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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Carton Erecting / Case Forming / Corrugated Box Forming

段ボール製函

段ボール製函とは、平らな状態で保管されている段ボールシートやケース材を、立体的な箱形状に組み立てる工程のことです。

梱包ライン、出荷工程、物流設備、食品・日用品・工業製品の包装工程などで広く使われており、箱詰めや封函の前工程として重要な役割を持ちます。


「製函」は文字通り「函(はこ)を作る」ことで、実務では、段ボールを開いて四角形に成形し、底面フラップを折り込み、必要に応じてテープやホットメルトで仮固定するまでを指すことが一般的です。

つまり、段ボール製函は単なる開箱ではなく、後工程で安定して使える箱を準備する工程です。


■段ボール製函の役割


段ボール製函の主な役割は、箱詰め工程で使うケースを一定品質で供給することです。平らなままの段ボールでは製品を入れられないため、箱として成立する形へ整える必要があります。


主な役割は次の通りです。


・箱詰め用ケースを立体化する

・底面を安定した形で組み立てる

・後工程で使いやすい向きで供給する

・箱寸法や直角度をそろえる

・箱詰め、封函、パレタイジング工程につなげる

・手作業での箱組立負担を減らす


◆つまり、段ボール製函は、包装ラインの入口を安定化する準備工程です。


■なぜ重要なのか


箱詰めや出荷工程では、製品を安定して入れられる箱が一定テンポで供給されなければ、ライン全体が止まりやすくなります。人手で箱を組み立てる場合は、作業者の負担が大きく、箱の開き方や底面の折り方にばらつきも出やすくなります。


段ボール製函を安定化、自動化することで、次のようなメリットがあります。


・箱供給の安定化

・手作業負担の削減

・箱形状のばらつき低減

・箱詰め工程の自動化推進

・高速包装ラインへの対応

・作業者の省人化


◆特にケース数が多い現場では、製函工程の安定性が梱包能力そのものを左右します。


■主な製函方式


段ボール製函には、いくつかの代表的な方式があります。


1. 手組み製函

作業者が段ボールを手で開き、底面を折って組み立てる方法です。柔軟性は高いですが、人手依存が大きくなります。


2. 自動製函機

段ボールケースをマガジンから1枚ずつ取り出し、自動で開箱、底折り、テープ貼りまで行う装置です。大量処理や高速ラインに向いています。


3. 半自動製函機

箱を開く作業や一部の折り込みを人が行い、その後のテープ貼りや固定を機械が行う方式です。完全自動より導入しやすい場合があります。


4. ロボット製函補助

ロボットや周辺装置で箱の供給、開箱補助、搬送を行い、箱詰めラインと組み合わせる方法です。特殊箱や多品種対応で使われることがあります。


■実務で重要なポイント


段ボール製函を安定運用するには、次の点が重要です。


1. 段ボール材質と寸法精度

段ボールの厚み、反り、折り目精度、表面摩擦は製函性に大きく影響します。材質ばらつきが大きいと、うまく開かない、底折りがずれるといった問題が起こります。


2. 箱の開きやすさ

段ボールケースは保管状態や湿度条件によって開きやすさが変わります。吸着で開く方式では、紙質や表面状態も重要です。


3. 底面折り込みの安定性

底フラップの折り順や押さえタイミングがずれると、箱底がうまく閉じず、製品投入時に崩れる原因になります。製函では特に底面形成の安定性が重要です。


4. テープ貼り・接着品質

底面固定にテープやホットメルトを使う場合、貼付位置、圧着、温度条件が不十分だと、箱底抜けや搬送中の開きにつながります。


5. 箱詰め工程との整合

製函だけ安定していても、箱詰め側が求める向きや位置で供給できなければ意味がありません。ケース搬送方向、停止位置、開口向きまで含めて考える必要があります。


■よくある課題


段ボール製函では、次のような課題が起こりやすいです。


・箱がうまく開かない

・段ボールが2枚重なって供給される

・底フラップが正しく折れない

・テープ貼り位置がずれる

・反りや湿気で製函精度が落ちる

・ケースサイズ変更時の段取り替えが多い

・製函後の箱が斜めになり搬送しにくい

・高速化すると詰まりやミスが増える


◆このため、製函工程は単なる前準備ではなく、段ボール仕様、機械条件、後工程搬送を含めたシステム設計として考える必要があります。


■自動化との相性


段ボール製函は、自動化との相性が非常に良い工程です。特に、一定サイズのケースを大量に使うラインでは、自動製函機の導入効果が大きくなります。


自動製函が向いているのは、次のようなケースです。


・ケース使用量が多い

・箱詰め工程を自動化したい

・手組み作業を削減したい

・ライン速度が速い

・ケースサイズがある程度標準化されている


◆一方で、多品種少量でケースサイズが頻繁に変わる場合は、段取り替え性も重視する必要があります。その場合は、半自動やロボット補助方式のほうが向くこともあります。


■実務でのチェックポイント


・段ボールサイズ、材質、厚みを把握しているか

・開箱方式がケース仕様に合っているか

・底面折り込みと固定が安定しているか

・テープ貼りや接着品質を確保できるか

・箱詰め工程が求める向きと位置で供給できるか

・ケースサイズ変更時の段取り方法を考慮しているか

・湿度や保管条件による影響を把握しているか

・必要な処理能力に対して十分な速度を持つか


■関連用語


・箱詰め(ケーサー)

・封函

・パレタイジング

・段ボールケース

・ホットメルト

・テープ貼り機

・包装ライン

・出荷自動化


■まとめ


段ボール製函とは、平らな段ボールケースを立体的な箱に組み立てる工程です。箱詰めや封函の前工程として重要であり、梱包ラインの安定性と処理能力を支える基礎工程でもあります。


実務では、段ボール材質、開箱性、底面折り込み、テープ貼り品質、後工程との整合まで含めて設計することが重要です。安定した製函工程を実現できれば、箱詰め品質向上、省人化、包装ライン全体の効率化につながります。

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