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高精度協働ロボットのFAIRINO(フェアリノ・ファイリノ)

Three-Phase AC Robot

三相ACロボット

三相ACロボットとは、三相交流電源で動作するロボット設備のことです。ここでいう AC は Alternating Current の略で交流電源を意味し、三相は3本の交流電力を使う電源方式を指します。産業用ロボットでは非常に一般的な電源条件であり、多くの垂直多関節ロボット、スカラロボット、直交ロボット、大型協働ロボットなどで採用されています。


実務では、「ロボット本体が三相で動く」というより、ロボットコントローラーや制御装置への入力電源が三相ACであることを指す場合がほとんどです。そこからサーボアンプや制御回路へ電力が供給され、各軸モーターや制御機能が動作します。


一般的な表記としては、・三相200V・三相220V・三相380V・三相400Vなどがあります。日本国内の工場では、特に 三相200V が多く使われます。

三相電源は、単相電源に比べて大きな出力を安定して供給しやすいため、可搬重量が大きいロボット、高速動作が必要なロボット、多軸制御設備などと相性が良いです。


つまり三相ACロボットとは、三相交流電源を使って高出力かつ安定して運用することを前提としたロボット設備です。


■三相ACロボットの役割


三相ACロボットの主な役割は、安定した電力供給のもとでロボットを高精度かつ高出力に動かし、工場の自動化を成立させることです。


主に次のような目的で使われます。


・中大型ロボットの運用

・高速搬送や高負荷動作

・多軸設備の安定駆動

・量産ラインの自動化

・長時間運転

・高可搬ロボットの駆動

・大型装置への組込み

・工場標準電源での運用


つまり、

◆三相ACロボットは本格的な工場自動化を支える標準的なロボット電源方式です。



■なぜ重要なのか


ロボット導入では、可搬重量やリーチ、精度だけでなく、必要な電源条件が現場に合っているかが重要です。特に中大型ロボットや高速動作ロボットでは、単相電源では十分な電力供給が難しい場合があり、三相電源が必要になります。


