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High-precision collaborative robot FAIRINO

Robot Application Programming Interface

ロボットAPI

ロボットAPIとは、**外部のソフトウェアやシステムからロボットを制御したり、ロボットの状態を取得したりするためのプログラム用インターフェース(Application Programming Interface)**のことです。APIを利用することで、ロボットメーカーが提供するソフトウェアだけでなく、自社で開発したアプリケーションやAI、画像処理システム、生産管理システム(MES)などとロボットを連携できます。


APIとは「決められたルールに従って機能を呼び出すための窓口」のようなもので、開発者は複雑な内部制御を意識することなく、決められた命令を送るだけでロボットを操作できます。


例えば、APIを利用すると次のようなことが可能です。


・ロボットを指定位置へ移動させる

・現在位置を取得する

・関節角度を取得する

・プログラムを開始・停止する

・I/Oを制御する

・エラー情報を取得する

・カメラやAIと連携する

・PLCやMESとデータを共有する


現在では、多くの産業用ロボットメーカーや協働ロボットメーカーがAPIを提供しており、Python、C++、C#、Javaなどのプログラミング言語から利用できるものも増えています。


◆つまりロボットAPIとは、

 外部システムとロボットを接続し、柔軟な制御やデータ連携を実現するための仕組みです。



■ロボットAPIの役割


ロボットAPIの主な役割は、ロボットを他のシステムと連携させ、自動化設備全体の柔軟性を高めることです。


主に次のような目的で利用されます。


・ロボットの遠隔制御

・AIとの連携

・画像処理システムとの接続

・PLCとのデータ共有

・MES・ERPとの連携

・ロボット状態の監視

・生産データの収集

・独自アプリケーションの開発


◆つまりロボットAPIは、

 ロボットを設備全体やITシステムとつなぐための重要なインターフェースです。



■なぜ重要なのか


従来のロボットは、ロボットコントローラー内のプログラムだけで動作することが一般的でした。


しかし現在では、


・AIで部品を認識する

・クラウドで稼働状況を管理する

・MESから生産指示を受ける

・画像処理で位置を補正する

・複数ロボットを統合管理する

など、外部システムとの連携が求められています。


APIがなければ、


・外部システムからロボットを制御できない

・生産データを活用しにくい

・AIとの統合が難しい

・設備全体の自動化が複雑になる

といった課題があります。


一方、APIを活用すると、


・柔軟なシステム開発ができる

・他社製ソフトウェアとも連携しやすい

・データを活用した改善ができる

・IoTやスマートファクトリーへ対応しやすい

といったメリットがあります。


◆そのためロボットAPIは、次世代のロボットシステムを構築するための重要な技術となっています。



■基本的な考え方


ロボットAPIは、一般的に次のような流れで利用されます。


1. APIへ接続する

PCやサーバーからロボットへ通信を開始します。


2. 命令を送る

移動やI/O制御などの命令をAPI経由で送信します。


3. ロボットが処理を実行する

ロボットコントローラーが命令を実行します。


4. 結果を取得する

位置情報や状態、エラー情報などを受け取ります。


◆つまりロボットAPIは、外部ソフトウェアとロボットが双方向に情報をやり取りする仕組みです。



■通信プロトコルとの違い


ロボットAPIを理解するうえで重要なのが、通信プロトコルとの違いです。


△ロボットAPI

ロボットの機能を呼び出すためのプログラム用インターフェースです。


△通信プロトコル

データを送受信するための通信ルールです。


つまり、

・API=「何を実行するか」を指定する仕組み

・通信プロトコル=「どう通信するか」を定めるルール

という違いがあります。



■PLC通信との違い


PLC通信とも役割が異なります。


△PLC通信

PLCとの間でI/O信号やデータを交換します。


△ロボットAPI

PCやクラウド、AIなどからロボットを直接制御したり情報を取得したりします。


つまり、

・PLC通信=設備制御中心

・ロボットAPI=ソフトウェア連携中心

という違いがあります。



■ロボットでの使われ方


ロボットAPIは、特に次のような場面で利用されます。


1. AI・画像認識

認識結果をもとにロボットへ位置情報を送ります。


2. 生産管理システム

MESやERPから生産指示を受け取ります。


3. 遠隔監視

ロボットの稼働状況やエラーを取得します。


4. ROS 2との連携

ROS 2ノードからAPI経由でロボットを制御します。


5. 独自アプリケーション

専用ソフトウェアからロボットを操作します。


◆つまりロボットAPIは、

ロボットを他のシステムと連携するための中心技術として利用されています。



■主なメリット


ロボットAPIには、一般的に次のようなメリットがあります。


1. システム連携が容易

AIや画像処理、MESなどと接続しやすくなります。


2. 柔軟な開発が可能

独自アプリケーションを構築できます。


3. データ活用がしやすい

稼働情報やエラー情報を収集できます。


4. 自動化範囲を拡大できる

設備全体を統合しやすくなります。


5. 将来の拡張性が高い

新しいシステムや機能を追加しやすくなります。



■注意点


一方で、ロボットAPIには注意点もあります。


1. メーカーごとに仕様が異なる

最も重要なのは、APIの機能や命令形式はロボットメーカーによって異なることです。


2. セキュリティ対策が必要

ネットワーク経由で制御するため、認証やアクセス制限が重要です。


3. 通信遅延を考慮する

リアルタイム制御には適さないAPIもあります。


4. バージョン管理が必要

APIの更新によって仕様が変わることがあります。


5. エラー処理を実装する

通信異常やロボットエラーへの対応を設計する必要があります。



■実務で重要なポイント


ロボットAPIを導入・運用するには、次の点が重要です。


1. API仕様書を確認する

最も重要なのは、利用できる機能や制限事項を理解することです。


2. 通信方式を確認する

REST API、TCP/IP、WebSocket、SDKなど対応方式を確認します。


3. 認証・セキュリティを設計する

アクセス権限や暗号化を考慮します。


4. 実機で動作確認を行う

シミュレーションだけでなく実機でも十分に検証します。


5. ログを記録する

通信内容やエラー履歴を保存し、保守性を高めます。


6. 将来の拡張を考慮する

AIやクラウド連携など、将来的な機能追加も見据えて設計します。



■よくある課題


ロボットAPIでは、次のような課題が起こりやすいです。


・メーカーごとにAPI仕様が異なる

・認証設定を誤る

・通信タイミングが適切でない

・エラー処理が不足している

・ネットワーク構成を整理していない

・APIバージョン管理ができていない

・ログを取得していない

・保守資料が不足している


◆このためロボットAPIは単なるプログラム機能ではなく、

 システム設計、ネットワーク、セキュリティ、保守性を含めて構築すべき重要な連携技術として

 扱う必要があります。



■自動化との相性


ロボットAPIは、自動化設備との相性が非常に良く、AI画像認識、ROS 2、MES、ERP、IoT、クラウド監視など、幅広いシステムとの連携で活用されています。


主なメリットは次の通りです。


・AIと連携しやすい

・画像処理を活用できる

・設備全体を統合しやすい

・生産データを活用できる

・遠隔監視に対応できる

・スマートファクトリー化を推進できる



■まとめ


ロボットAPIとは、外部ソフトウェアやシステムからロボットを制御したり、状態やデータを取得したりするためのプログラム用インターフェースです。AIや画像処理、ROS 2、生産管理システムなどと連携することで、高度な自動化や柔軟なシステム構築を実現できます。


実務では、API仕様の確認、通信方式の選定、セキュリティ対策、エラー処理、ログ管理が重要です。適切に導入・運用できれば、生産性や保守性、拡張性に優れたロボットシステムを構築することができます。

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