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High-precision collaborative robot FAIRINO

7-Axis Robot

7軸ロボット

7軸ロボットとは、7つの独立した関節軸を持つロボットのことです。一般的な6軸ロボットに対して、さらに1軸多い構成となっており、この追加された1軸によって、より柔軟な姿勢制御や障害物回避がしやすくなるのが大きな特徴です。


多くの産業用ロボットや協働ロボットは6軸構成ですが、7軸ロボットはそこに冗長自由度を持たせた構造と考えると分かりやすいです。冗長自由度とは、先端を同じ位置、同じ姿勢へ持っていく場合でも、関節の取り方に余裕がある状態を指します。


そのため、7軸ロボットは・狭い場所へ回り込みやすい・障害物を避けやすい・人の腕に近い自然な動きを作りやすい・肘位置を調整しやすい

といった利点があります。


つまり7軸ロボットとは、6軸ロボットよりもさらに柔軟な動作と姿勢制御を実現しやすい多関節ロボットです。



■7軸ロボットの役割


7軸ロボットの主な役割は、通常の6軸ロボットでは難しい姿勢調整や障害物回避を行いながら、複雑な工程を自動化することです。主に次のような目的で使われます。


・狭所作業への対応

・障害物を避けた動作

・人に近い自然な動きの実現

・複雑な組立や差し込み作業

・設備内奥部へのアクセス

・多方向からの進入

・工程自由度の向上

・協働作業時の柔軟な姿勢調整


つまり、7軸ロボットは姿勢の自由度と回り込み性をさらに高めたロボットです。



■なぜ重要なのか


6軸ロボットでも多くの工程は対応できますが、現場によっては「届くが肘が当たる」「姿勢は合うが途中経路で干渉する」「狭い設備の奥に自然に入れない」といった課題が出ることがあります。


こうしたとき、7軸ロボットは追加された1軸によって、同じ先端位置でも異なる関節姿勢を取れるため、より柔軟な解決がしやすくなります。


7軸ロボットが重要な理由は次の通りです。


・障害物回避性が高いため

・狭い設備内で動きやすいため

・先端姿勢の自由度がさらに高いため

・人に近い自然なアーム動作ができるため

・複雑工程の自動化に対応しやすいため

・協働用途で扱いやすい場合があるため


つまり、7軸ロボットは6軸では対応しにくい複雑な姿勢条件や空間条件に強いロボット構成です。



■7軸ロボットの基本構造


7軸ロボットは、基本的には6軸ロボットの構造に、さらに1軸を追加した形です。追加される軸の位置や役割は機種によって異なりますが、多くの場合はアーム中央付近に配置されることが多く、これにより肘位置の自由度が増します。


一般的には、


・ベース旋回軸

・肩軸

・肘軸

・追加関節軸

・手首回転軸

・手首傾き軸

・先端ひねり軸


のような構成で考えると分かりやすいです。


この追加軸によって、先端を同じ場所へ持っていく場合でも、アーム全体の曲がり方や肘の張り出し方を変えやすくなります。



■6軸ロボットとの違い


7軸ロボットと6軸ロボットの最大の違いは、冗長自由度があるかどうかです。


6軸ロボット

位置3要素と姿勢3要素を比較的自由に制御できる、標準的な多関節ロボットです。


7軸ロボット

6軸の能力に加えて、同じ位置、同じ姿勢に対しても複数の関節姿勢を取りやすく、障害物回避や狭所動作に強い構成です。


つまり、

・6軸ロボット=標準的な柔軟性

・7軸ロボット=さらに高い姿勢自由度と回避性という違いがあります。



■冗長自由度とは何か


7軸ロボットを理解するうえで重要なのが、冗長自由度という考え方です。通常、空間内で位置と姿勢を決めるには6自由度あれば十分とされます。そこにもう1軸追加されると、必要以上の自由度が生まれます。これが冗長自由度です。


この冗長自由度があることで、


・肘を内側へたたむ

・外側へ張り出す

・障害物を避ける

・人に近い自然な軌道を作る


といった柔軟な動作が可能になります。



■協働ロボットとの関係


7軸ロボットは、協働ロボット分野でもよく注目されます。協働用途では、人の近くで使うこと、人と同じ空間で柔軟に動くことが求められるため、7軸構成の利点が活きやすいからです。