三相ACロボットが重要な理由は次の通りです。


・大きな出力を安定して供給しやすいため

・中大型ロボットに適しているため

・高可搬、高速動作に向くため

・工場設備との整合が取りやすいため

・複数台導入時の電源設計がしやすいため

・量産設備の標準仕様になりやすいため


つまり、

◆三相ACロボットは高性能ロボットを安定して使うための現場標準条件になりやすいです。



■三相ACの基本的な意味


三相ACとは、3つの位相がずれた交流電源を使う方式です。単相電源に比べて、電力を効率よく安定して供給しやすい特徴があります。


1. 三相200V

日本の工場設備で最も一般的な電源条件の一つです。多くの産業用ロボットで採用されています。


2. 三相400V系

海外設備や大型設備でよく使われます。輸入機や海外仕様機では注意が必要です。


3. 大出力対応

三相電源は、サーボモーターや大型駆動装置を安定して動かしやすく、中大型ロボットに向いています。



■単相ACロボットとの違い


三相ACロボットと単相ACロボットの違いは、主に電源条件と適用範囲にあります。


単相ACロボット

導入しやすい電源条件で使えることが多く、小型機種や協働ロボット、小規模設備に向いています。


三相ACロボット

大きな出力を安定供給しやすく、中大型ロボットや高速、高負荷設備に向いています。


つまり、

・単相ACロボット=導入しやすい、小規模向き

・三相ACロボット=高出力、本格設備向きという違いがあります。



■主に使われるロボット


三相ACロボットは、次のようなロボットでよく使われます。


1. 垂直多関節ロボット

6軸ロボットや大型可搬ロボットで一般的です。


2. スカラロボット

高速組立や搬送設備で、工場標準として採用されることがあります。


3. 直交ロボット、ガントリー

大型搬送や長ストローク設備で使われます。


4. パレタイジングロボット

重量物や大きなワークを扱うため、三相電源が一般的です。


5. 一部の協働ロボット

中大型機種や高出力タイプでは三相電源対応の場合があります。



■主なメリット


三相ACロボットには、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 高出力に向く

可搬重量が大きいロボットや高速動作ロボットに適しています。


2. 安定した電力供給がしやすい

負荷変動が大きい設備でも安定運用しやすいです。


3. 工場設備と整合しやすい

多くの工場では三相200Vが標準的に使われているため、設備計画に乗せやすいです。


4. 複数台導入に向く

量産ラインや複数ロボットセル構成でも電源設計しやすいです。


5. 本格的な自動化に向く

高可搬、高速、高タクト要求に対応しやすいです。



■注意点


一方で、三相ACロボットには注意点もあります。


1. 三相電源が必要

最も重要なのは、現場に三相電源があること、または引き込み工事が可能なことです。


2. 導入工事が必要になることがある

小規模現場や既設ラインでは、三相電源を新設する必要がある場合があります。


3. 周辺機器も含めた設計が必要

ロボットだけでなく、制御盤、真空機器、コンベア、補機との電源整合も重要です。


4. 海外仕様は電圧条件に注意が必要

三相400V系など、国内標準と異なる場合は変圧器や仕様確認が必要です。


5. 電源容量も別途確認が必要

三相200Vであっても、必要電流やブレーカ容量が足りなければ正常運転できません。



■実務で重要なポイント


三相ACロボットを正しく選定、導入するには、次の点が重要です。


1. 工場側電源との適合を確認する

最も重要なのは、現場にある三相電源の電圧、周波数、容量がロボット仕様と合っているかを確認することです。


2. ロボット本体よりコントローラー入力仕様を見る

実務では、ロボットコントローラーが要求する三相入力条件を確認することが重要です。


3. 周辺機器込みで電源設計する

ハンド、真空源、センサ、制御盤冷却、コンベアなどを含めた設備全体で考える必要があります。


4. 容量とピーク負荷を確認する

定常時だけでなく、起動時、加速時のピーク負荷を考慮することが重要です。


5. 増設余地を持たせる

将来的にロボット台数や周辺設備が増えるなら、電源余裕を持たせたほうが運用しやすいです。


6. 海外仕様機は特に注意する

輸入機では三相400Vや周波数条件が異なることがあるため、事前確認が必須です。



■よくある課題


三相ACロボットの検討では、次のような課題が起こりやすいです。


・現場に三相電源がない

・電源容量不足を見落とす

・周辺機器の電源条件を整理していない

・三相200Vと400Vを混同する

・海外仕様をそのまま使おうとする

・配線やブレーカ選定が不十分・将来増設余地がない

・工事コストを見落とす


このため、

◆三相ACロボットは高性能な一方、電源インフラを含めた設備計画の中で選ぶことが重要です。



■自動化との相性


三相ACロボットは、自動化との相性が非常に良いロボットです。特に、量産ライン、中大型ロボット、高速搬送、高可搬用途で強みを発揮します。


主なメリットは次の通りです。


・高出力ロボットを運用しやすい

・量産設備に組み込みやすい

・複数台導入に向いている

・工場標準電源と整合しやすい

・高タクト工程に対応しやすい

・本格的な自動化を進めやすい


一方で、

◆小規模な後付け自動化では単相ACロボットのほうが導入しやすい場合もあるため、

 用途に応じた選定が重要です。



■まとめ


三相ACロボットとは、三相交流電源で運用するロボット設備のことです。実務では主に、ロボットコントローラーや制御装置の入力電源が三相200Vや三相400Vに対応していることを指します。単相ACロボットに比べて高出力に向き、中大型ロボットや本格的な量産設備で広く使われています。


実務では、三相電源の有無だけでなく、電圧、周波数、容量、周辺機器条件、将来増設まで含めて確認することが重要です。適切に選定できれば、高性能ロボットを安定して運用しやすくなり、自動化設備全体の信頼性向上につなげやすくなります。

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