
Baud Rate (Transmission Speed)
伝送速度(ボーレート)
伝送速度(ボーレート)とは、**通信回線上で1秒間に送信される信号の変化回数(シンボル数)**を表す指標です。単位は baud(ボー) で表され、主にシリアル通信(RS-232C、RS-485、UARTなど)で使用されます。
一般的には、通信速度を示す「bps(bit per second)」と混同されることが多いですが、厳密には次の違いがあります。
ボーレート(baud):1秒間の信号変化回数
ビットレート(bps):1秒間に送信されるビット数
多くのシリアル通信では、1シンボル=1ビットであるため、実務上はボーレートとbpsが同じ意味として扱われることが多いです。
例えば、次の設定は通信速度を示しています。
9600 baud
これは、1秒間に9600回の信号変化が行われることを意味します。
■代表的なボーレート
シリアル通信では、以下のような標準速度がよく使用されます。
ボーレート | 用途例 |
1200 | 古い通信機器 |
2400 | 低速機器 |
9600 | 最も一般的 |
19200 | 計測機器 |
38400 | 制御機器 |
57600 | 高速通信 |
115200 | PC通信 |
産業機器では、9600 ~ 115200 baudが多く使用されます。
■ボーレートと通信設定
シリアル通信では、次の通信パラメータを一致させる必要があります。
設定項目 | 内容 |
ボーレート | 通信速度 |
データビット | データ長 |
パリティ | 誤り検出 |
ストップビット | 通信区切り |
よく使われる設定例
9600 / 8 / N / 1
意味
ボーレート:9600
データビット:8
パリティ:なし
ストップビット:1
この設定が一致していないと通信できません。
■FA・産業機器でのボーレート
工場の自動化設備では、ボーレートは以下の通信で使用されます。
通信方式 | 用途 |
RS-232C | 設備通信 |
RS-485 | Modbus RTU |
UART | センサー通信 |
シリアル通信 | PLC接続 |
例えば、次のような機器接続があります。
PLC ⇄ 計測機器
PLC ⇄ インバータ
PLC ⇄ センサー
ロボット ⇄ 周辺機器
特にModbus RTU通信では、ボーレート設定が重要です。
■ボーレートが不一致の場合
通信機器間でボーレートが一致していない場合、次の問題が発生します。
状態 | 内容 |
通信不可 | データが認識できない |
文字化け | データ破損 |
エラー増加 | 誤通信 |
そのため、通信設定を必ず一致させる必要があります。
■まとめ
伝送速度(ボーレート)とは、通信回線で1秒間に送信される信号変化回数を表す通信速度の指標です。
RS-232CやRS-485などのシリアル通信で使用され、PLCや産業機器間通信の基本設定として重要な役割を持っています。
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