たとえば、

・作業台の周囲を回り込みながら作業する

・人の動線を避けた姿勢を取りやすい

・狭いセル内で柔軟に動きやすい


といった場面で有利になることがあります。


つまり7軸構成は、人との共存や柔軟な工程設計と相性が良いロボット構成といえます。



■主な用途


7軸ロボットは、次のような用途で活用されます。


・複雑な組立工程

・狭い設備内部での作業

・検査装置への進入作業

・人の近くでの協働作業

・多方向からのアプローチが必要な作業

・医療、研究開発分野

・高度な搬送、ハンドリング

・カメラやセンサを使う柔軟な位置決め作業


つまり、6軸でもできるが、さらに柔軟性が欲しい工程で価値を発揮しやすいです。



■7軸ロボットのメリット


7軸ロボットには、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 障害物回避がしやすい

同じ先端位置でも肘位置を変えやすいため、周辺設備を避けやすくなります。


2. 狭所動作に向く

機械内部や治具の奥など、限られた空間で自然な姿勢を作りやすいです。


3. 人に近い自然な動きができる

アームの曲がり方に余裕があり、より人の腕に近い動作を作りやすくなります。


4. 工程設計の自由度が高い

姿勢制約が少なくなり、治具配置や設備設計の選択肢が増えることがあります。



■7軸ロボットの注意点


一方で、7軸ロボットには注意点もあります。


1. 制御が複雑になる

自由度が増えるぶん、軌道計画や教示、姿勢最適化が複雑になることがあります。


2. コストが上がりやすい

軸数が増えるため、本体価格や保守コストに影響する場合があります。


3. 過剰仕様になることがある

単純搬送や単純組立では、6軸や4軸でも十分な場合があります。


4. ティーチングや保全の理解が必要

柔軟性が高い反面、原点管理、マスタリング、姿勢制御の理解がより重要になります。



■実務で重要なポイント

7軸ロボットを正しく選定、運用するには、次の点が重要です。


1. 本当に7軸が必要か見極める

最も重要なのは、単に高機能だから選ぶのではなく、工程で冗長自由度が本当に必要かを確認することです。


2. 狭所や干渉条件を具体的に確認する

7軸の利点は障害物回避や回り込みにあるため、干渉条件を具体的に評価することが重要です。


3. 可搬重量とリーチも同時に確認する

自由度が高くても、重さや到達範囲が足りなければ工程は成立しません。


4. ティーチングとシミュレーションを活用する

姿勢候補が増えるため、オフラインシミュレーションや実機検証が有効です。


5. 保全性と教育性も考える

軸数が多いぶん、原点復帰、マスタリング、軸異常対応などの管理も重要になります。



■よくある課題


7軸ロボットの導入では、次のような課題が起こりやすいです。


・必要以上に高機能な機種を選んでしまう

・6軸との違いを活かし切れない

・制御や教示が複雑になる

・コストに見合う効果が出ない

・可搬重量やリーチの基本条件を見落とす

・シミュレーション不足で利点を活かせない

・保全や原点管理が複雑になる

・単純工程には過剰仕様になる


このため、7軸ロボットは万能ではなく、6軸では不足する柔軟性が本当に必要な工程で選ぶべきロボットです。



■自動化との相性


7軸ロボットは、自動化との相性が非常に良いロボットです。特に、単純な反復作業よりも、姿勢制約が厳しい工程、狭所工程、人との共存工程で強みを発揮します。


主なメリットは次の通りです。


・工程自由度を高めやすい

・狭い空間で動かしやすい

・人との協働設計に活かしやすい

・多品種対応に向きやすい

・複雑な組立や検査に対応しやすい

・設備レイアウトの自由度が高まりやすい


一方で、すべての現場に必要とは限らないため、工程要件に合った選定が重要です。



■まとめ


7軸ロボットとは、7つの独立した関節軸を持ち、6軸ロボットよりさらに高い柔軟性と障害物回避性を持つ多関節ロボットです。冗長自由度を活かして、狭所作業、回り込み動作、人に近い自然な動作などがしやすく、協働ロボット分野でも注目されています。


実務では、単に高機能だから選ぶのではなく、工程に本当に7軸の柔軟性が必要か、可搬重量やリーチは足りるか、制御や保全を運用できるかまで含めて判断することが重要です。適切に選定できれば、6軸では難しい工程の自動化や、より柔軟な設備設計につなげることができます。

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