでも、クライアント・サーバ構成は多く使用されています。
例
システム | クライアント | サーバ |
SCADA | 監視PC | データサーバ |
OPC UA | HMI | OPCサーバ |
MES | 生産端末 | 生産管理サーバ |
IoT | エッジ機器 | クラウド |
例えば、設備データの収集では次のような構成になります。
id=zye6m0
PLC / ロボット
↓
OPC UA Server
↓
SCADA / MES
このように、サーバが設備データを管理し、クライアントが情報を取得します。
■マスタ・スレーブとの違い
項目 | クライアント・サーバ | マスタ・スレーブ |
通信開 始 | クライアント | マスタ |
通信構造 | ITネットワーク型 | 制御ネットワーク型 |
柔軟性 | 高い | 制御重視 |
主な用途 | IT / IoT | PLC通信 |
FA分野では、
制御通信 → マスタ・スレーブ
データ通信 → クライアント・サーバ
という使い分けが多いです。
■まとめ
クライアント・サーバとは、サービスを提供するサーバと、それを利用するクライアントに役割を分けて通信を行うネットワークモデルです。
Webサービスや企業システムだけでなく、SCADA、MES、OPC UAなどの産業ネットワークでも重要な通信方式として利用されています。
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