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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Robot Motion Cable

ロボットケーブル

ロボットケーブルとは、産業用ロボットや協働ロボット、自動機、搬送装置などで使われる可動部に対応した専用ケーブルのことです。ロボット本体の関節部、アーム内部、ティーチペンダント接続、エンドエフェクタ配線、制御盤との接続など、さまざまな場所で使われます。


一般的な電線と大きく違うのは、ロボットケーブルが繰り返し曲げ、ねじり、屈曲、振動に強いよう設計されている点です。ロボットは何万回、何十万回、場合によっては何百万回も同じ動作を繰り返します。そのたびにケーブルには曲げやひねりの負荷がかかるため、通常の配線をそのまま使うと断線、接触不良、ノイズ、被覆破れが起こりやすくなります。


そのためロボットケーブルは、細い導体をより合わせた高屈曲構造、耐摩耗被覆、耐油性、耐ノイズ性、シールド構造などを備え、ロボットの過酷な可動条件に耐えられるよう作られています。


つまりロボットケーブルとは、ロボットの可動や繰り返し動作に耐えながら、電力や信号を安定して伝えるための専用ケーブルです。



■ロボットケーブルの役割


ロボットケーブルの主な役割は、ロボット本体や周辺機器の間で、電力、制御信号、通信信号、センサ情報などを安定して伝えることです。主に次のような目的で使われます。


・サーボモーターへの電力供給

・エンコーダ信号の伝送

・エンドエフェクタ制御

・センサ信号の受け渡し

・ティーチペンダント接続

・制御盤とロボット本体の接続

・通信ネットワーク配線

・可動部の配線集約


つまり、

◆ロボットケーブルはロボットシステムの電気的な神経と血管のような役割を持ちます。



■なぜ重要なのか


ロボット本体、コントローラー、サーボアンプ、エンドエフェクタが高性能でも、それらをつなぐケーブルが不適切だと、設備全体の信頼性は大きく下がります。


たとえば、


・曲げ疲労による断線

・ねじり疲労による芯線切れ

・ノイズによる誤信号

・被覆摩耗による短絡

・接触不良による停止

・エンコーダ信号異常によるアラーム


といった問題が起こります。


ロボット設備では、ケーブル不良が原因で「ときどき止まる」「たまに異常が出る」「特定姿勢だけエラーが出る」など、原因特定しにくいトラブルになることも少なくありません。


そのため、

◆ロボットケーブルは単なる配線部材ではなく、設備の安定稼働と保守性を左右する重要部品です。



■主な種類


ロボットケーブルには、用途に応じてさまざまな種類があります。


1. 動力ケーブル

サーボモーターやアクチュエータへ電力を供給するためのケーブルです。


2. エンコーダケーブル

位置検出用エンコーダ信号を伝送するケーブルです。ノイズ対策が重要です。


3. 制御信号ケーブル

センサ、I/O、ハンド制御などの信号を伝えるためのケーブルです。


4. 通信ケーブル

Ethernet、フィールドバス、シリアル通信などで使われる通信系ケーブルです。


5. ティーチペンダントケーブル

ティーチペンダントとロボットコントローラーを接続する専用ケーブルです。


6. エンドエフェクタ用複合ケーブル

電源、信号、エア配管をまとめた複合タイプが使われることもあります。



■一般ケーブルとの違い


ロボットケーブルと一般的な電線との違いは、主に可動耐久性にあります。


一般ケーブル

固定配線や比較的動きの少ない場所で使われることが多いです。


ロボットケーブル

繰り返し曲げ、ねじり、屈曲、振動がかかる場所でも長期間使えるよう設計されています。


つまり、

・一般ケーブル=固定配線向き

・ロボットケーブル=可動配線向きという違いがあります。


◆外見が似ていても、内部構造や耐久性は大きく異なるため、代用は慎重に考える必要があります。



■ケーブルベアとの関係


ロボットケーブルは、ケーブルベアや配線保護機構と組み合わせて使われることが多いです。ケーブル自体が高耐久でも、無理な曲げ半径やこすれがあると寿命が大きく短くなります。


そのため、

・適正な曲げ半径

・引張荷重をかけない配策

・ケーブルベア内での余裕確保

・擦れ、干渉防止などが重要になります。


つまり、

◆ロボットケーブルはケーブル単体の性能だけでなく、配策方法まで含めて考える必要がある部品です。



■主な要求性能


ロボットケーブルには、一般的に次のような性能が求められます。


1. 耐屈曲性

繰り返し曲げに耐える性能です。


2. 耐ねじり性

ロボット関節の動きによるひねりに耐える性能です。


3. 耐摩耗性

外部との擦れや接触で被覆が傷みにくい性能です。


4. 耐油、耐薬品性

工場環境の油や洗浄剤に耐える性能です。


5. 耐ノイズ性

シールド構造などにより、信号品質を安定させる性能です。


6. 柔軟性

可動部で無理なく曲がり、動作を妨げにくいことが重要です。



■実務で重要なポイント


ロボットケーブルを正しく選定、運用するには、次の点が重要です。


1. 可動条件に合ったケーブルを選ぶ

最も重要なのは、曲げ、ねじり、移動ストローク、使用回数に合ったケーブルを選ぶことです。


2. 曲げ半径を守る

規定より小さな曲げ半径で使うと、寿命が大きく低下します。


3. 配策を軽視しない

ケーブルの種類だけでなく、どこをどう通すか、固定点をどこにするかが寿命に大きく影響します。


4. ノイズ対策を考える

動力ケーブルと信号ケーブルを近づけすぎると、ノイズトラブルの原因になります。シールドや配線分離が重要です。


5. 消耗部品として管理する

ロボットケーブルは永久に使えるものではなく、使用条件によっては交換前提で管理する必要があります。


6. エラーと姿勢の関係を見る

特定の姿勢や動作だけで異常が出る場合、ケーブル断線や内部接触不良を疑う視点が重要です。



■よくある課題


ロボットケーブルの運用では、次のような課題が起こりやすいです。


・一般ケーブルで代用してしまう

・曲げ半径を守っていない

・配策が悪く擦れや引張が発生する

・ケーブルベア内の余裕が不足する

・動力線と信号線の分離が不十分

・断線が断続的で原因特定しにくい

・被覆摩耗を見落とす

・交換周期や予備品管理ができていない


このため、

◆ロボットケーブルは単なる配線材ではなく、設備の安定稼働を支える保全部品として扱うことが重要です。



■自動化との相性


ロボットケーブルは、自動化との相性が良いというより、ロボット自動化を安定して成立させるための必須部材です。


ケーブルが不適切だと、どれだけ高性能なロボットでも停止や誤動作の原因になります。


主なメリットは次の通りです。


・可動部でも安定して電力、信号を伝えやすい

・断線や接触不良を減らしやすい

・ノイズトラブルを抑えやすい

・保守計画を立てやすい

・ロボットの繰り返し動作に対応しやすい

・設備全体の信頼性向上につながりやすい



■まとめ


ロボットケーブルとは、ロボットや自動機の可動部で使うことを前提に設計された専用ケーブルです。一般ケーブルに比べて、繰り返し曲げ、ねじり、摩耗、油、ノイズに強く、サーボモーター、エンコーダ、エンドエフェクタ、ティーチペンダントなどの接続に使われます。


実務では、ケーブルそのものの性能だけでなく、曲げ半径、配策、ノイズ対策、ケーブルベアとの組み合わせ、交換管理まで含めて考えることが重要です。適切なロボットケーブルを選定、運用できれば、設備の安定稼働と保守性を大きく高めることができます。

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